苔寺と呼ばれているお寺は日本には多く存在する。あわよくば、この西芳寺という名の苔寺はそれらの中でももっとも誉れ高い名声を得ているのではあるまいか。
わたしが執筆中の「目覚ましき嬌声」の主人公の名は、西園寺芳晴である。5文字中3文字が同じである。
わたしが「目覚ましき嬌声」を書き始めた頃には、あまつさえ庭園などに関心を持っていないばかりでなく、西芳寺はおろか苔寺すらも聴いたことがなかったのである。
ええと、西芳寺には12時57分頃に着いたのである。(上の画像は西芳寺の外側の公道であると書こうとしたが、画像を紛失した。)
はやる心を抑えつつも一度は12時25分頃に来ていたのだが、門は閉ざされていたのである。で、あるからして、苔寺という名前のついたバス停まで戻り、至近距離のお店でお蕎麦を食べたのである。
850円であった。これはふつうに美味しかった。
西芳寺は予約制で1人3000円であるからには、それなりのモノがあるのだろうと考えていたわたしは甘かったのである。後にそれなりのモノ以上のモノがあったと気づいたからである。
以上、これが今回の京都遠征で見て回った庭園たちの中のエース、苔寺の前菜である。
次回の記事で、西芳寺の目覚ましきそれらを書くつもりでいる。
前菜は長ければよいというものでもないが、短すぎるそれよりはよいだろう。