ブロッケンJr. 「“ぶちかまし”、やるっつぇ~!!」
ウルフマン 「どっせ~いぃっ!!」
ドスッ!!!

弾護夢 「ゴムゴム~!!」
『ゴングと同時に頭で突っ込んだウルフマン!! 弾護夢はロープまではじき飛ばされます!!』
『凄い勢いですぅ~!!』
『こ、コイツ!? なんてパワーだ!!』
ブロッケンJr. 「立ち会いは、完全にウルフマンのモノだ!!」
弾護夢 「ゴムゴム~!! 残念だが、相撲技はオラには効かねぇだ!! “秘技・枢剥阿暴流(スーパーボール)”!!」
バ~ン!!!!

『弾護夢、丸くなってしまいました~!!』
ガシィッ!!!
『ロープに跳ね返った巨大なボールがウルフマンに激突!! 今度は、ウルフマンの方が吹っ飛んだぁ~っ!!』
ウルフマン 「ぐおぉ~ ぼ、ボールになっちまうのか!?」
『ウルフマン、跳ね飛ばされて反対側のロープに絡まってしまいましたぁ~!!』
弾護夢 「ゴムゴム~!! この姿見たら分かるっペよぉ~! おめぇは、ダンゴムシも知らんのかぁ~!?」
ミート・スモールボディ 「相変わらずノビルアーマーは凄いのぉ~!!」
『あれぇ~? ミート・スモールボディは、何故、弾護夢に憑依しないのでしょうかぁ~!?』
ミート・スモールボディ 「フン、三流正義超人など、憑依せずとも勝てるわ!! 弾護夢よ一気に行け!!」
弾護夢 「アイアイサー!! オラの強さを見せてやるだべぇ~」
グニュ~ッ!!

『巨大ボールが楕円形に伸びている~っ!!』
弾護夢 「ゴムゴムの~!! “犯沈愚・暴流(パンチング・ボール)”!!!!」
バチッ!! バチッ!! バチッ!! バチッ!! ・・・

『ボールが至近距離を行ったり来たり~!! これが、ウルフマンの顔面を捕らえて、まるで巨大パンチのようです!!』
ミート・ソース 「いきなり、ピンチ~!?」
ミカズキーネ 「もう照射しますか!?」
ミート・ソース 「いや、まだその時ではありません!」
ブロッケンJr. 「体が弾性体・・・ まるで、スプリングマン戦の様だ!!」
バチッ!! バチッ!! バチッ!! バチッ!! ・・・
弾護夢 「スプリングマン!? あんな小物悪魔がどうしたんだべ!?」
ウルフマン 「小物だとぉ~!?」
『あぁ~っと!! 怒りのウルフマン、ロープから脱出~っ!!』
弾護夢 「なに怒ってんだ!? あっ、もしかして、あのスプリングマンに速攻、殺られたのってお前がぁ~!? ゴムゴム~!!」
ウルフマン 「ぐぉ~っ!! “合掌捻り”~!!!」
バィィィ~ン!!

『駄目です!! 弾護夢の言う通り、投げ技は効きません!!』
弾護夢 「超人相撲が超人格闘技最強ってのは嘘っぱちだべ!!」
ウルフマン 「なんだってぇ~!!」
ブロッケンJr. 「ウルフ!! 冷静になるんだ!!」
『スーパーボール投げてるようなもんですねぇ~!?』
『フン、小賢しい芸だ!!』
弾護夢 「スプリングマンより強いオラが速攻、倒してやるべ!!」
『シュタッ!!』  『シュタッ!!』
『弾護夢、履いていた草履を脱ぎましたぁ~!!』
『コレは恐怖のスリープラトン~!?』
弾護夢 「“鬼道戦士・草鞋夢(ワラジム)”!!」
ゴワゴワゴワ・・・』  『ゴワゴワゴワ・・・


 

草鞋夢(ワラジム) (細胞愚考案) 

『弾護夢の2足のワラジが、弾護夢の分身に変わりましたぁ~!!』
『やっぱりぃ~ 一個小隊を形成しましたよぉ~!! この技でバイコーンを倒してしまいましたぁ~!!』
『正確には、バイコーンに変身していたポンコツ超人ハンターですけどね・・・』
弾護夢 「草鞋夢!! “裏一本背負い”だ!!」
ガキッ!!』  『ガキッ!!

