BSフジ プライムニュースで語る元衆議院議長の伊吹文明氏の動画を拝聴しました。

 

 

いま求められる「保守」について、非常に示唆に富んだ内容であったので、ここにまとめて記

 

録しておきたいと思います。

 

【以下要約】

自民党のアイデンティティと言える「保守」と言う言葉は多様に使われている。保守とは「自由と

 

民主」を大切にするが、おのおの欠点もある。「民主」→ポピュリズム、「自由」→強者の論理、

 

強欲資本主義、格差生み出す。その時に人間の知恵で俺がなおしてやるというのがリベラル

 

だ。そうでなく、人間の知性でなく本来人間がもっている理性のようなもの、つまり長年培って

 

きた法律、制度、規範、社会の申し合わせで失敗しないように抑えていこうよというのが私の

 

考える保守だ。よって自民党は保守政党でない。自由と民主の保守もいればリベラルもいる。

 

自民党は、胎内に2つの子どもを宿している。

 

小泉武中路線は保守ではない。維新に似ている。エドマンド・バークが書いた保守のバイブル

 

と言われる「フランス革命

の省察」

 

の中に、一時の感情で長年積み上げてきたものをこんなに簡単にぶっ壊していいのだろうか

 

(新自由主義)。と書かれている。新自由主義的彼らは、停滞していた日本経済を効率と競争

 

で立て直したかった。しかし、それは格差を生んでしまう。結果が優先になる。止める教示、歴

 

史に裏付けされた生き方、伝統的規範が伴っていない。無機質に政治を行った彼らは保守と

 

は思わない。

 

今、自民党に改めて言いたいことは、私利党略か民利公略かだ。本質論を逃げずにやっても

 

らいたい。「お金を積めば少子化が解決するかどうか」という議論だ。

 

以上が番組での伊吹文明氏がお話しされた概略です。自公連立の歴史を築いてきた雰囲気

 

や苦労を知らない両党の人たちが増えたことも指摘し、だからこそ、一呼吸おいて、チキンゲ

 

ームみたいなことは止めて、お互いに話し合い、初心に帰ってほしい。そうしないとお互いに困

 

るだろう。ともおっしゃっていました。

 

最近の自公の動きの中、我々公明党の長年のパートナーである自民党とはどういう姿なの

 

か。歴史を踏んでいない我々、若手議員だからこそ、相手を知ることから始めよう。よい学び

 

が出来ました。