運動が健康に良いことはご存じの通りですが、その鍵を握っているのが「マイオカイン」という骨格筋から分泌される生理活性物質で、これまでに数十種類が発見されています。

 

マイオカインは骨格筋から分泌された後、血流に乗って全身に運ばれ、脂肪の消費を促進したり、糖尿病、高血圧、動脈硬化を抑制したりします。

 

また、骨の維持に関わったり、血管の老化を抑制して動脈硬化のリスクを下げたり、認知機能を維持したりなど、マイオカインは多種多様な働きを持ちます。

 

最近では、マイオカインの一種であるマイオネクチンが代謝を高める働きだけでなく、肌のシミやたるみを改善し美肌効果をもたらすことも分かってきました。

 

マイオカインの分泌は、運動強度が高いほど増加しますが、日常生活では、通勤時に歩くスピードを上げる、エレベーターではなく階段を使う、立ち仕事を増やすなどの工夫によりマイオカインの分泌を促すことが出来ます。

 

逆に、加齢に伴って使われなくなった筋肉から分泌されるようになるマイオカインもあり、これは健康に悪影響を与えることが分かっています。

 

このマイオカインによる悪影響を防ぐためにも、若いうちから運動を習慣付けておくことが大切です。

筋肉の分泌物質「マイオカイン」 健康のカギ 元気の処方箋(東京医科歯科大学臨床教授、医師 加藤浩晃さん) - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

犬猫もマイオカインを分泌することが分かっています。

 

ペットとともに、意識的に体を動かし、マイオカインの力を最大限に活用して健康長寿を目指しましょう。

 

【マイオカイン出まくりのオキナインコのアイ】