ウルフマン 「ぐあぁぁぁ・・・!!」
『あぁ~っと!! 2人の分身が同時にアームブリーカー!! コレは強烈ぅ~!!』
『分身が左右同時に腕がひっくりがえった一本背負いぃ~!! ウルフマンは腕を極られたまま仰け反るしかないですぅ~!!!』
弾護夢 「行くべ、草鞋夢!! “弾護夢・廃破・拌魔(ダンゴム・ハイパー・ハンマー)”!!!!」
バァァァ~ン!!

『あぁ~っと!! どこから出したのか弾護夢、トゲの様な物を体に貼り付け丸まったぁ~!!』
『ガ●ダムのハイパーハンマーですぅ~!!』
ドゴォォォォン!!!!
『分身が押さえ付けるウルフマンの土手っ腹に、弾護夢の巨大な球がジャストミート!!!!』
ウルフマン 「ゲボォ・・・」
ブロッケンJr. 「ウルフ~っ!!」
『ウルフマン、血反吐をはきました~っ!! しかし、倒れません!!』
『いや、押さえ付けられてるから倒れることができないだけだろ!』
弾護夢 「意識があるのがぁ~!? 一発で逝かなかったのは、お前が初めてだぁ!! “弾護夢・廃破・拌魔”!!!!」
バァァァ~ン!!
『もう一発、行くつもりですぅ~!! ロープに飛んだ~っ!!』
バチィィィ~ン!!
『ウルフマン、草鞋夢で防いだぁ~っ!!』
『逆間接を極められているのにぃ~!?』
『ただ者ではないぞ! このパワー!!』
ゴワゴワゴワ・・・』 『ゴワゴワゴワ・・・
『草鞋夢がワラジに戻ってしまいましたぁ~!!』
弾護夢 「な、なしてぇ!?」
ウルフマン 「オレは、超人相撲で“鋼の肉体”を手に入れたんだ!! ヤワじゃねぇぞ!!」
ブロッケンJr. 「ウルフ~っ!!」
『ウルフマン、凄いパワーですぅ!! また四股を踏んでますぅ~!!』
弾護夢 「ゴムム・・・ ならば、“護夢風呂敷”!!!!」
ビヨ~~~ン!!

『弾護夢、球体から薄っぺらに伸びました~!!』
バッ!!
『ウルフマンを包み込みましたよぉ~!!』
ギュィィィ~~~ン!!!
『再び球状になって、上空高く舞い上がりました~!!』
『ウルフマンの体を包み込み、顔だけを出してますぅ~!!』
ミート・スモールボディ 「ハハハ!! コレはターボメンを殺った技だ!!」
弾護夢 「“枢剥阿暴流・垂直逆さ落とし”!!!!」
ドガァァァッ!!!

『ウルフマンの顔を下にして一気に叩き付けたぁ~っ!!』
『これも喰らったぁ~!! ウルフマンの顔はマットにめり込んでますぅ~!!』
ブロッケンJr. 「ウルフ~っ!!」
ミカズキーネ 「照射しますか!?」
ミート・ソース 「ウルフマンさん!!」
ウルフマン 「だ、大丈夫!! 何故だか、全然痛くねぇ~!!」
弾護夢 「何ぃい!?」
バッ!! ガシィッ!!
『ウルフマン、生きていたぁ~!! 弾護夢を振り払い、“スモウ・タックル”だぁ~!!』
ウルフマン 「そりゃ~!! “ルービックキューブ張り手”!!!!」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
『怯んだ弾護夢を張り手でコーナーまで追い込みます!!』
ブロッケンJr. 「ソルジャー隊長!? ソルジャー隊長が救ってくれたんだ!!」
ウルフマン 「ソルジャー!?」
ブロッケンJr. 「実は第1試合目でソルジャー隊長が消えた時、KO病院にいた我々超人血盟軍の元に灰の様な物が降ってきたんだ!!」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「開始前に塩として撒いたヤツか~っ!?」

ブロッケンJr. 「あぁ、このリングはソルジャー隊長に守られているに違いない!!」
ウルフマン 「ありがてぇ・・・」
『張り手攻撃を休まない、ウルフマン!! なんと、試合前に“奇跡の灰”を撒いていたようです!!』
『あれあれぇ~ コレは勝ちフラグですかぁ~!?』
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「オレは、超人オリンピックでキン肉マンに相撲で負けた! 超人相撲で326連勝してきたオレが、ど素人にだ!! その時、オレの心に迷いができた! 相撲を捨てプロレスを覚えなければならないのではないかと!」

