寒い日が、続いております。

もう少し太陽さんに頑張っていただきたいところでございます。

太陽、といえば、ワンピース※1の中で出てくる

タイヨウの海賊団、私、好きなんです。

 

タイヨウの海賊団船長タイガーさんは、

人間をたくさん助けてきたけれども、

最後まで人間を許せなかった魚人。

タイガーさんは死の間際

「あの人(人間との共存を図るオトヒメ王妃)は正しい。

誰でも平和がいいに決まってる!!!

だが本当に未来を変えられるのは

コアラのような何も知らない”次の世代”だ。

だから頼む!!島に何も伝えるな!!

おれ達に起きた悲劇を!!

人間達への怒りを!!

おれはもう・・人間を・・・愛せねェ!!!

 

そして、人間との共存を目指す魚人オトヒメ王妃は、

魚人達に言います。

「あなた達の心の叫びは痛い程伝わってきます、

辛いでしょうけど、その人間達への怒りを、憎しみを

子供達に植え付けないで!!

彼らはこれから出会い、考えるのですから!!」

 

この話のタイトルが

 

「受け継がない意志」

 

感動です。涙

 

そうなんです。

どんなにつらくても、その恨みを次の世代に

受け継がせないことで、少しずつ、少しずつ、

世界は平和になるのかもしれませんね

(歴史をしっかり知って、学ぶということももちろん大事ですが)

 

 

ところで、

この魚人と人間との共存、受け継がない意志、

という話自体は、まさに、

面会交流における注意点なのでは、

と、ひらめいてしまいました(笑)

つまり、面会交流をするのは、

別居している(あるいは離婚して)

普段、会うことが出来ない子どもと親が会うわけです。

 

心配ですね。

 

でも、意見が合わなくなって離婚という

選択をしたのは、お父さんとお母さん(まさに人間と魚人…)

子どもにとっては、お父さんもお母さんも

唯一の存在であり、大事な存在なんです。

だから、面会交流には、夫婦の問題を受け継がせない

ということが大事だと思うのです。

 
 

 

これは、裁判所での基本的な考え方でもあります。

家庭裁判所では、「面会交流しおり」

というのが配布されていて、その中での注意点というのは、

今まで失敗に終わってしまった面会交流の落とし穴

をまとめたものなので、参考になります。

例えば、

 

子どもと離れて暮らしている方へ

●子どもが伸び伸びと過ごせるようにしましょう。

   一緒に暮らしている親の悪口を聞かされたり、

   親の様子をしつこく聞かれると、

   子どもの気持ちは重くなってしまいます。

●相談なく、子どもと約束をすることはしないようにしましょう。

 一緒に暮らしている親に相談することなく…

 子どもと約束をすると、子どもに後ろめたい思いをさせたり、

 子どもを不安にさせたりします。

 また、親同士の新たな紛争の原因になることもあります。

子どもと一緒に暮らしている方へ

●過去の夫婦の争いや相手の悪口を子どもに言わないようにしましょう

   子どもが離れて暮らしている親について

   良いイメージを持つことが出来るように配慮しましょう。

●子どもが面会交流に出かけるときは、笑顔で送り出しましょう。

   子どもは、親の気持ちや表情に敏感です。

   あなたのちょっとした言葉や表情、

   しぐさから、離れて暮らしている親と会うことを後ろめたく思ったり、

   悪いことのように思ったりしてしまいます。

 

家庭裁判所調査官の報告書には、たまに、

子どもは嫌だと言っているけど、監護親のことに

配慮してそう言っているものと思われる、

みたいなことも書かれる場合があります。

ちゃんと子どもは見てますよ。

 

 

もちろん、色々あって、離婚をするのですから、

調停で、「ここが不安なんです」「こういう人だから会わせたくないんです」

ということは、きちんとお話ししていい、と思いますし、するべきです。

その上で、どういった方法であれば不安がないか、一緒に考えましょう。

ただ、面会をすることが決まったのであれば、

子どもへの負担は少ない方がいい、争いは受け継がせない方がいい。

 

 

 

PS

今日は久々に、ボスとドライブ。

今後のLAGOONについて語らい、

LAGOONの意思を、しっかりと受け継ぎました

この冬から、LAGOONはさらに拡大して、社労士の先生と合流しフロアも拡大します!!

 

※1 尾田栄一郎さん「ONE PIECE」(集英社)63巻

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先日、久しぶりに「0号室の客」※1というテレビドラマを見ました。

ざっくりいうと、あるホテルに「人としての点数」を計ることが出来る機械があって、

「人は自分の点数を知ってどうなるか」というドラマです。

 

そのなかで「才能のある男」という話があります。

(ごめんなさい、ネタバレします)

かつて賞をとるほどの漫才師だった二人が

恩師を裏切って以降、どんどん人に評価されなくなってしまいます。

そこで、漫才師は、二人のうちどちらがより才能があるかを計るために、

その「人としての点数を計る」機械で採点します。

しかし、けんかになってしまい、互いが互いをけなしあっていくと、

どんどん点数が下がっていってしまいます。

その後、これではだめなんだと改心し、

二人で裏切ってしまった恩師に、数年ぶりに、

連絡を取って、もう一度やり直すという話でした。

 

