父親としての夫

成人した子どもたちと夫の関係を見ていて

思うところがある。

私はずっと、夫のことが嫌いだったけど

ひとつ決めていたことは

子どもたちの前では夫の悪口や愚痴を言わない、ということ。

それは私の母が、父のことをいつも立てていて

私はそれを見て、両親が仲が良く

その両親に愛されて育っていることに安心感を覚えていたから。

私には尊敬できない夫でも

子どもたちにとっては半分血の分けた肉親で

アイデンティティの一部だから、

たとえまやかしでも

自分の父親は尊敬できる人だと思って欲しかったのだ。