木材の乾燥 Ⅳ | 200年住宅のススメ

木材の乾燥 Ⅳ

自然(天然)乾燥では、内部より表面の乾燥が早く進みます。
木材は乾燥すると収縮しますから、表面側がまず収縮しますが、
内部は未乾燥でもとの体積を維持していますから、
表面付近には年輪方向の引っ張り応力が発生し、
乾燥させておかないと「ひび割れ」が発生します。

このひび割れは、強度に無関係ありませんが
ユーザーに対して「木材の特性」をきちんと説明しないとクレームに繋がります

KD材(蒸気乾燥)は、内部も同じ温度まで上がり、
カマの内部は蒸気で満たされていますので表面だけが乾燥することはありません。
従って、ひび割れの少ない木材が得られます。
しかし、内部は割れが大きくなります。

価格はさほど変わりません
(KD材の方が高いかもしれません)