そのなかで、その裏切られた恩師が、数年ぶりに話す漫才師に対して、

 

「なんで自分らの才能を裏切ったんや。」

 

というシーンがあります。

恩師は、自分を裏切ったことではなく、

漫才師が自分自身を裏切ったことに説教を始めるんですね。

 やっぱり、

人を裏切ったり、

ののしり合ったりしていると、

自分を裏切ることになるんです。

人間としての点数が下がってしまうんです。たぶん。

 

 

 

離婚の事件をしておりますと、

お互いにののしり合う、という状況になってしまうことがあります。

でも、それは、

自分を裏切ったり、自分の可能性をなくしてしまう

ことなのかもしれませんね。

もちろん、色々な思いがあることは当然ですので、

色々な思いを話していただくのは、かまいません。

ただ、それは自分の気持ちを清算するため、

未来のことを考えるため、だけがいいです。

互いを傷つけあうことを目的として、

自分を裏切る、という事にならないようにしたいですね。

 

 

 

さて、こういった互いに思いがすれ違ってしまうときに、

やはり、適格に導いてくれる恩師がいると軌道修正できますね。

恩師でなくとも、当事者ではない第三者という立場の人が、

重要になってくる場面があります。

特に、当事者以外の第三者というのが、本当に必要になる場面の一つが、

面会交流かもしれません。

 

 

面会交流の立会では、

どちらかの親などが第三者になることも多いです。

しかし、そういった人がいない場合には、

面会交流の立会をする機関に頼む、という選択肢もあります。※2参照

一番規模の大きいのは、公益社団法人家庭問題情報センター、

通称FPIC(エフピック)と呼ばれる機関があります。

他にも神奈川県には、

一般社団法人びじっと離婚と子ども問題支援センターというところもあります。

これはあくまでも例示として挙げたもので、

私がお金をもらっているわけではありません。

いただけるなら、欲しいですが、、、

 

 
 

 

第三者機関によると、大体、3つのコースから選べます。

 

1 付添型

面会交流の際に、職員の方が付き添ってくれます。

連れ去りや子どもへの暴力などルール違反がないかを確認してくれます。

費用は、2万円前後くらいというのが多いです。

 

2 受け渡し型

親同士がどうしても、顔を見たくない、直接会うのが怖いという場合に、

お子様の受け渡しだけをしてくれます。

その後は、面会交流をする親が子どもと時間を過ごします。

費用は、1万円からというのが多いです。

 

3 連絡型

子どもと合わせるのはいいけど、日程調整や場所の連絡を

しあうことが難しいという場合に、

代わりに連絡をとって、調整をしてくれます。

費用は、5000円前後くらいが多いです。

 

 

弁護士は、一方の味方であり、第三者的な立場ではありませんが、

LAGOONは、

相手をののしって自分を裏切る離婚ではなく、

気持ちを清算して離婚を新たな出発にする、

お手伝いをさせていただきたいと考えております。

 

 

※1 「0号室の客」フジテレビで2009年10月23日から

    2010年3月19日まで放送。深夜1時5分 から1時20分。

「才能のある男」丸山隆平さん、安田章大さん、彦摩呂さん

 

※2 小泉道子さん著「元家裁調査官が提案する面会交流はこう交渉する」

   民事法研究会・p186以下参照。

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突然ですが、

神は、細部に宿る

という言葉があります。

 

私の座右の銘の一つです。

仕事でも、人間関係においても、本当に些細なところが、

肝になっていることがあります。

こんなことを書くと、普段細かいことそっちのけで仕事をしているので、

事務員さんに怒られてしまいそうですが、

 

言い方が少し違うだけで、

全然違う風に取られてしまうこともありますね。

「世界は言葉でできている」という番組※1で

こんな問題がありました。

 

生きているということは○○。

生きていくということは○○。

○○を埋めて、名言を作り出す、という回がありました。

そこで、こんな回答がありました。

 

「生きているということは心臓が動いていること

生きていくということはドキドキすること」(オードリー若林さん)

 

「生きているということは神様が決めたこと

生きていくということは自分が決めたこと」(おぎやはぎ、矢作さん)

 

ちなみに元の名言は、

「生きているということは誰かに借りを作ること

生きていくということはその借りを返してゆくこと」(永六輔さん)

 

 

いずれの言葉も本当に素敵ですね。

少しの違いでも、大きな意味の違いが生まれます。

こういった少しの違いも大切にしたいです。

 

さて、ここで、

離婚弁護士として、この小さな違いを気にしなければならないのは、

公正証書を作成したり、調停条項を検討するとき、

でしょうか。

 

実は、

調停条項の文言が少し違うだけで、

効果が全く違う事があります。

それこそ、まったく意味が違ってしまうことがありますので、

本人で調停をしている場合には、本当に気を付けてください。

以下、典型例を挙げてみます。

 

例えば、

財産分与

財産分与に関しては、きっちりもらえることがやはり大事ですよね。

その時に「支払うこと」「支払わなければならない」という表現は避けましょう※1。

こういった表現だと、合意の効力が認められても、

給付意思を表現したことにならない、ととられかねません。

つまり、強制執行ができない、ということです。

そのため、「支払う」という風に簡潔に記載しましょう。

 

