古い無線仲間のこと

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まだアマチュア無線が盛んな頃,市内に住む私より少し年配の元気なTさんと度々交信していたのを思い出す。 私はその頃,暇があれば市内の少し高い山の頂上に移動無線局を開設し,九州各局や四国,近畿あたりの無線局との交信を楽しんでいたのだが,商用で市内を走り回るTさんが傍受していて,遠隔の無線局との交信の合間をみて,度々コールしてきてくれる。 甲高い元気な声で色々と話しかけてくれるのだが,印象に残っているのは,仕事の合間に奥さん同伴で全国の温泉地を訪ねるのが趣味なんだという。 商売に使っているワンボックスのバンに,寝具や炊事道具,食材,着替え等いっぱい積んで,行く先々で炊事して食べ,宿へは一切泊まらないそうで,いかに安く,遠距離を旅して楽しむかを追求したそうだ。 できるだけ温泉地を選び,安い大衆浴場に入って,土地の人たちと交流をもつのも楽しみだと云っていた。

 

彼は県北の田舎に田畑をもち,時々実家へ帰っては耕したり,施肥,種まきして米や野菜を作っていたのだが,ある時,トラクターに乗って田んぼの畔を運転中に路肩が崩れ,トラクターと一緒に転落し,下敷きになってあえなく亡くなってしまったことを無線仲間から知った。 私はその後,偶然,彼の家の近くへ引っ越し,彼の家を確認することになる。 しばらくは,家の屋根には無線のアンテナが何種類も乱立しているのが見えていた。 今朝は古いカメラを眺めていたら,なぜか,若い頃の懐かしい想い出がふっと蘇ってきた。
もう20年近くも前の話しである。 素朴ないい人だった。

したたかな萩生田発言

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自民党の萩生田幹事長代行は18日のインターネット番組で10月に予定される消費税率10%への引き上げについて「6月の日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)の数字をよく見て『この先危ないぞ』と見えてきたらまた違う展開はあると思う」と述べ見送りの可能性に言及した。 萩生田氏は「増税をやめるなら国民の信を問うことになる」と語り安倍首相が衆院解散・総選挙に踏み切る必要があるとの認識を示した。

 

「やっぱり,そう出てきたか」の感が強い。 選挙に勝つ為には何でもありとは聞いていたが,そこまでやるかと呆れてしまう。「景気動向から今は,増税すべきでない」といってきた野党は,正面切って「諸般の事情で,増税を延期する」という自民の主張には反対できまい。 国民の大多数は増税してほしくないのが本音とすれば,「消費税増税を見送る」ことは与野党一致となり,もはや「選挙の争点」ではなくなる。「国民の信を問う」として衆院解散・総選挙を参院選と同時にすれば,野党は政権与党を攻めあぐねるのは間違いない。しかも野党の結束はできず,バラバラで足の引っ張り合いの最中とあっては,政府与党の大勝に終る公算が強いとみるのは当然の理屈。 計算高い自民党がこの機を逃す筈はない。 日本商工会議所会頭は表向き,萩生田発言には反発の姿勢を示しているが,裏の顔はわからない。

 

しかし,今まで10月の消費税増税はほとんど既成事実として,その準備に追われてきた業界は,「延期ですか,それはよかった」で済むのだろうか? 軽減税率,ポイント還元,商品券などの準備は何だったのだろうか。

「昨日云っていたことと,翌日は,全く逆なことを正当化して主張できないようでは政治家にはなれない」とはよく聞く言葉だ。「外堀を埋め,内堀を埋め,やがて気がつくと本丸,天守まで攻めらていた」の例えどおり,今は,何となく幹事長代行が独り言を云っただけだが,やがて賛否両論が噴出し,それに政権が結論を出すのが丁度6月,日銀短観が出るタイミングとみれば,理屈に合っている。

日韓関係改善の道は?

