昨年夏に続き、今冬シーズンもまた「ふくしまっ子Smileプロジェクト」さまによって第4回目の「ふくしまっ子Smileキャンプ」が開催されました。
今回のキャンプは第4回目(冬季の開催2回目)ということで、平成24年冬の第2回キャンプと同じく長野県において、12月26日~29日の3泊4日の開催となりました。
メインの内容は「善光寺さま参拝」と「栂池高原スキー場でのスキー体験」!
今回のキャンプの参加募集は11月上旬から始まりましたが、福島県内のお子さんのいるご家庭ではこういった保養プログラムへの注目度が高いようで、募集開始から1週間程度で当初の募集定員40名を超える募集が集まったとのことでした。
「できるだけ多くのふくしまっ子に参加してもらいたい」という熱い想いのもと、スタッフの皆さんが関係各所に参加人数の増加の調整をお願いして、最終的に児童15名を増やして55名のふくしまっ子の参加が実現したそうです。
12月には福島県内各所において参加児童と保護者の方々にご参加いただいて、事前オリエンテーションが開催され、準備物や注意点の確認、保険の加入、万が一怪我や病気になった場合の対処方法などについて詳しく説明が行われました。
オリエンテーションに参加したお子さん達のちょっと緊張しつつもキャンプへの期待感に満ちた表情が印象的だったことが思い出されます。
さて実際のキャンプの様子です。
【12月26日】
朝5時。氷点下となった冷え込みが厳しい中、いわき市の出発地点に続々とふくしまっ子が集まりました。
順次受付を済ませ、荷物をバスに積み込み終えたところで「出発式」。
浄土宗災害復興福島事務所の阿部所長より見送りのご挨拶をいただいて、保護者の方々への「行ってきます!」の挨拶をして、いざ出発。
途中、郡山IC・鏡石PAにて中通り・会津地方からの参加児童を乗せて、一路長野県へ。
いわき・郡山・鏡石のどちらの出発地でも、子供たちを送り出す保護者の方々はお子さんとのしばしのお別れを惜しみつつも笑顔で送り出しておりました。
道中、バスの中では一人一人自己紹介をした後、「マノメデラックス」と今年の干支のゆるキャラ「ウマモン」によるクイズ大会が行われました。
これから向かう長野県についてや長野県の方言、大本山善光寺に関する問題が中心に出題され、子供たちは答えを知らされていないウマモンによる役立たないヒントを頼り(してない?)に楽しくクイズに参加して、長野県や善光寺についての知識を深めている様子でした(^^)
楽しいバスレクのおかげで約6時間の道のりを感じることなく、あっという間に長野県に到着。
最初の目的地である安曇野の「大王わさび農場」で昼食。
食事をいただくことができることへの感謝を表す「食前のことば」をみんなでお唱えしてからいただきました。
わさびをふんだんに使用したメニューに驚きながらも、美味しくいただきました(^^♪
昼食後には農場スタッフからわさび農場の説明をいただき、わさびがどうやって育てられるのかを学びつつ、キャンプに送り出してくれた家族へのお土産を作るべく「わさび漬け作り体験工房」へ!
慣れない包丁使いに注意しながら生わさびを千切りにして、叩き、わさび漬けを作る作業に楽しく取り組みました。農園スタッフの補助により上手に作り上げることができたようです(^^)/
保護者の皆さま、お子さんの手作りわさび漬けのお味はどうだったでしょうか?
わさび漬け作りを終え、農場内のわさび作りの様子を肌で感じつつ皆で散策!
広大なわさび農場に子供たちも驚いている様子でした。
ふくしまっ子たちは大王わさび農場を後にして、今回の宿泊地栂池高原スキー場そばのロッヂへ。
スキー板・ブーツ・ウェアなどを宿で一人一人フィッティングをして、翌日からのスキー教室に備え準備万端♪
なかなかサイズが合わないお子さんもおりましたが、根気よくフィッティングに取り組んでくれました。
ロッヂでの食事では、食事当番となった班の子供たちが、スタッフとともに配膳などの支度をしてくれました。
もちろん「食前のことば」「食後のことば」をお唱えしました(^^)
夕食後には宿近くの入浴施設へ皆で入浴。大きな湯船に皆で浸かって長時間の移動の疲れを癒しました。
入浴前には男女別に公衆浴場でのマナーについてもスタッフから手ほどきを受け、他の入浴客に迷惑をかけることのないようにとの配慮も勉強しました。ちゃんとできたかな?
皆で入るお風呂も集団宿泊の醍醐味のひとつです。楽しい時間です♪
【27日】
ふくしまっ子達がが待ちに待ったスキー教室の日。
朝6:30に起床して身支度を整え、しっかり朝ごはん♪
栂池高原スキー場ゲレンデ前に「ふくしまっ子Smileプロジェクト」の黄色いビブスを着けた子供たちが集いました!
