不正入試 | マンション de 茶道 / 京都・西方庵

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京都・桂川畔 西方庵 笹峯宗桓のブログです。
人生に潤いと安らぎと喜びを与え、苦しみに処する術を授けてくれる「茶道」の修行に、日々、まったりと在るがままに勤しんでいる「貧乏数寄者」です。


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最近、私立医科大学の不正入試が話題になっています。

女子(及び4浪以上)の受験生に対して、不利な得点操作を

したということで、「女性差別」だという強い批判が起こっ

ています。

私も甚だしい「差別」であり不正であると思います。

 

ところで「差別」とは何なのでしょうか?

 

私は多感な青春時代に、当時「密林の聖者」と呼ばれた

シュバイツアー博士が、アフリカのジャングルの奥地で

医療に恵まれない人々に医療奉仕をされる姿に心を打たれて、

名利を求めずに僻地の地域医療のために身を捧げたいと

志したことがあります。

 

しかしながら、頭の悪い私にはK大学医学部に合格する学力

を得るのが大変でしたし、一般学部は4年制であるのに

医学部は6年制で1.5倍の経済的負担が必要でした。

(当時は、国立大学医学部の数が少なく、各医学部の入学定

も少なかった時代でもありました。)

 

もちろん、(慶応大学医学部を除く)レベルの低い私立医科

大学に合格できるのは言うまでもありませんでしたが、

県庁所在地の進学高校に下宿して通わせるために、古い下着

の綻びを繕うなどして生活費を切り詰めていた両親のことを

考えると、貧しい家庭の子の私には私立医科大学に進学する

ことなど夢のまた夢でした。

 

当時、私立医科大学で学ぶには6年間で数億円かかると

言われていました。授業料だけではなく、寄附金、上流階層

としての学生間の飲食代などの交際費や乗り回す高級車代

なども含めた、実際に必要な経費の合計額とのことでした。

 

それでも、医師となって得られる生涯所得はその数倍である

から結果的に十分ペイできるのだと耳にしました。(実際は

どうか分かりません。少なくとも学費だけでも国立大学

何倍もの金額でしたので、それ以上詳しく調べる必要性も

感じませんでした。)

 

結果的に、私は経済的負担の少ない4年制の理工系学部を

選択して人生を歩みましたが、今でも苦い思いが胸の奥に

残っています。

私の世代は夢多き世代でしたので、同じような志を抱き、

同じような思いを残している人は多いと思います。

 

そこで、改めて今回の問題を振り返ってみると、「経済格差

よって希望する教育を受けることができない」のは

「自己責任」なのか、「差別」とは考えられないのだろうか

疑問に思います。

 

また、「平等」や「差別」などという観念的な概念は、

それぞれの人の経済的・社会的なバックグランドによって、

どのようにでも切り口を変え得る不可思議なものなのだろうか

とも感じてしまいます。

 

 

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