また、

支払い名目も「財産分与」「解決金」など

いろいろな名目にすることもありますが、実は違いがあります。

「財産分与」とすると家事事件手続法別表2に掲げる事項であり

執行文の付与がいりませんが、

「解決金」だと執行文の付与が必要になります。※2

つまり、別の手続きがまた必要ということです。

 

養育費

養育費の支払いに関しては、終期の特定も重要です。

「大学卒業まで」とか「18歳まで」とかでは少し不十分です。

大学については、浪人した場合はどうか、

大学に行かなかったらどうかなどが問題になります。

また、18歳という書き方についてもその年のどの時点まで払うかなどが問題になります。

そのため、多いのは、「○○歳に達する月まで」とすることが多いです。

 

面会交流

面会交流についても具体的に決めることが重要です。

最高裁決定平成25年3月28日によれば、「面会交流の日時又は頻度,各回の面会交流時間の長さ,子の引渡しの方法等が具体的に定められているなど監護親がすべき給付の特定に欠けるところがないといえる場合は,上記審判に基づき監護親に対し間接強制決定をすることができると解するのが相当である」としていて、きっちりと定められていれば、

間接強制(=損害賠償請求)をすることもできます。

 

 

些細な言葉の違いで大きなけんかになってしまったり、

逆に、自分の心に刺さったり、刺さらなかったりします。

それはやはり、些細な事だから小さいことなのではなく、

些細な事だから、神(=大切なこと)が現れるんですよね。

私も、違いの分かるステキな大人になりたいです。

 

 

※1 「世界は言葉でできている」フジテレビ系列で放送されていたバラエティ。毎週水曜日 0:45 - 1:10(火曜深夜、JST

※2 法曹会「書記官実務を中心とした和解条項に関する実証的研究」(補訂版・和解条項記載例集)p21

※3 小磯治さん著「夫婦関係調停条項作成マニュアルー文例・判例と執行までの実務(第6版)p73

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突然です、私は大学時代に、

「裸体人類学―裸族から見る西欧文化」※1

という本を読みました。

当時、私は、裸に興味があったので

文化人類学と構造主義に

興味があったので※2、手に取った本でした。

 

その中で、おぼろげながら覚えているのは、

私たちは、服を脱ぐと恥ずかしいと思っているが、

裸族にとって服を脱いでいる状態というのは、自然な状態だ、

ただ、裸族も裸の一部を服や装飾品で隠す文化があると、

それを取ることは、極めて恥ずかしいことと感じる。

みたいな文章がありました。

 

つまり、恥ずかしいから隠すのではなく、

隠すから恥ずかしいものになる、みたいなことらしいです。

 

 

そう、そして、隠されると見たくなってしまうのが人情です。

離婚調停においても、財産を隠されると、

もっとあるのではないかと

邪推をします。

離婚に伴って財産分与をする際には、

お互いに財産の開示をしてから始めますが

見せる必要がない、と隠してしまうと、

お互いに、疑心暗鬼になってしまって手続が滞ることも多いです。

そのため、見せる必要がないのであれば、見せてしまって、

「ほら、関係ないでしょ」と言ってしまった方が、

かえって早いことが多いです。

 

 

 

それでも、開示をしない場合には、以下のように色々な方法や

観点によって開示を進めます。

 

調査嘱託・送付嘱託

裁判所に申立をして、銀行などの金融機関や、

会社に対して退職金の規定など、裁判所の権限で出してもらいます。

例えば、金融機関、勤務先の会社、証券会社、生命保険協会などに対して回答を求めます。

 
 

弁護士会照会

弁護士会の固有の権限として、23条照会という照会ができます。

これは、弁護士法23条の2に規定された法律上の制度で、

弁護士会が、金融機関や財産を扱っている会社や自治体に対して、

回答を求めて、それによって財産状況を調査します。

調査嘱託と同様に、金融機関、勤務先の会社、証券会社、生命保険協会などに対して回答を求めることが出来ます。

ただ、個人情報が叫ばれている現在、拒まれてしまうこともあります。

 

 

観点

上記の方法は、いずれにしてもある程度あるはずだ、

というきっかけがないと、申立てが困難です。

そこで、まずは、現状出ている資料をきっかけに

あるはずの財産を探してみましょう。

 

例えば、

通帳から探る

どのような引き落としがあるか 

→ 生命保険の引き落としはないか

株などの配当金はないか

仕事をしているけど給与の振り込みがない

 → どこか別に給与振込口座がないか確認する。

現金が多額に引き落とされている

  → 使われた先をさがす

他の通帳に移している

  → 別の口座があるか、探す

 

給与明細から探る

給与から税金以外が引かれている

→ 会社における財形貯蓄はないか

保険等の加入がないか確認する

 

 

という感じで、実は、本当に財産開示を拒まれたら、

大変と言えば、大変です。

そのため、婚姻期間中、同居中に、

どんな財産がありそうか、めぼしだけでもつけてあると、

手続が利用できる可能性が広がります。

 

 

 

