『ウルフマン、友情のフェイバリットホールドで第1戦を勝ち抜きましたが、そのチョップの威力がコンスタントに使える、大鎌が標準装備のエメラルド・マンティスに大苦戦であります!!』
『かわし続けた結果、ロープがなくなっちゃいましたよぉ~!!』
エメラルド・マンティス 「“大鎌大車輪”!!!!」
ギュルルルル・・・

『エメラルド・マンティス、側転してウルフマンに接近!!』
ズバッ!!!
『かわしました、ウルフマン!! 誤爆されたコーナーポストが縦に裂けてしまいました!!』
エメラルド・マンティス 「そんなにボクが怖いの~!? 逃げてばっかりじゃない!!」
『いやぁ~ 逃げるしかないでしょ~! 真剣白刃取りでもしようものなら、もう一方の鎌で斬られてしまいますぅ~!』
ブロッケンJr. 「逃げるのも戦術、恥ずかしいことではないぞ!! きっと、突破口があるハズだ!! 逃げながら探すんだ!!」
ウルフマン 「女、子供には手を出せねぇ・・・ くぅ、ポリシーなんだよ・・・」
エメラルド・マンティス 「ボクが女だからってナメてるの!?」
ミート・ソース 「敵に情けは禁物です!!」
ウルフマン 「分かってる・・・ でもオレは、弱い者イジメが大っ嫌いなんだ・・・」
エメラルド・マンティス 「弱い者!? ボクは強いよ!?」
ウルフマン 「あぁ、それは認める!」
エメラルド・マンティス 「えっ!?」
ウルフマン 「オレが超人相撲を引退したのも、オレより強い者がいなくなったからなんだ・・・ 弱い者に勝ち続けても、弱い者イジメみたいなモンだからな・・・」
エメラルド・マンティス 「・・・・・」
『あぁ~っと!! 引退秘話を語っております!!』
ミート・ソース 「このサバイバルマッチは、地球の存亡が懸かっているんですよ!! 邪悪の神を復活させないためにも・・・」
ウルフマン 「分かってる・・・ 自分より強そうなヤツには俄然張り切るんだが、そうでないヤツには闘志が湧きにくいんだ・・・ ソレがオレの弱点であり、他のアイドル超人との決定的な差なんだ・・・」
『ウルフマンって見かけによらず優しい超人なんですねぇ~』
ブロッケンJr. 「そうか、それで超人オリンピックの覇者であるキン肉マンには噛み付き、見た目弱そうなスプリングマンには実力を発揮できなかったんだな・・・」
ウルフマン 「あぁ・・・ でも払拭せねば!!」
エメラルド・マンティス 「ボクを女と見なくて結構!! ボクたち蟷螂族は、男より女の方が強いよ!! 弱者の対象として見られることは、屈辱にほかならない!!」
ズバッ!!

『エメラルド・マンティス、ウルフマンの首を刈ろうとしましたが、ウルフマンかわしました~っ!!』
『あっ、でもぉ・・・ 大銀杏の紐が切れてしまいましたよぉ~!!』
『バサッ!』
 

 ウルフマン (一応・・・)


『うわぁ~!! 長州みたいですぅ~! そう言えばさっきの試合は、ハイスパート・レスリングでしたぁ~!!』
ウルフマン 「お前は、悪行超人じゃないんだろ!? お前こそ、技に迷いがある!! オレを斬ることに躊躇している!!」
エメラルド・マンティス 「えっ!?」
『ガキッ!!』
『あぁ~っと!! ウルフマン、エメラルドマンティスの鎌腕を掴んだ~!!』
『ナイスですぅ~! 両腕でそれぞれの鎌の手首を掴んだら斬れナイッスゥ~!!』
エメラルド・マンティス 「ボクを捕まえたとでも思っているの!?」
バシッ!! バシッ!! ・・・

『鎌のある手首を掴んでいても、2本の腕はフリー!! ウルフマン、エメラルド・マンティスに強烈な張り手を喰らってます!!』
『往復ビンタって言うかぁ~ モンゴリアン・ビンタですぅ~!! セクハラビンタぁ~!!』
ウルフマン 「ごっつあんです!! 闘志が高まってきたよ!! “鯖折り・ベアハッグ”!!!!」
ガキッ!!!

