自動運転バスが必要ですか? | 堺市の交通まちづくりを考える会

自動運転バスが必要ですか?

 堺市主催の「SMI都心ライン自動運転技術等検討分科会」でも専門家からバスベイ型停留所や正着にこだわらないようにとアドバイスもらったが、堺市は無視している。

 
 安全と交通渋滞緩和の観点から大阪府警堺署では、バス停の形状を現行のバスベイ式を推奨している。後続車のじゃまにならないようにとの理由からだ。堺市は大阪府警には従順のようだ。
※バスベイ型とは道路から凹んだバス停形状。テラス形は逆に道路へ凸んだバス停形状。以下、国交省「乗合自動車停留所」ご参考

https://www.mlit.go.jp/road/sign/data/chap4.pdf

 

 
 堺市曰く、「新たな都市ブランドの確立」がSMI都心ライン等が目指す方向性のようだ。堺市は停留所へ隙間なく停車する「正着性」にこだわった自動運転を目指している。
 
↑堺市から
 
 2023年市民会館の会議室で行われた説明会でも参加者の疑問だった件、「自動運転の必要性」。市民から南海バスや堺市に正着性のクレームがあったのかと問われ、

 

 

 

堺市は「今のシャトルバスが不便というわけではない。自動運転などの新しい技術を導入して、利便性を高めて、都心部の魅力を高めていきたいと考えている。」と答えた。自動運転だと利便性が上がり、都心部の魅力が増すようには思えない。堺市の都合良い妄想だ。LRT計画のときもそうだった、大小路歩道拡張のときもそうだ。工事ありきの計画で、住民と一緒に考え歩み寄るまちづくりと一体となったパッケージ計画ではない。(追記を参照)

 堺市のいう「新たな都市ブランドの確立」では市民のお腹は膨れない。

 

 一方で別の場所では大がかりな自動運転バス導入の動きがあり、その実験場として堺市が利用されようとしている感が強い。堺市の計画は焼き写しのようだ。ならばあちらができてからでいいのに。堺市の税金を無駄に使うな。

 別の場所とは?あちらとは? みんなが知っている悪名高いあの場所、そう大阪・関西万博である。空飛ぶクルマもズッコケ、とにかく公費を盗んで利権を貪り、失敗したらサヨナラという怪しい企業が虎視眈々としているあの大阪・関西万博。

 
 大阪府が設置した「第1回新モビリティ導入検討協議会」(2023年12月21日開催)にて、大阪メトロの子会社 大阪市高速電気軌道株式会社が大阪・関西万博における会場内および舞洲会場外駐車場との送迎を目的とした自動運転バスのあらましを以下のように「Osaka Metroにおける自動運転バスの取組みについて」 で示した。
 
 大阪・関西万博? 大阪万博? 維新万博? いずれにしてもこういった特定の地域の順路だけを自動運転させる技術をC国大好き?C国手先?の維新が先導して全国展開に繋げたいんだろうと想像できる。現に大阪府当該検討協議会では、万博の使い回しで河内長野に供与?提供?売却?を予定している。
 ちなみに大阪府は「検討協議会」、堺市は「推進協議会」。あくまで「推進」するだ〜、田舎臭くて安物臭い。
 
※未だに反対派市長や反対派グループなどとお考えの方も少なくないが、前時代的な考えは無意味で無能ぶりが露呈するので口を噤んでおくことを勧める。私たちの主張は右欄に示した通り、  ①計画づくりの段階から市民の参加を認めた市民合意形成が必要  ②堺市を中心とする公共交通の全体計画が必要  ③交通施策はまちづくり計画と一体となるパッケージでのプランが必要である。この主張は交通政策専門家とともに6回述べ300名以上の連続学習会での総意である。この主張に基づいた市政を実践いただけるなら市政不信を招くこともないだろう。