他方、隠す方としては、隠せば隠すほど見せたくなくなります。

恥ずかしいから隠すのではなく、隠すから恥ずかしい、、、

ちなみに、こういった現象は、

よくビジネス書にも書いてあったりしますね。

楽しいから笑うのではなくて、笑うと楽しい気持ちになる。

悲しいから泣くのではなくて、泣いているから悲しいと感じる、

 

みなさんも、離婚をするからといって、

悲しくしなければと思いすぎないでくださいね。

つらい気持ちになりそうだったら、笑ってみましょう。

顔だけでも笑っていれば、気持ちも笑えてくる(はず)

 

※1 和田正平さん著「裸体人類学 裸族からみた西欧文化

※2 構造主義は、文化人類学者のレヴィ=ストロースを創始者とする

有責配偶者からの離婚請求

テーマ:

前回、少し、ブログに書きましたが、最近昔の友人によく会います。

そうすると、昔のことを思い出しますね。

楽しかったこと、辛かったこと、ウフフな話、、、などなど

 

そんなセンチメンタルにいろいろと思いだしていた先週の日曜日の朝。

例によって、優雅にテレビを見ていたら予備校講師の林修先生が

「サワコの朝」※1という番組でこんなことを言っておりました。

 

「僕の持論として、人は過去を今の色に染める

 …結局人間って『今でしょ』だなっていう事を改めて。」

 

 

色々なことがあっても、今でしょ、ということはもちろんそうですし、

もう一つ大事なことは、

今の自分の気持ちで、自分の過去(の評価)を塗り替えられる、

ということだと思ったりします。

つまり、自分だけで、自分次第で過去の辛いことも

笑い話にできる、、、

 

離婚の相談で話を伺っておりますと、

自分を責めてしまったり、

相手を責めてしまったり、

色々な方がいらっしゃいます。

そして、問題の真っただ中にいれば当然そうなると思います。

だからこそ、今から、これからは、自分で幸せになっちゃえばいいんです。

そうすれば、辛かった結婚生活や、元夫・妻も笑い話にできちゃうかもしれません。

何か適当なスピリチュアルっぽいですが、、、

幸せになるのに、相手を責める必要はないんです。

 

とはいいつつ、弁護士的なブログとしては、

離婚できるかできないかという法的な場面で

「相手を責める」ことは、当然です。

つまり、婚姻生活を破たんさせた責任を取らせる、

ということとなると「有責配偶者」という問題が出てきますね。

 

離婚に関しては、昭和62年9月2日最高裁判決によれば、

「離婚請求がその事由につき専ら責任のある一方の当事者(以下「有責配偶者」という。)からされた場合において、当該請求が信義誠実の原則に照らして許されるものであるかどうかを判断するに当たつては、有責配偶者の責任の態様・程度を考慮すべきであるが、

相手方配偶者の婚姻継続についての意思及び請求者に対する感情、

離婚を認めた場合における相手方配偶者の

精神的・社会的・経済的状態及び夫婦間の子、

殊に未成熟の子の監護・教育・福祉の状況、

別居後に形成された生活関係、

たとえば夫婦の一方又は双方が既に内縁関係を形成している場合にはその相手方や子らの状況等

が斟酌されなければならず、

更には、時の経過とともに、これらの諸事情がそれ自体あるいは相互に影響し合つて変容し、また、これらの諸事情のもつ社会的意味ないしは社会的評価も変化することを免れないから、時の経過がこれらの諸事情に与える影響も考慮されなければならないのである。

 そうであつてみれば、有責配偶者からされた離婚請求であつても、夫婦の別居が両当事者の年齢及び同居期間との対比において相当の長期間に及び、その間に未成熟の子が存在しない場合には、相手方配偶者が離婚により精神的・社会的・経済的に極めて苛酷な状態におかれる等離婚請求を認容することが著しく社会正義に反するといえるような特段の事情の認められない限り、当該請求は、有責配偶者からの請求であるとの一事をもつて許されないとすることはできないものと解するのが相当である。

 

としております。つまり、これは

婚姻関係を破たんさせた責任がある方からの離婚請求も認める、

という判例ではありますが、浮気等をしたら、

そうでない方からの離婚請求に比して、

だいぶ厳しくはなりますよ、ということです。

 

弁護士ということで、

少しはそれらしく判例を引用したところで、、、

LAGOONは、もちろん、全力で法的なサポートをします。

そして、それ以上に辛い出来事を笑い飛ばせるほど幸せに

なる方法を一緒に考えていきましょう。

 

ボスの高宮も申しております。

「弁護士の仕事をしていると、

不合理な事情で抜き差しならない状況に陥る人を目の前にするがそういう人を法律の力で助けてあげたい。

そして、生きていく勇気を与えたいといつも思っている。」※2

 

ボスともども、LAGOONでお待ちしております。

 
 

 

※1 阿川佐和子さん司会。毎週土曜日の7:30 - 8:00

※2 弁護士法人湘南LAGOON高宮隆吉のブログ

https://ameblo.jp/takamiya-ryukichi/

「生きていく勇気」より

先日、高校時代の友人と久々に会いました。

その前は大学院時代の友人と5年ぶりぐらいに会いました。

今度、大学時代の仲間に会います。

最近、このように仲の良かった人との

交流の復活がありまして、なんとなくですが、

「君の名は」※1を思い出す今日この頃。

 
 