エメラルド・マンティス 「はうっ!?」
『あぁ~っと!! ウルフマンがエメラルド・マンティスに抱きついたぁ~!!』
『ナイスですぅ~! 盲点でしたぁ~!! 4本の腕ごとキメられたら斬れナイッスゥ~!!』
エメラルド・マンティス 「ぐわぁ~~~っ!!」
ブロッケンJr. 「チャンスだ、ウルフ~っ!! へし折ってやれ~っ!!」

ウルフマン 「・・・」
エメラルド・マンティス 「はっ!?」

ウルフマン 「“ザ・ウルフスペシャル”!!!!」
グワ~ン!!!!

『頭を押さえつけた“左上手投げ”で場外まで豪快にぶっ飛ばしましたぁ~!!』
『エメラルド・マンティスが回転しながら飛んでいきますぅ~!!』
『これもリングアウト狙いか!?』
ミート・ソース 「やったぁ~!!」
ブロッケンJr. 「ウルフ・・・」
「1、2、3・・・」

『場外カウントが始まりました!!』
ウルフマン 「エメラルド・マンティスよ!! お前は悪行超人じゃない!! 邪悪の神に仕えていちゃいけねぇ~!!」
ナポリマン 「いっそのこと、イオたちのチームへ入りなよぉ~!!」
『ナポリマンって軟派キャラなんですかぁ? イタリアの種馬!? ちなみに“イオ”ってイタリア語で“ミー”に相当するようですねぇ~』 
『・・・6、7、8・・・』

エメラルド・マンティス 「ウルフマン・・・」
『あぁっと!! エメラルド・マンティス動き出しました!!』
ナポリマン 「生真面目なウルフより、イオの方が楽しいよぉ~!!」
『な、なんかナポリマン、一生懸命ナンパしているようですねぇ~!』
ナポリマン 「なんならイオ達の大将とチェンジはどう~!?」
ミカズキーネ 「なんですってぇ~!!」
ミート・ソース 「まぁまぁ・・・」
『・・・11、12、13・・・』

ミート・スモールボディ 「よもや、裏切るつもりではあるまいな!?」
エメラルド・マンティス 「・・・」
『エメラルド・マンティス、リングサイド、赤コーナー陣営まで来ましたが、リングに上がろうとしません!!』
『・・・15、16・・・』
エメラルド・マンティス 「ボクはリングの上で闘いたいと思っていた!! 例え悪魔の手を借りてでも・・・ しかし!!」
グニュ~~~ン!! ズブズブ・・・
エメラルド・マンティス 「しかし、強力の神に忠誠を誓う!! だな!?」

『あぁ~っと!! ここでミート・スモールボディがエメラルド・マンティスに憑依したぁ~っ!!』
『18、19・・・』
『ズサッ!!』
『大きくジャンプしてリングインですぅ~!!』
エメラルド・マンティス 「カマカマ~!! 容赦なく切り刻んでくれる!!」
『エメラルド・マンティスがウルフマンと言う獲物を狙っています!!』
ナポリマン 「あぁ~あ、オカマになっちゃたぁ~」
エメラルド・マンティス 「誰がオカマじゃ!!」
『リング下のナポリマンと一悶着を起こしています! 確かに、筋肉が発達して別人の様です!!』
『可愛らしさが消えましたぁ~!』
ウルフマン 「スキ有り!! “居反り投げ”!!!!」
ドガッ!!!

エメラルド・マンティス 「ぐわぁ~っ!!」
『パキーン!!』

『強力の神に必殺の“居反り投げ”が決まった~!!』
『ものすごい威力ぅ~!! 右の鎌が折れてしまいましたぁ~!!』
エメラルド・マンティス 「うぉ~!? 何でエメラルドの鎌が折れるんだぁ~!?」
ウルフマン 「いくら硬度が高くたって、薄っぺらなら折れるモンは折れる!! そりゃ~ “蠍固め”じゃ~!!」
『サッ! クルッ!! ガキッ!!!
エメラルド・マンティス 「ぐわぁ~っ!!」
『ハイスパート・レスリング!! エメマンに効いています!! ギブアップかぁ~!?』
『これで終わる訳がなかろう・・・』





クローンミート・サバイバルマッチ30に続く!?
8月14日更新予定!?
毎度言い鱒が、こんなストーリーも考えられるなぁ~
程度でお楽しみくだ犀・・・