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一般に「人の仲立ち」というのはなかなか難しい。 双方の言い分を十分踏まえた上で,偏りなく調整し,双方のメンツもたつようにもっていかなくてはならない。 少しでもどちらかの側に近寄った立ち方をしたら,「仲立ち」は意味を失う。 まさに中に立って,押したり引いたりを微妙に調整する忍耐と能力がなければその任は果たせない。 韓国文在寅大統領が北朝鮮金正恩委員長と米国トランプ大統領の「仲立ち役」をかって出たが,今回はまったくの失敗に終わった。 重要な国家行事を放って遠路米国まで行ったが,米韓首脳会談はたったの2分で終了,何の土産も持たず帰国の途に着いた。 トランプ大統領からは「信用にならない」と叩かれ,一方金正恩委員長からは「いらぬお節介はするな」と吐き捨てられて,まったく「仲立ち」は不発に終わった。

 

北朝鮮の完全な非核化と引き替えに経済制裁解除,開城工業団地の再開などの夢破れ,米朝の思惑はまったく具体的な話しもできなかった。 益々悪化の一途を辿っている日韓関係も,米朝関係をうまく「仲立ち」でき,交渉が順調にすすめば,日本は米国に同調すると踏んだようだが,これもお先真っ暗というわけだ。 任期半ばになった文在寅大統領にとって,今は最悪のシナリオを辿っていると云える。 米朝関係がうまく軌道に乗れば,低迷する韓国経済も「南北統一,朝鮮戦争終結」の波に乗って明るい展望が開ける公算だっただろうが,そううまくはいかなかった。 今さら,日本へ経済支援を頼むなどとは,口が腐っても云えない状況だけに,経済面でも苦しむ韓国は,今や万事窮すの事態になったといえないだろうか。
もっとも近い同盟国であり,隣国との腹を割った話し合いができる環境づくりが今こそ必要な時ではないだろうか。

 

 

軽減税率に関わる対応

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消費税率引き上げに伴い導入される「軽減税率」への対応についてコンビニ各社では共通のポスターを掲示し税率が10%となる店内での飲食の場合には利用客に自己申告してもらう方針を固めた。 消費税率引き上げに伴「軽減税率」では酒を除く飲み物や食べ物は持ち帰りの場合は税率が8店内で飲食する場合には10%とな。 同じ商品でも税率が違ってくるためコンビニで店側がどのように確認するかが課題だった。 利用客が自ら店内で飲食することを申告してもらう形にして店側が客に声をかけて確認することは原則しないとする方針だ。 各社共通ポスターで,「イートインスペースで飲食する際は会計時にお申し出ください」などと記してレジ近くに掲示する。 全国55000店余あるコンビニのうちイートインコーナーがある店は3割を超えている。

 

先に,コーヒーカップ100円で買って,150円のカフェラテを注いでいるのを警察に通報され,逮捕された事件があったが,逮捕された本人は,「コーヒーと間違えてカフェラテを入れた」と供述したにも拘わらず,即刻逮捕された。本人申告を基本とした場合,店が大勢の客で混雑している状態の中では,この種の間違いや誤解,また故意にごまかすなどのトラブルが起きない保証はない。 店の都合で,あらぬ嫌疑を掛けられる恐れがあるような対応は,客にとっては,迷惑な話しだ。
そもそも,
まったく同じものに8%,10%の差をつけるなど,愚の骨頂というもの。 私は「軽減税率」など必要ないと思うが,どうしても設けるというなら,食品はすべて8%にするなど,もっと単純にすべきではないだろうか。

タケノコをいただいた

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ご近所さんから,タケノコをいただいた。 桜の頃はつくし,わらび,タケノコ,など春を感じさせてくれる旬の食材が豊富だ。 タケノコ料理はいろいろあるが,美味しいだけでなく,調べてみると栄養も豊富なのがわかった。
栄養素は,食物繊維,ビタミンB1,B2,C,E,カリウム,葉酸,アスパラギン酸,グルタミン酸,チロシンなどが含まれる。
食物繊維には腸内環境を整える効能効果がある。 食物繊維を摂取することで腸の動きが活発になり便秘解消に効果がある。 またコレステロールの吸収を抑える効果もあるため生活習慣予防にも効果的食物繊維は摂取すると消化器官で膨張するので,少量でも満腹感を得られるダイエットにも効果がある。
「ビタミン類」には,
B1は疲労回復効果,B2は新陳代謝の促進や脂肪燃焼細胞の再生といった効能がありダイエットや美肌に効果的だ。 Cはインターフェロンという免疫細胞の促進効果があり,風邪予防に効果的コラーゲンの生成にも力を発揮すので美肌に欠かせない栄養素だ。 Eは強い抗酸化作用があり,老化防止や生活習慣病予防に効果がある。
「カリウム」には塩分を排出させ,むくみや高血圧予防に効果があるほか,尿酸値を下げる効果もあるので,痛風や高尿酸値血症による尿路結石予防にもなる。
「葉酸」には血液をつくる働きを助ける効果があり,貧血や冷え性対策に効果がある。「アスパラギン酸」「グルタミン酸」はアミノ酸の1種で,タケノコのうまみ成分だが,アスパラギン酸には疲労回復,グルタミン酸には消化吸収の促進や,脂肪を貯めない働きもある。「チロシン」もアミノ酸の1種で,うまみ成分だが,ドーパミンやノルアドレナリンなど神経伝達物質の原料なので,脳や神経の働きを活発にし,ストレス緩和やうつ病改善の効果がある。
栄養たっぷりのタケノコだが,カロリーは25kcal/100gと低く,糖質も1.5g/100gとダイエットにも向いている食材でもある。