「糸を繋げることもむすび

人を繋げることもむすび

時間が流れることもむすび

全部神様の力や

縒り集まってかたちを作り、捻れて、

絡まって、時には戻って、途切れて、

また繋がり…それがむすび。」

 と、「君の名は」でおばあちゃんが言っております。

 

さらに、中島みゆきさんも言っているとおり、

「逢うべき糸に 出逢えることを

人は 仕合わせと呼びます」※2ので、

会うべき人と会って、「結」婚できれば「仕合わせ」なんです。

 

 

そして、一緒にいるべきでなくなったら、

離れることもまた「結び」なんです。(笑)

 

 

さらにさらに、

私は、一度会わなくなっても必要な時には、

再会できると、私自身は信じております。

一度離れてしまっても、またつながるのも「結び」ですね。

 

 

 

 

一度離れて、また会うということで、

同じ人との「再婚」ということも

考えられるのですが、再婚は、幸せなことなので

離婚弁護士の出番ではありません。

離婚弁護士の出番があるとすれば、

一度離れてしまった子どもと親が会うこと、

すなわち、「面会交流」という場面が多いです。

その中でも、「再婚」とも絡めた「面会交流」は、

「会うべき」かどうかが、そもそも

争われるところですね。

 

 

 

離婚をした後、新しい家庭を築きつつあるときに、

本当の親と会うことが争われた事案で、

平成28年8月31日大阪高裁決定によると

「抗告人は,未成年者らは当事者参加人と養子縁組をし,新しい家族関係を築きつつあり,相手方との面会交流によらずとも未成年者らが健全に成長することは可能であり,かえって未成年者らと相手方が面会交流を行えば,相手方が未成年者らに抗告人の悪口を言うなどすることにより,未成年者らに忠誠葛藤を生じさせるなどして,その健全な成長を阻害する危険性が高いと主張する。

 しかし,未成年者らは,離婚後,相手方を恋しがる態度を示していたこと,未成年者Dは,〈省略〉良い思い出を持っていることは原審判を引用して認定したとおりであり,こうした未成年者らが非監護親である相手方からも愛されていると認識する機会を持つことは未成年者らの健全な成長に資するものであり,抗告人と当事者参加人が未成年者らとともに新しい家庭を構築する途上にあるとしても,相手方との面会交流を認めることは未成年者らの福祉に適うというべきである。…もっとも未成年者らが相手方と面会することにより,その心情に影響を与えることは否定できないが,そのような影響は面会交流を継続していく中で解消していくことが考えられる上,抗告人や当事者参加人は親権者・監護親として,面会交流を円滑に実施されるように配慮する義務がある。」としています。

 

 

 

つまるところ、やはり、会うべき本当の親

(会うべきでないひどい親の場合は違いますが)には、

会うべきだというのが、裁判所の考えなんですね。

だから、裁判所も途切れた糸をつないで「結ぶ」

ステキな国家機関だと思って活用してください。

 

※1 「君の名は」 新海誠監督

※2 中島みゆきさん「糸」1992年

 

だいぶ涼しくなって、すっかり秋ですね。

連休を利用して、本を読んじゃったりしております。

 

大学時代に、倉田卓司さんという裁判官の書いた

「裁判官の書斎」※1を読みました。

当時、ああ、裁判官ってこういう人なんだと、

あこがれたりしてたんです。

その本をこの連休中に再読しました。

大学時代に読んでいた本を

弁護士になって読んでみると、

大変、感慨深いものです。

そして、大学時代には感じることができなかった

大人の機微を感じたりして興味深かったです。

 

 

 

「裁判官の書斎」の一説に、

「地獄への道」という箇所があるんです。

倉田さんが先輩裁判官と、

違う部署の仕事の仕方について

話し合っていたそうです。

 

そこで倉田さんが、

「その人もいろいろと一生懸命それなりにやってるんですから」

といったところ、

先輩裁判官が

 

「地獄への道は、善意で舗装されている

 The road to hell is paved with good intentions

 

という言葉を知っているか」

と言われたんだそうです。

 

そう、良かれと思って、善意でやっていることでも、

よくないことだってあるんだ、ということ。

 

 

私も、仕事をするようになって、

また、いろいろな人の話を

聞かせていただくようになって、

(これは、大学時代には、

明確に意識できなかったことですが)

ひとそれぞれ、やっぱり、一生懸命にやっていて、

相手のことを思って、行動しています。

「夫(妻)が自分のことをしか考えないんです」

という奥様(ご主人)いらっしゃいますが、

もう片方の方の意見を聞くと、

きちんと、考えて行動している場合もあります。

ただ、その意図があまり伝わらないために、

不必要な争い、が生じてしまっていることが多いです。

 

自分の意図が伝わらず、

自分の大切な人を傷つけることがあるとすれば、

それは、本当に「地獄」みたいなものですね。

 

 

 

さて、そう、、、今日は地獄の話。

 

地獄 

HELL

へる

減る

減額

 

といことで、今日は養育費の減額のお話です(笑)

 

……

そうです。単なるギャグです。

 

さて、

夫婦の間で養育費に関する取り決めをしても、

約束をした時点で全く予想ができず、

それが当事者の責任でなく、変更が重大の場合には、

約束内容の変更を請求できます(民法880条、1条2項)。

 