スキー教室のインストラクターの先生方へ全体でご挨拶。どんな先生なのか、期待が膨らみます(^^)
レベル別に分けられた班ごとにもご挨拶。注意事項などしっかりと確認しておりました。
まずは基本から。スキー板のしっかりとした装着方法を教えてもらいました。
レベルに応じて緩やかな斜面で基本から学んだり、滑れるクラスでははじめからリフトに乗って少し上まで行きました。
初めはキャンプスタッフも少し心配して見守っておりましたが、そこは吸収の早い子供たち、先生のアドバイスを聴きながらバランスを崩しつつもなんとか滑れるようになっていきました。
あっという間に午前の教室が終わり、レストハウスのレストランで昼食。
栂池高原一帯のスキー場や周辺施設を経営している「白馬館」さまの計らいで、数種類あるメニューから選んで、それぞれ思い思いのメニューをいただきました(^^)
ラーメン・牛丼・カレー・オムハヤシ・・・どれも美味しそう♪
昼食を食べ終えると午後のスキー教室を待ちきれずに、雪合戦が始まりました。
スタッフも混ざって遊びましたが、子供たちの元気さに圧倒されているように見えたのは私だけでしょうか?
午後のスキー教室。
午後になり雪が強く降り始める中ではありましたが、先生の後に付いて綺麗なラインを作って滑りおりてくるクラスもありました。
ネックウォーマーで顔が隠れてますが、楽しそうです(^^)
午前・午後のスキー教室の後のおやつタイム。ちょっと疲れてるかな?
一休みしたあとには、短い時間ではありましたがキャンプスタッフとともにクラス別に自由に滑ってみました。
朝、履きなれないスキーブーツでゲレンデに集まるのにも四苦八苦していたとは思えないくらいに上達しているように感じました。
初心者クラスの子供たちも、もう半日あるスキー教室を受ければ全員リフトに乗ってなんとか滑り降りて来ることができるかな(?)というところまで上達していたようです。
【28日】
午前中は最後のスキー教室。
「早く乗りたい!」としきりにいう子もいれば、ちょっと緊張気味のお子さんも(^^)
先生からリフトの乗り降りのレクチャーを受けていざリフトに挑戦!
午前中いっぱいをかけて、ゆっくりと下までみんなで滑り切りました(^^)/
お世話になった先生方との記念の一枚♪お疲れ様でした(^^)
一方で上級クラスの子供たちはリフト・ゴンドラを乗り継ぎ、かなり上から滑り降りてきたようです。
子供たちは本当に上達が早いですね(>_<)
時間もお昼に近づき、午前中のスキー教室が終わる時間になるとレストハウス前には続々と各クラスの子供たちが先生とともに帰ってきました。
上級の子供たちは今までより上のゲレンデを制覇して、初級の子供たちは初めてのリフトと長い距離を滑り切って、それぞれに達成感が感じられる表情をしているのが印象に残りました(^^)
スキー教室の先生方に全体でのお礼のご挨拶。
本当にお世話になりました。
前日同様、昼食後は元気いっぱい雪合戦♪子供たちは疲れを知らないですね。
午後はレベル別にグループ分けして、キャンプスタッフとともに自由滑り。
みんなスキー教室の成果を発揮してくれました。
初級グループもリフトに乗ってキャンプスタッフから指導を受けながら滑りました。
・・・なんと「ガリガリ君」に遭遇!(^^)!
指導に夢中だったスタッフは「全然気が付かなかった」と残念がっていました(ToT)/~~~
各レベルのグループごとに思い思いのコースを滑って、存分にスキーを満喫できたようでした。
栂池高原でのスキーの全日程を終えた子供たちは、もっと滑りたい気持ちを抑えつつロッヂに戻り、レンタルウェアの返却と着替え、自分の荷物の整理をテキパキと(低学年のお子さんはスタッフに手伝ってもらいながら)こなしてくれました。
夕食時には、昨年のキャンプと同様に今回のキャンプ開催につき栂池高原でのあらゆることでお世話になっている「白馬館」の松沢社長がわざわざふくしまっ子に会いに来てくださいました。
長野県から遠く離れた福島県に想いを馳せてくださっていることが強く感じられる瞬間でもありました。
本当に様々な面でサポートをいただきましたこと、福島事務所といたしましても感謝いたします!