 

科学者のモラル逸脱行為

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松山大学薬学部教授が,麻薬研究者の免許がないのに,大学で麻薬を製造したとして,教授と共に当時の学生ら計6人が麻薬取締法違反で松山地検に書類送検された。 学術研究のために必要な麻薬の製造免許を知事から受けないまま,研究室で助教や学生らと,合成麻薬「MDMA」などを製造したほか,過去にも「5F-QUPIC」を製造,所持した疑いで,現物を押収されている。
この事件が,教授が免許申請を怠ったという単なる手続き上の問題として,研究者のモラルの欠如だけで片付けられる問題なのかどうか,もっと突っ込んだ追及が必要ではないだろうか。

 

先に中国で遺伝子操作(ゲノム編集)による双子誕生の問題,猿に人間の遺伝子を移植した問題があったが,科学者には最低限犯してはならない「モラル,良識」というものがある筈だ。 庶民はとかく研究者とか学者というと,少々のことは大目に見る風潮があるのは確かだ。 しかし,法を犯しても憚らない程の良識を逸脱した行為が許されるわけはない。 いわんや,人間を蝕む麻薬製造,保持は絶対にダメだ。 俗に「学者バカ」という言葉があるが,外界から隔絶された「研究室」という治外法権の場が,麻薬製造の舞台となっていたとすれば安易に放置できない重大な問題だ。

科学の進歩と倫理

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医学の進歩によって,今まで治療法がないとされていた難病治療が可能となり,益々その分野での将来性が期待されるところだが,一方で,医学の進歩が「その域を超えた」倫理上の問題が指摘されるような研究に発展しているケースも出てきた。
先に問題となったのが,中国の科学者が,世界で初めてゲノム編集し赤ちゃんを誕生させた件である。 中国・南方科技大学の賀建奎准教授が違法なゲノム編集によって,双子の赤ちゃんを誕生させた。 今は赤ちゃんは,医師の管理下に置かれ,賀淳教授は自宅軟禁されている。 ゲノム編集はヒト胚の遺伝子情報を書き換えるという,安全性が担保されていない技術を用いたとされるが,自身は「誇りに思う」と言い放ち,研究成果をヒトゲノム編集国際会議で「正常かつ健康に生まれた」と発表した。 すぐさま,中国を含め世界中の科学者が生殖を目的としたヒト胚へのゲノム編集技術応用は倫理に反すると非難の声を上げた。

 

今度は,中国の科学者が猿に人間の遺伝子を移植し「遺伝子組み換え猿」を作り出していたことが,先月中国の科学誌「ナショナル・サイエンス・レビュー」に掲載された論文で明らかになった。 昆明動物研究所と中国科学院の研究員が米ノースカロライナ大学の研究員と共同で行なったもので,人間の知能がどのように進化していったのかを突き止めるためアカゲザルの脳に人間の遺伝子「MCPH1」を移植したという。 この「MCPH1」は人間の脳の発達に重要とされる遺伝子だ。「遺伝子組み換え猿」には野生の猿に比べて記憶力の向上や反応の素早さが確認できたという。 一方米テクノロジー誌「MITテクノロジー・レビュー」が倫理上の懸念を指摘するなど動物の遺伝子研究については意見が割れている。
医学には全く素人の私には,よくわからないが,まさに「猿の惑星」を地で行く倫理を超越した研究に思えてならない。 この研究が何の役に立つのだろうか? もはや,科学者の驕りと自己顕示欲以外の何ものでもない,「神をも愚弄する,恐るべき所業」ではないかと思うのだが・・。

家庭菜園も難しいもの

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義弟夫婦がドライブ帰りに我が家へ立ち寄った。 道の駅で田舎漬けの「たくわん」を買ってきてくれた。 寒風に晒し,十分に干した大根をじっくり糠漬けした昔ながらの「たくわん」だ。 しっかり味わって頂くことにしよう。