考慮される事項としては、

物価の高騰や貨幣価値の変動など社会的な要因、

また、父母の再婚、再婚に伴う未成熟氏の養子縁組、

父母の病気、就職、失職、収入の大幅な増減など

当事者にかかる要因※2だそうです。

 

裁判例としても、

平成2年3月6日東京家裁審判では、

「当事者双方が協議離婚するに際し、

本件公正証書でもって合意した本件合意事項につき、

…本来、債務名義としての効力を有する書面で

もってなされた約定については

軽々にその変更がなされるべきでない

ことはもとよりのことである。

しかし、当該合意がなされた

当時予測ないし前提とされ得なかった事情の変更が

生じた場合にこれを変更し得ることも、

事情変更の原則ないし民法880条に基づき肯定されるべきである。

これを本件でみるに、

…申立人及び相手方双方の再婚、

未成年者らと●●との各養子縁組等の事実は、

本件合意事項が交わされた当時、

現実問題として当事者双方共予想し

あるいは前提とし得なかったと解されるのである。

しかして、このような事情に伴い、

申立人及び相手方双方の側の収支を含む生活状況は、

本件合意事項を交わした当時と比較して

相当変化しているものと考えられるので、

本件公正証書で成立した本件合意事項に基づく

養育費の支払ないし負担義務を

現在もそのまま申立人に負わせることは、

これが今後も相当長期間にわたる

継続的給付を内容とするものであることにも照らした場合、

客観的に相当性を失した状況

になっていることは否定し得ないものと解される。

したがって、この点において

事情の変更を来したものと考え、

当該変更の程度に応じて、以下、

本件合意事項の修正を図ることとする。

 

としています。

ただし、ここで注意していただきたいのは、

養子縁組の事実だけで、

養育費の額を検討しているわけではなく、

養親の資力がどうなのかなど、

実質的に踏み込んだ判断をする必要があるということです。

 

例えば、仕事を辞めたから、減額調停を申し立てた事例で

「強制執行を免れるために勤務先を退職したのであるから、

…養育費を免除することは相当でない」

(平成18年1月18日福岡家庭裁判所審判)

と判断しているものもあります。

 

 

善意が地獄への道につながらないようにするには、

やはり、きちんとしたコミュニケーションが必要かも

知れないですね。

普段なかなかお忙しくて時間が取れない方も、

素敵な休日をお過ごしください。

 

 

 

 

※1倉田卓司さん著「裁判官の書斎」勁草書房 p7

※2小磯治さん著「夫婦関係調停条項作成マニュアルー文例・判例と執行までの実務(第6 版)」p42

今日は、満月になるとのことでしたが、

あいにくの雨です。

中秋の名月もとてもきれいだったので、

満月を期待していたのですが、残念です、、、

 

以前、「世界は言葉でできている」※2

というバラエティ番組がありました。

この番組は、世の中の名言を穴埋めにして、

名言を超える名言を生み出そうという番組です(笑)

そこで、

夏目漱石が、I love you を 月がきれいですね、

と訳したことを取り上げる回がありました。

問題、

あなたならI love you を何と訳しますか、

 

この問題に対する回答として、

「もうあとに戻れないな。」

(回答者谷中敦:東京スカパラダイスオーケストラ)

これも素敵ですね、、、

 

他にも

「コンビ二寄るけどなんか要るものある?」

「あなたといる時の自分が一番好きです」

(回答者:二つとも、芸人のオードリー若林さん)

なんていうのもありました。

気持ちを伝えるには、色々な表現方法がありますよね。

 

 

 

さて、I love youといわれても、

ほんとかどうか定かでないのが人の常。

加えて、今夜が満月だとすれば、

ロミオとジュリエット※2を思い出します。

 

 

ロミオとジュリエットにはこんな場面があります。

ロミオがジュリエットに対して、

「あなたへの愛を月に誓います」といいます。

これに対してジュリエットは、

「月は満ちたり、欠けたりするから、

あなたの愛が満ちたり、欠けたりするのが怖い、、、

月には誓わないでください、、、」

なんともかわいらしいですね)

それで、ロミオは「どうすりゃええの?」と聞くと、

ジュリエットは、

「あなたの心に誓ってください」

っていうんです。

やはり、自身の心に誓う、というのは、

大きな意味があるんですね。

 

 

そんな、ロミオとジュリエットと言えば、

両家のいざこざがあったから、

恋が燃え上がったんですよね。

その両家の不和が、最終的には悲劇になってしまいます。

 

 

 

そう(ここでようやく)、

親族との不和、というのも

男女の問題には決定的な要因になりうるのです。

それは、日本でも同じこと。

場合によっては、離婚原因にもなります

昭和43年1月29日名古屋地方裁判所岡崎支部判決は、

「原告と被告一郎の婚姻関係が円満を

欠くに至ったのは、

原告と被告両親との間の不和が原因であって、

原告と同被告間にその端緒があるわけではないのであるが、

家庭内の不和葛藤がその頂点に達した今日、

原告においていかに努力しようと、

夫である被告一郎が従前の無関心な態度を改め、

積極的に家庭内の円満を取り戻すよう努力を払わない限り、

婚姻関係の平和を取り戻し、

これを維持することは困難である。

しかるに、同被告にはかかる誠意ある態度は

全く認められないばかりでなく、

現在においては前述のように原告との婚姻関係を

維持する意思すらもないことが明らかであるから、

これらの事情を綜合すると、

原告には婚姻関係を継続し難い重大な事由

があるものというべきである。

したがって、右被告との離婚を求める

原告の請求は理由がある。」

 

