こんにちは

関東には台風が接近中えーん



今日はBMLの病理学的所見についてです爆笑




TKAの際に得た組織での組織学的所見では大部分が正常組織(脂肪髄53%、骨梁16%、血管2%)で、異常組織(骨髄壊死11%、壊死した骨梁8%、骨髄繊維化4%、浮腫4%、骨髄出血2%)はわずかであった。浮腫状態はわずかで、浮腫とBMLの病変部位との関係性は薄い。

Zanetti M:bone marrow edema pattern in osteoarthritis knees



158例のOA患者にMRIを使った骨梁解析では、BMLの部分では骨量と骨梁数が多くなっており密度が高い状態が認められた。このことから、局所の骨リモデリングの変化が起きていることが指摘されている

Driban JB:Bone marrow lesions are associated with altered trabecular morphometry


尿中のC-terminal crosslinking telopeptide of type callgen(Ⅰ型コラーゲン架橋 C 端テロペプチド:uCTX-)値とBMLスコアが相関し、BMLが縮小した群ではuCTX-が低下し、BMLが拡大した群ではuCTX-が増加した。uCTX-の増加はなし。

コラーゲンtype繊維は軟骨や関節に関わる繊維。

uCTX-はコラーゲンtype の分解産物。

Garner P:Bone marrow abnormalities on magnetic in knee osteoarthritis 




以上のことから、uCTX-が尿中が多いということは軟骨が分解されていることが多いということであり、uCTX-は増加していないので骨の破壊がない。このことは、骨梁が増加しているというMRI画像の文献からも読み解くことができますキョロキョロ


BMLは正常の組織が変性してるんですねーびっくり

画像所見があるので壊死とかもしてしまっているのかと思っていましたが、改善して変化することが可能であることが分かってホッとしまし爆笑


以上!

BMLの組織についでしたニコニコ



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田中佳紀
きむらてつや整形外科内科
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