よく外来で
変形性膝関節症の患者さんが
「膝が腫れちゃって」
と言ってるイメージ
皆さんありませんか??
もちろん関節に水が溜まってる
もしくは術後で腫れてる
はよくありますよね🦵
ただ「あれ?そうでもない」
と思う時ありませんか?
慢性化した疼痛の特徴として
腫脹や発赤などの炎症所見が
無いということがあります。
腫れてもいないけど、
腫れてる気がしていて痛がってる
これは慢性化したことで
身体イメージが歪んでいるサインです
よく見ると伸展制限があることで、
たしかに前に出ている分は
大きく見えることもあるので、
リハビリの場面では手のひらで
膝を覆うようにして
大まかな周計をとると良いです
この身体イメージの歪みは
①思ったように体が動かせない
②腫れていた時期がある(急性期)
③動かさずに庇っていたことで
感覚運動野の減少や
皮質脊髄路の厚みの減少
これらによる感覚-運動ループの乱れから
頭頂葉の機能低下によるものです
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/58/11/58_58.1243/_pdf
慢性化した膝痛は身体イメージが
崩れてしまうことで、
疼痛に対して過敏になったり
運動に対する不安を過大にしたり
負のループを作ってしまいます❌
もし患者さんで「膝が腫れてる」
と客観的評価が不一致していれば
慢性化している可能性が
あるかもしれませんよ
×××××××××××××××××××××××××××
埼玉臨床研究会
田中佳紀