という裁判例を見つけました。

もっとも、これはかなり限定された場合だと思います。

肌感覚としては、相手との親族との不和のみで

離婚にこぎつけるのは難しいです。

 

 

今は雨が降っておりますが、

雲の向こうには、満月が輝いているはずです。

離婚で悩まれる方も、今の悩みが一時的な雲であって、

その先には、輝くものがあると思っていただけたらと思います。

LAGOONより愛をこめて。

 

 

※1「世界は言葉でできている(THE WORDS MAKE THE WORLDフジテレビ系列、2011年10月5日から2012年3月21日まで毎週水曜日、

※2『ロミオとジュリエット』、シェイクスピアさん作(1595年)

今日は、寒いですね、、、

私は、本当に寒いのが苦手で、

真冬になるとヒートテックを上2枚、下2枚ずつ履きます。

他方で、LAGOONでも他の弁護士などは、

そこまで着込むことはないようです、、、

寒さに関しても人それぞれですね。

 

もちろん、これは寒さだけでなく、

何事においても人それぞれ。

いわば、人はそれぞれの世界、

人とは違う世界を生きている、

といえますかね(と、だいぶ、話題につなげたい感が満載ですが、、、

 

 

私の大好きなドラマで「泣くな、はらちゃん」

というドラマがありました。

現実世界の人と、漫画の世界の人が恋をする話なんですが、

はらちゃんという漫画の主人公が

、漫画の作者である越前さんと恋をするドラマです。

その最終回で、

 

「あなたは『私なんか』という、

 自分なんかどうでもいい人間なんだという、

 そんな越前さんが私は好きではありません。

 嫌いです。

越前さんは帰るべきです。自分の世界に。

帰って自分と両思いになってください。

世界と両思いになってください。

自分が相手を好きにならないと両思いにならないんですよ。

越前さん。

どうしてあなたは自分に、

自分の世界に恋をしないんですか?

こんなに素敵な人なのに…。

あんなに素敵な世界なのに…。」※1

 

と、はらちゃんが言います。

自分の世界、自分が置かれている状況を大切にして、

自分の世界と恋ができたら、素敵です。

「自分なんか」とか、言っちゃだめです。

 

 自分の世界。

みんな、自分の世界を持っておりますが、

自分の世界が強すぎる人がいますね。

他人の世界と重なり合わないほど、独自性を持ってしまった場合。

なかなか、生きにくくなってしまうかもしれませんね。

 

 
 

 

ということで、強度の「自分の世界」、つまり、

強度の精神病にかかるなどして、

身近な人(夫、妻)とも交流ができないほど強い

「自分の世界」になってしまった場合、

離婚原因になります(民法770条1項4号)。

 
 

 

離婚原因になるのは、「その精神障害の程度が婚姻の本質ともいうべき夫婦の相互協力義務、ことに他方の配偶者の精神的生活に対する協力義務を十分に果たし得ない程度に達している場合」を言います※2

ただし、精神病といっても

「回復の見込みがない」ことが必要な条件です。

また、直ちに4号に当たらなくても、

夫婦の関係については「婚姻を継続し難い重大な事由」(5号)

としても判断されます。

 

他方で、病気になったら離婚ができるとすると、

病気の人は大変な状況に陥ってしまうと大変です。

 
 

 

最高裁昭和33年7月25日判決では、

「さらに民法770条は、

あらたに『配偶者が強度の精神病にかかり回復の見込がないとき』

を裁判上離婚請求の一事由としたけれども、

同条2項は、右の事由があるときでも

裁判所は一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるきは

離婚の請求を棄却することができる旨を規定しているのであつて、

民法は単に夫婦の一方が不治の精神病にかかつた一事をもつて直ちに

離婚の訴訟を理由ありとするものと解すべきでなく、

たとえかかる場合においても、諸般の事情を考慮し、

病者の今後の療養、生活等についてできるかぎりの具体的方途を講じ、

ある程度において、

前途にその方途の見込のついた上でなければ、

ただちに婚姻関係を廃絶することは不相当と認めて、

離婚の請求は許さない法意であると解すべきである。」としています。

 

つまり、病気になった人がひとまず、

生活などができるようになってからでなければ、

離婚できないという裁判例でした。

 

やはり、独自の世界があったとしても、

ほかの人の世界と断絶することはできない、

ということですね。

 

ひとりひとり、世界があっても、

それでもみんなの世界はつながっているんですね。

そして、「泣くな、はらちゃん」でも

「あなたが幸せでないと、我々の世界は曇ったままなんです。

(中略) あなたが笑えば、世界が輝くんです」と、

はらちゃんは言っております。

 

皆さんが、自分の世界に恋ができるように、

LAGOONは応援します。

 

 

