今回は青梅・飯能エリアに位置する七国峠と阿須丘陵の森林コースを走ってきました。
ここはMTB乗りの方々の間で「七トレ」という愛称で呼ばれ、わりとメジャーな練習場所になっているそうです。
普段あまりMTB方面にこだわりのない私ですが、この辺りはちょっと特別。
じつは狭い範囲に三角点が寄り集まっている`オイシイ地帯'だったりするワケです。
♨「七国」三等三角点♨
まず最初に目指すのは「七国」三等三角点。
iphoneの三角点マップで見る限り、現地の直前まで道がついているのでアプローチは楽そうです。
明るい市街地からいきなり薄暗い山道へ入るので少々不気味ですが、構わず進みます。
どうせすぐ慣れます。
地図にあった道の終点は周囲を覆う木立がぽっかり開けた広場になっていました。
すぐその脇手に小高い丘と細くて急な山道。
もう、「いかにも」といった様子です。
怪しい。
今日はあまり担がずに済みますように…と祈りつつ、軽く担いでおきます。
ありました。
1個目はすんなり発見。
脚慣らしにはちょうどイイ感じです。
大昔はこの高台から遠方の七つの国を見渡せたそうですが、現在は周囲の植林がすっかり視界をさえぎって眺望はかないません。
…あまり面白味もないので、さっさと先へ行きます。
分岐、分岐、分岐が続きます。
二度三度と分岐を繰り返すうち自分がどこへ向かっているのかまるで分らなくなりました。
なのでここはiphoneのGPSと首っ引きでクリアします。
便利な世の中になったものです。
路面は土や細かい砂利が中心。
全体に均らされた感じで走りやすく、快適です。
自ら好んで谷のケモノ道へ下りて行かない限りは、ほどほどの勾配のついた道をかなり気持ちよく走れます。
♨「岩蔵」四等三角点♨
私が三角点探しに愛用しているiphone三角点マップ。
よくできたアプリなのですが、ひとつ弱点があります。
それは「山道が表示されない」というコトです。
したがって、山の奥深い場所で三角点に近づこうとすると、真っ白な画像の中に三角点と自分の現在点だけがポツンと浮き出る…という、どうにも間抜け素敵な状態に陥ります。
そこで、今回はべつの地図を併用してこの問題を解決です。
かなり面倒くさいですが仕方ありません。
道すがら左手にそれらしき高台…
藪をかき分けて進むと…
ありました。
「岩蔵」四等三角点です。
しかしこの四等三角点、想像以上に渋いたたずまいです。
どことなく秘密めいた暗号っぽさがあるというか…
設置場所もかなりマニアックなポイントになっていて、おやじの少年魂をくすぐります。
これはクセになりそうです。
♨「木蓮寺」四等三角点へ♨
時刻はまだ昼前、早起きのおかげで遊ぶ時間はたっぷりあります。
せっかくなのでもう一つ三角点を目指します。
次なる目的地に向けて快走していると、路面の状況がだんだんおかしなコトになってきました。
下り基調で楽にペダルを漕げるのはいいのですが、落ち葉に隠れてボコボコと不快な衝撃に突き上げられます。
私の自転車はMTBもどきのシティサイクル車なので形ばかりのフロントサスが付いています。
しかしこの手の凸凹の前ではやはり十分な効き目を期待できません。
暴れる自転車に身体ごと跳ね上げられ、サドルにキンタ股間を強打して息が止まりそうになることもしばしばです。
なるほど、下から見上げるとこんな状態です。
これはいけません。
調子に乗って駆け下りると男性機能にダメージを受けかねないので、自転車をそろそろと押して歩きます。
そもそもこの木の根はたいへん滑るので、転倒のリスクも相当に大です。
くれぐれも無茶はやめましょう。
そうこう言っているうちに、とんでもない斜面になってきました。
仕方ないので担いで下ります。
そういえばこの斜面、偶然迷い込んだ昨冬に続いて二度目 だということを下っている最中に思い出しました。
我ながら学習能力ゼロストレス耐性に恵まれています。
…と、ここで渡渉ですか?
渡渉、と呼ぶにはかなりミニマムですが意外性は十分です。
なかなか楽しませてくれます。
勢いをつけてダッシュし自転車に乗ったまま渡ったのはよいのですが、見た目より川が深くてコケそうになりました。
やはりナメてはいけません。
吸水性の高いジョギングシューズも、はねた水でずぶ濡れになりました。
ジョギングシューズでこういう所へ来るのはやめましょう。(三度目)
ここから続く道も一見よさげに見えますが…
よく見ると路面は石だらけ。
斜度はそれほどでもありませんが、やはりボコボコすぎて自転車に乗ったままクリアすることは不可能です。
勢いに任せてこれ以上タマキ股間を強打することは許されません。
押して歩きます。
山道も終点に近づき市街地の気配がしてきたところで、またしてもそれらしき高台発見。
自転車をデポして徒歩で上ります。
見つけました。
「木蓮寺」四等三角点です。
なんとまあ、またしても激シブです。
本来なら四方を囲んでいるはずであろう石が三個しかありません。
この怪しげなひっそり感が、かえって発見の快感を盛り上げます。
さて、本日の収穫は三角点×3個。
おかげさまで満腹です。
「渋さ」「味わい」という部分では、四等三角点こそ見逃せない逸品だという勘所にも気付くことができました。
まあ三角点に「味わい」を求めることの是非はともかくとして…
今後は四等三角点にも要注目ですな。
…って、正直なところ、自分でも何言ってるのかよくわかりませんが。(笑)
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