久しぶりに神戸を歩きました。メリケンパークのあたりをぶらぶらし、元町の高砂屋でキンツバとコーヒーを楽しんだのです。それから大丸のレストラン階で天婦羅のランチを奮発しました。

 神戸というと、必ず母を思い出します。これはあちこちに書いていることですが、中学生になったころ、村にパン屋が出来きてわが家の朝食がパンになったのです。張りきったのは母。娘時代、神戸の某家で嫁入り修行をした母は、何かというと「神戸のお坊ちゃん」を話題にしていました。神戸のお坊ちゃんのようにわが子を育てたい、と母は思っていたらしい。で、パンの朝食が始まったとき、わたしたちも喜びました。男3人、末っ子が女の4人きょうだいでしたが、パンと紅茶の朝食は新鮮でした。

 さて、その最初の朝食がやってきました。6枚切りくらいの食パン1枚を食べ終え、2枚目に手を出そうとしたら、母はぴしゃっとわたしの手の甲をうち、「神戸のお坊ちゃんは1枚でした」と言ったのです。

 パン1枚の朝食は食べ盛りの中学生には酷でした。結局、家族に不評で、母の神戸を真似た朝食は短期間で終わってしまいました。

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 今朝は梅雨らしい曇天です。昨日はちょっとした用事があって神戸へ行き、1人で神戸を歩いたのですが、歩数が11000でした。10000万歩を超すと疲労感があり、歩きすぎ、という感じになります。つまり、昨日は調子に乗って歩きすぎたのです。

  写真は神戸港のポートタワーです。