弾護夢 「フン、中途半端なプロレスラーがぁ!?」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「あぁ、その中途半端プロレスで、オレはスプリングマンに敗れ去った!!」
弾護夢 「それで、また超人相撲に逆戻りがぁ!?」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「しかし、その2つの敗北で、オレは大事なことを学んだ!! プロレスの“鉄壁の受け身”をマスターしなければならないと!!」
弾護夢 「相撲じゃ関節技も無いもんなぁ~!!」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「ハワイに行き、ジェシー・メイビアからも技を学んだ!!」
ジェシー・メイビア 「あぁ、そうだ!! ウルフマンは立派なプロレスラーだ!!」
弾護夢 「それでも王位争奪戦にも呼んでもらえながったなぁ~!!」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「あぁ、分かってる。 他のアイドル超人と実力差があったことは!! だから、世界中を巡業して道化を貫き通した!!」
『確かペイントレスラーしてたって聞いたことがありますぅ~!』
ブロッケンJr. 「ウルフ~っ!! お前は、少しも劣ってなんかいないぞ!!」
バシッ!! バシッ!! バシッ!! バシッ!! ・・・
ウルフマン 「ありがてぇな、友情パワーは・・・ そして、掴んだんだ!! 相撲とプロレスの融合!! オレだけのファイトスタイル、“プロレス流相撲殺法”をなっ!!  そりゃ~!! “俵積みスープレックス”!!!!」
ガシィッ!!!!
『ウルフマン、張り手を止めて肩口に弾護夢を抱えてそのまま仰け反ったぁ~っ!!』
『“高速ノーザン・ライト・スープレックス”ぅ~!? 相手の股間に手を当てて、確かに米俵を担いで俵積みをしているかのようなスープレックスですぅ~!!』
ミート・スモールボディ 「弾護夢~!?」
『ボヨヨ~~~ン!!』
弾護夢 「ゴムゴムゴム・・・ 迫力の投げ技だったが、オラには全く効がねぇ~!! 長々とやってた張り手も全く効いてながったぞぉ~!!」
ウルフマン 「な、なんだとぉ~!?」
『弾護夢のノビルアーマー・・・ 無敵ですぅ~!!』
弾護夢 「こっちから行くぜ!! “螺旋斬否侶平良爆弾(ねじきりプロペラばくだん)”!!!!」
グニュ~~~!!! グルグルグルグル・・・・・
『弾護夢が体を伸ばして、ウルフマンにグルグルと巻き付いたぁ~っ!!』
ガキッ!!!
『コブラツイストぉ~!? でも物凄く巻き付いていますぅ~!!』
ミート・スモールボディ 「決まったな、弾護夢!!」
『どうやら、これも必殺技のようです!!』
弾護夢 「ゴムゴムゴム・・・ このゴムの力に反発して耐えれば制限時間が来ると時限爆弾の様に肉体はバラバラになり、解こうとすれば回転が加わりプロペラのように空中に舞い上がり平衡感覚を失って落下する!! どちらを選んでもジ・エンドだべぇ~!!」
ブロッケンJr. 「ウルフ~っ!! コレは、スプリングマンの“デビル・トムボーイ”だ~っ!!」
ウルフマン 「おぉっ!! あの時は力任せに外そうとすることしか出来なかった・・・ リベンジだ!!」
弾護夢 「!? 力を抜いた!? 力を抜いても締め付けられるだけだべぇ~!? ハッ!!」
バイン!! バイン!! バイン!! ・・・
『弾護夢、無抵抗のウルフマンを挟んでジャンプし始めました!!』
弾護夢 「それそれ~ ぶっ飛ぶがバラバラになりな!!」
ウルフマン 「そりゃ~!!」
ズダン!! ゴロゴロゴロ・・・ ドサッ!!
弾護夢 「!? うがぁぁぁ・・・」
『あぁ~っと!! ウルフマン!! 自ら転んで回転しながらリング下へ落ちましたぁ~!!』
『1、2、3・・・』
『場外カウントが始まりましたよぉ~!!』
弾護夢 「てめぇ~ 引き分け狙いがぁ~!?」
『・・・5、6、7・・・』
『2人は絡み合ったまま動きません!! このまま引き分けに終わるのでしょうかぁ~っ!!』
『“奇跡の灰”があるリング内にいた方が有利なのではぁ・・・!?』





クローンミート・サバイバルマッチ28に続く!?
8月10日更新予定!?
毎度言い鱒が、こんなストーリーも考えられるなぁ~
程度でお楽しみくだ犀・・・