12月20日に最終回を迎えた火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。
みなさんはご覧になっていましたか?
白髪染めをやめるぞ、グレイヘアで生きていくぞ!というこのブログでドラマの話を取り上げるのは、ヘンだと思われるかもしれません。
でも、このドラマは主人公たちのムズキュンな恋愛模様が魅力というだけではないんです。
さまざまな社会問題…たとえば、職場での女性差別や主婦の家事報酬について、リストラや派遣切り問題から、LGBT、シングルマザーについてなども、さりげなく取り上げられています。
最終回で刺さったのは、主人公の叔母である「ゆりちゃん」のセリフ。
49歳のゆりちゃんが25歳の若い女子に「私には若さという価値がある」的なことを言われたときに返した言葉です。
「今、あなたが価値がないと切り捨てたものは、この先あなたが向かっていく未来でもある」
「私たちの周りにはね、たくさんの呪いがあるの。自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい」
なんと、心強い言葉だと思いませんか?
世の中で普通とされているものや、規範的とされているもの、良いとされているものの呪いに縛られるのはやめよう。
何より、自己否定や自己嫌悪の呪縛から逃げてしまおう。
そんなことを言われたような気がしました。
実際は、ゆりちゃん本人がいちばん年齢の呪いにがんじがらめになっていたのですが、最終回でそうした呪いが解けたというのも素敵な設定。
登場人物たちもそれぞれ、自分で思い込んでいた負の呪いから解放されていきます。
ということで、若干強引ではありますが、私も年齢の呪縛から逃げてもいいんじゃないかと。
「45歳だったら髪を染めるべき」、「白髪のままなんてみっともない」、そんな規範的な声から逃げても恥ではないんですよね。
なんか、そんなことを思った火曜日の夜でした。
ドラマの舞台は、主に横浜のみなとみらい地区。
そんなところも大好きなドラマでした!