※1 日本テレビ「泣くな、はらちゃん」主演TOKIO長瀬智也さん、脚本岡田惠和、10話

※2 離婚・離縁事件 実務マニュアル(第3版)p107

※3 「泣くな、はらちゃん」1話

 

先日、「ワンパンマン」(アンパンマンではないです)

というアニメの第二期をやるというので、

第1期を見直しておりました。

そして、「ワンパンマン」を見ていたら、「正義」について、考えさせられました。

 

どんな強敵も一撃、ワンパンチで

倒してしまう主人公のサイタマさんは、

「趣味でヒーローをやっている者だ」と言い切る人なんです。

あるとき、町に近づいた巨大隕石を破壊して、町を守ります。

しかし、隕石のかけらで家を壊された人にかこまれ、

非難を受けてしまいます。

みんなを守ったのに。

そんなとき

「俺はテメェらの評価が欲しくてヒーローやってんじゃねえからな

俺がやりたくてやってんだ」

 

 

かっこいんですよね(笑)

 

独特のヒーロー感をもつサイタマさんですが、

ワンパンマンという作品では、悪役もいいこと言ったりします。

悪役の「ガロウ」さんは、

 

「いま起きている事態も勧善懲悪のあらすじの一部か?

『良いこと』してる立場だったらパワーが漲ってくるってか

 

そりゃ強いわなぁ

後ろめたさを持たずに暴力を振るえる人間は

何者にも勝てるだろうよ

要は優しさを捨てたわけだ

お前等ヒーローは糞だ

糞ほど民衆に支持されるのが手に負えねえ

だからこそ俺は戦う

この命をかけて正義を蹴散らす」と言い切ります。

 

 

私も、正義の味方が悪をやっつけるのは、いいことなのか?

正義であれば、暴力も許されるというのは、

違うかなとか思ったりします(ごめんなさい、

政治的な意味はありません。

ただただ、ブログを書きたいだけです)

 

 

これに対して、「ワン」つながりで「ワンピース」のサンジさんは、

「…たとえ死んでも おれは女は蹴らん…」

と、女性に限ってですが、いかなる理由があっても暴力反対です。

それは、

「男は女を蹴っちゃならねェ

そんな事ァ 恐竜の時代から 決まってんだ」

という恩師の教えも守ってますね。(笑)

 

これは、これで、かっこいいですね。

 

 

 

 

暴力にいいものが、あるかないか、は別として、

その暴力が結局、「婚姻を継続しがたい重大な事由」といえたら、

離婚ができます。

暴力という離婚原因があるというわけではないんです。

 

ただ、一口に「暴力」といっても、

   喧嘩をしたときに、手が当たってしまって、相手から暴力といわれてしまっている、、、

   相手に過度に挑発されて、暴力をふるってしまった、、、

   モラハラ、言葉の暴力がひどいんです、、、

   こちらに浮気、あちらに暴力がある場合に、有責配偶者からの離婚請求  

  からの離婚ではどうなるか、など

 

 

と、いろいろな相談を受けます。

どういった場合に、離婚できるというのは、

自身では明確に判断できないことも多いと思います。

これは、結局、

「婚姻を継続しがたい重大な事由」

という実質的判断の必要があるからですね。

 

 

簡単な目安として

刑法上「暴行罪」「傷害罪」に当たるなどの場合や、DVの保護命令を受けるなどの深刻な場合は、それのみで離婚できる可能性が高いです。

他方で、モラハラのみで、直ちに離婚できる場合というのは少ないと思います。

そして、単なるけんかのときに手が当たった程度のみで即離婚というのは、

ないかと思います。

 

 

 

それでは、一定程度暴力に理由がある場合はどうでしょうか。

古い裁判例では、

昭和27年2月19日最高裁判決では、

夫の浮気が原因で、妻が夫を掃除道具の「ほうき」でたたいたりした事例で、

「(妻)が原判決判示の如く(夫)に水をかけたとか、

ほうきでたたいた等の行為をしたことは誠にはしたないことであり、

穏当をかくものではあるが右様のことをするにいたったのは

(夫)が(妻)と婚姻中であるにかかわらず

婚姻外の(浮気相手の女性)と情交関係を結び

同女を姙娠せしめたことが原因となつたことは明らかであり、

いわば(夫)自ら種子をまいたものであるし、

原審が認定した一切の事実について判断すると

(妻)の判示行為は情において宥恕すべきものがあり、」

離婚原因にはならない、と判断しております。

 

 

 

 

この裁判例は、だいぶ古いですが、

結局、裁判所もきちんと、単純に暴力うんぬんかんぬん、

という抽象論では判断せず、

きちんとその理由、経緯、暴力の程度、頻度など細かく見て、

それで婚姻を継続しがたいかどうかをきちんと判断する、ということですかね。

 

 

 

なお、ほかにも、サンジさんは、

「おれは女の涙を疑わねェっ!!!!」※2

という名言を残しておりますので、

離婚弁護士として私も見習いたいと思います。

もちろん、男性の涙も疑いません

 

※1 「ワンパンマン」(ONE作、作画村田雄介)となりのヤングジャンプ(集英社)

※2 「ONE PIECE」尾田栄一郎作、『週刊少年ジャンプ』(集英社)