本日は土用の入り日。
毎年、各地域で行われる夏のご祈祷の結願。
本日は当院の所在する、森沢自治会の皆さまが施主となられ、執行致しました。
ご本尊は般若菩薩、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、十六善神、諸眷属
お次第
内陣の様子
大般若経という600巻あるお経典を転読(テンドク)といって空中でバラララッー...‼︎と豪快に開き読みます。
その時にお経典から巻き起こる智慧の風(般若の風)が参拝者や地域へと拡がり、ご本尊さまの功力によって、一切の魔を降伏させてくれます。
本来は大勢の和尚さまが集い行う法要ですが、当院では昔からひとり大般若です。
お加持させていただいた御札は、各家庭の玄関に貼られます。
この御札があれば、家中に魔(暑気、病、不幸等)を寄せ付けず、雨風が順調に訪れ、五穀作物が豊作となる。
そのようなご利益があると伝わっております。
大般若経、600巻フルセットで備えるお寺さまは少ないと思います。
当院では江戸期の学僧、智幢(ちどう)さまが住職を務めておられし頃、勝浦鶴林寺さまのご本尊お地蔵さまと住職を務めておられた寂堂(じゃくどう)さまのお力をお借りして、阿波の大旱魃(だいかんばつ/雨が一切降らぬ危機)を救われました。
その頃に、民衆歓喜し、浄財が自ずと集まり、600巻寄附ならびに境内に般若菩薩が建立されております。
誠に有難い大般若ご祈祷なのです。