「緑菴」の「青もみじ」2024.06.01 | 京都 de 茶の湯 / 西方庵

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京都・嵐山近くで、四季の移ろいを愛でながら茶の湯を楽しんでいる侘び茶人・ 笹峯宗桓のブログです。400年以上の歴史を持つ示現流兵法の門友として、鍛練に励んでもおります。

今日は、京都・銀閣寺畔の御菓子司「緑菴」さん

の「青もみじ」です。

例年、この時期にいただく御菓子ですが、

透明感があって目に涼やかで、口当たりが柔らか

くてツルンとし感触があります。

京都 銀閣寺畔・「御菓子司 緑菴」ホームページ

今日のお稽古のお題は、「初炭手前」と四か伝の

うち「唐物」でした。

 

奥伝への登り口となるクラスのお点前になると、

つい考えてしまいますが・・・・・。

 

お軸の言葉と伴う言外の境地。置かれた花の美しさ。

亭主によって置かれる茶器の配置の美。

亭主と客が交わす言葉の奥深さ。

身体、手や指一本一本を傾ける角度や動かし方まで

もが問われる、お点前の所作の美。

結局、「茶」とは、茶を喫するひと時が過ぎれば

全てが消えてしまう、一期一会で構成する儚い美

の集積なのでしょう。

(了)