【西条昇の上方喜劇史コレクション】〝手違いばなし〟の元ネタ「手」について連続テレビ小説「おちょやん」に関連して…。昨日の放送には、鶴亀家庭劇の旗揚げ公演で演じられた〝手違いばなし〟の場面があったが、その元ネタである演目「手」は昭和23年12月の道頓堀・中座での松竹新喜劇新結成初公演でも演じられていた。原作の和老亭當郎は曽我廼家十郎、脚色の茂林寺文福は曽我廼家十吾の筆名で、どちらも須賀廼家千之助のモデルとなった人物だ。 この時はドラマで高峰ルリ子が演じた御寮様(ごりょんはん)の役を、〝リアルおちょやん〟浪花千栄子が演じている。