ロッヂでの美味しい夕食をいただき、大浴場での入浴を済ませ、少し疲れを癒した子供たちはロッヂの食堂に再集合。
ふくしまっ子Smileキャンプ開催にあたり、全国各地からふくしまっ子へ様々な形でご厚意をお寄せいただいた方々への「感謝のお手紙」を書いてくれました。
子供たちそれぞれの感謝の気持ちと今回のキャンプの思い出などを懸命に綴っている様子でした( ..)φ
そして今回のキャンプでできた新しいお友達との連絡先の交換をして、栂池高原での最後の夜は更けていきました。
【29日(最終日)】
27日・28日とは打って変わって朝から快晴。
「もっと滑りたかった」との声も聞かれましたが、この日は大本山善光寺参拝。
とても良い参拝日よりとなりました(^^)/
お世話になったロッヂチロルさんに全員でご挨拶をして、名残惜しくもバスに乗り込み、栂池高原を後に、いざ善光寺へ。
浄土宗善光寺大本願の鷹司台下よりお言葉を頂戴いたしました。
子供たちは普段と違う大本山の雰囲気に緊張しながら、台下のお話に神妙に聴き入っているようでした。
鷹司台下は、常々福島をはじめ被災地のことをお気にかけてくださり、ふくしまっ子に会うことをたいへん楽しみにしていてくださったとのことです。
スタッフ、福島事務所所員ともどもたいへん感動いたしました。
台下よりふくしまっ子たちに直々にお守りがひとりひとり授与され、感慨深げに受け取る姿が印象的でした。
その後、宿坊「兄部坊(このこんぼう)」さまに案内していただき、境内各所の説明を受けながら参道を進み、ご本堂に参拝しました。
皆で連なって真っ暗の中、ご本尊さまの真下へと進み、貴重なご縁を結ばせていただきました(^^♪
参拝後、お守りなどのお土産を友達と相談しながら買ったり、おみくじで運勢を占ったりと善光寺参拝も満喫しました(^^)
昼食は境内をご案内していただいた「兄部坊」さまにて。
とっても美味しそうな精進料理♪
「食前・食後のことば」もみんなきちんと覚えてくれていました(*^^)v
由緒ある善光寺の宿坊で精進料理を食すという貴重な体験をさせていただいたわけですが、子供たちはお料理の美味しさに夢中、といった感じでした(^_^;)
食事の欧米化が進み、洋食に慣れ親しんでいる世代かと思いきや、炊き込みご飯のおかわりするお子さんが続出。本当に美味しかったようです♪
兄部坊さま、ありがとうございました!
美味しい料理でお腹を満たしたふくしまっ子たちは、長野県での楽しい思い出に後ろ髪を引かれるように帰りのバスに乗り込みました。
帰路のバス内では、今回のキャンプの中で楽しかったこと、勉強になったことなどの思い出と来年に向けた抱負や意気込みをひとりひとりマイクを手に取って語ってくれていました。
中には「来年もまたキャンプに参加する!」と早くも断言するお子さんもいて、スタッフの皆さんも今回のキャンプが有意義なものだったんだなぁと感動されている様子でした。
帰りのバスでは、みんな疲れて眠ってしまうかなぁと思っていましたが、仲良くなったお友達とわいわい楽しく過ごし、バスはあっという間に福島県内に入っていくのでした。
中通り・会津地方から参加した子供たちとは鏡石PA・郡山ICでお別れ。
出迎えに来てくれた保護者の方たちも楽しげに帰ってきたお子さんを目に笑顔が溢れていました(^^)
出発地いわき市でのお子さんとお迎えの保護者の方々との解散式。
3泊4日という短い日程ではありましたが、キャンプに同行したスタッフも、出迎えてくれた保護者の方々や福島事務所阿部所長も、子供たちの明るい表情と元気な様子に子供たちの成長を感じることができたように思います。
この度のキャンプ開催にあたり、ご協賛いただいた全国各地の皆さま、参拝の日程に合わせお出ましいただいた善光寺大本願の鷹司台下、参拝の首尾を整えてくださった大本願の皆さま、兄部坊の皆さま、そして栂池高原での円滑なスキー体験を支えてくださった白馬館の皆さま・ロッヂチロルさま・スパイシーさま・インストラクターの先生方、その他関係各所の皆さま、本当にお世話になりました!
福島事務所からも、この場をお借りいたしまして深く御礼申し上げます。
また、年末のお忙しい中、都合をつけて今回のキャンプに同行してくださったボランティアスタッフの皆さま、お疲れ様でした&ありがとうございました!
ふくしまっ子Smileプロジェクトさまでは、今後もキャンプを継続的に開催するべく動き出しております。
どうぞ震災・原発事故からの復興、ふくしまの未来を担う子どもたちを応援していだだける方は、その御厚意をお寄せいただければ幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成26年もまたあの輝かしい子供たちの笑顔が見られますように・・・