今日は、京都・銀閣寺畔の御菓子司「緑菴」さん
の「青もみじ」です。
例年、この時期にいただく御菓子ですが、
透明感があって目に涼やかで、口当たりが柔らか
くてツルンとし感触があります。
今日のお稽古のお題は、「初炭手前」と四か伝の
うち「唐物」でした。
奥伝への登り口となるクラスのお点前になると、
つい考えてしまいますが・・・・・。
お軸の言葉と伴う言外の境地。置かれた花の美しさ。
亭主によって置かれる茶器の配置の美。
亭主と客が交わす言葉の奥深さ。
身体、手や指一本一本を傾ける角度や動かし方まで
もが問われる、お点前の所作の美。
結局、「茶」とは、茶を喫するひと時が過ぎれば
全てが消えてしまう、一期一会で構成する儚い美
の集積なのでしょう。
(了)