彼らは最近になって,親と同居する為に生家へ帰った。 今まで空き地のまま放置していた所を耕して,狭いが家庭菜園をつくった。 私が譲ってやった耕運機で,素人なりにうまく耕せたと自慢していた。 中和剤を撒き,肥料を施し,一応畑らしくなったと聞いていた。 彼らは今まで,畑をやった経験はまったくなく,野菜や花の種や苗を,いつ頃,植えればいいのか知らない。

そのうち,少々先輩の我々が指導してやろうと思っていたのだが,時すでに遅しだった。

 

ホームセンターから花や野菜の苗を早々に買ってきて,植えたが全部枯れてしまったというのだ。 ホームセンターでは,3月末には花や野菜の苗を大量に売り出す。 慣れた者なら,春とはいっても結構,朝は冷え込むし,遅霜の心配を考えて「あんどん」をして植えるのだが,彼らはそんなことは一切考えもしない。 瞬く間に全滅の被害に遭ったというわけだ。 それに肥料がないと育たないと思い込んで,大量の牛糞や鶏糞,化成肥料を一度に撒きすぎたのも禍の原因だったようで,素人がよくやる失敗を先ずは存分に味わったという。「失敗は成功の母」というから,こうした失敗を何回か経験して,少しづつうまくなっていくのだろう。 高い金を払って買った苗代は「授業料」だと思えば納得できるだろう。 リビングで大笑いしながらの失敗談に花が咲いた。

若い頃,車やバイク好きの男は口を揃えて「いつかはクラウン」とか「憧れのハーレー」といったものだが,夢や憧れが成就した人はどの程度いるだろうか? 私の場合は,残念ながら,クラウンもハーレーもならなかった。それは,クラウンを買おうにも,ハーレーを買おうにもそれだけの経済的余裕がなかったというだけの話しだ。 安月給でやっと家を建て,家族を養い,教育費を賄い,子どもが結婚して独立し,やっと一安心した時には,すってんてんの状態。 定年退職して無理すればハーレーぐらいは買えるかなと思ったが,今度は大型バイクを扱うには体力に自信がない。

今朝もバイク好きの知人とその話しをしたところだ。 彼は退職してすぐに念願叶ってハーレーを買った。 暫くツーリングを楽しんだが,
3年もしないうちに視力が弱り運転できないようになった。 免許を返納したので,運転はできない。 しかし,長年の念願だったハーレーを手放す気にもならず,今は倉庫に置いて,埃をかぶらないようシートで覆って保管している。 時々エンジンをかけて,排気音を聴き,ハーレー独特の振動を味わっているという。

何という皮肉なことだろう。 欲しい欲しいと思っても金に余裕がなければ買えない,やっと買ったら,体がついていかない。 思うようにはいかない,これが人生というものなのかもしれない。「元気な時に,ああすればよかった,こうもしておけばよかった」と振り返っても今更どうにもできない。「我が人生に悔いなし」と簡単に云うが,悔いのない人がいるだろうか? せいぜい,できるだけ悔いが残らない人生を心掛ける程度しかできないのじゃあないかな。
夢や憧れはなかなか叶わないから,夢,憧れなんだな・・・。

東日本大震災の際,我が国初の原発事故を起こした,東京電力福島第一原子力発電所3号機で使用済み燃料プールに残された核燃料を取り出す作業が始まった。 メルトダウンを起こした原子炉建屋から核燃料を取り出すのは初めてで当初計画より44か月遅れの作業開始となった。 核燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きた福島第一原発3号機では使用済み燃料プールに強い放射線を出す使用済み核燃料が514体未使用の新燃料が52体の合わせて566体が保管されている。 燃料プールの水中で未使用の新燃料を燃料取扱器で吊り上げ,輸送用容器に移す作業が始まった。 すべて遠隔操作で行われ輸送用の容器はその後原発の敷地内にある専用のプールに運ばれ

 

メルトダウンを起こした原子炉建屋から核燃料を取り出すのは初めてのこと。
3号機の燃料プールがある原子炉建屋には,水素爆発がれきが散乱し非常に高い放射線量が計測される中,作業員の被爆を防ぐ除染などを行い,大型クレーンを設置したが,相次ぐトラブルで作業開始は大幅に遅れた。
東京電力は,この作業を来年度までに終える計画だとしている。 未曽有の原発事故であり,核燃料を取り出すという危険極まる作業に,技術の粋を結集して当っている映像には,世界からの注目を集めるだろうが,どうか作業員への被害がないよう祈るばかりだ。