『ガツッ! ガス! ドス! ガツ! ガスッ! ドスッ!・・・』
『一斉にモアイドンを襲う~っ!!』
「せぇ~のっ!! いくぜ兄弟!!」
12人でうつ伏せになったモアイドンを担ぎ上げた!
『バ~ン!!』
 そしてモアイドンをリフトアップしたまま上空にジャンプした!!
『2手に分かれたバミューダIII! 一方はリフトアップしてジャンプ、もう一方は、トップロープから上空にジャンプ!! 空中でニードロップだぁ~っ!!』
「粉々に砕け散れ~! 流星ブランディング!!」
 モアイドンより高くジャンプした12人は膝を立ててモアイドンの背中に乗った。
『ズガガガ~ン!!!!』
 リフトアップした12人はマットにぶつかるまでモアイドンをホールドした。 その12人は衝撃の瞬間に影となり、リングにめり込んだのはモアイドンだけだ・・・ 背中の12人はカーフ・ブランディングのような体勢でモアイドンに膝を突き刺している。
『絶体絶命のアーストレス! モアイドン起き上れるかぁ~!?』
 砕けることはなかったが・・・ バミューダIII・・・ 大三元とはスケールが違いすぎる・・・ 勝てるのか?
「モア~ しかし、一体どうすれば・・・」
『モアイドン立ち上がった~っ!! 背中の12人を振り飛ばした~っ!』
 モアイドンはひどく攻撃されて私と同じように弱気になっている・・・
「スカイマンの輝きでデルタは怯んだ。 一瞬、影が無くなったからだ!」
 !? セコンドのカレクックは弱点を見切ったのか?
「スカイマンの様に貴様に光を出すギミックはないのか?」
「モアモア、あると思うか? オレをロボットみたいに言うな!」
「ならば、煙を出すことは?」
 け、煙!? 何故!?
「煙でこのドーム内の光を消してしまうのだ!」
「モッア~ 承知した~!!」
『モアイドン、ファイティングポーズを取った~っ!』
「カーッ! カッカッカーッ!! 流星ブランディングを受けて立ち上がるとは大したものだ。」
『背中の12人は、ただ一人、デルタを残して消え去りました!』
「今度こそ、石コロの塊にしてやるぜ! ダイヤモンド・ダスト!!」
 デルタは、クローズとエックスが持っていたガラスの破片を自分の顔の穴に入れた。
「くらえ~っ!!」
『ブフーッ!!!!』
『デルタの顔からダイヤモンドのような細かい塊が勢いよく噴出されました! モアイドンの体を削り取っています!!』
「も、モアイドン!?」
 モアイドンは、両手を横に広げ、ワザと技を受けているようだった。
「フーッ・・・・・ くっ!」
「ゴハッゴハッゴハッ! もう終わりかな? どうやら全て削り取れなかったようだな!」
「な、何~!!」
 確かに圧倒的な巨体のモアイドンには、ダイヤモンドが足りな過ぎた。
『ボロボロになりながらもモアイドン、ダイヤモンド・ダストを耐え抜きました!!』
 モアイドンは削り取られた岩の破片を掬い上げると合掌した。 そして、合わせた掌を上下に動かした。
岩砕泥爆弾!!」
 モアイドンは岩の粉から泥を作り出していた。
『ベチャッ! ベチャッ! ベチャッ!』
『モアイドンが泥の塊を作りソーラーハウスの壁に投げつけます!! あぁ、ソーラーハウスの中が見えなくなりました! じ、実況ができません~!!』
『ベチャッ! ベチャッ! ベチャッ!』
 ドームの内側は、薄暗くなった。 影はほとんどできなくなった。
「貴様~っ!!」 「神聖なるソーラーハウスをよくも~っ!」
 姿を消していたクローズとエックスも実体を露わにした。
「この野郎~っ!!」
『ガッ!!!』
 場外で倒れていたオルテガも復活して、デルタにエルボー・スイシーダをかました。 デルタはたまらずダウン。
「モアモア、相棒、復活したか?」
「キカキカ、十分休養させてもらった!」
 どうやら、出血は大したことがなさそうだ・・・ 私もリングに入った。
『あぁ~っと、よく見えませんが、リング上に6人が対峙しております!』
「ま、まさか・・・ このソーラーハウスを使って勝てないなど、許されぬ! いくぞ、クローズ!!」
『ダダダダダ・・・』 『ダダダダダ・・・』
 エックスとクローズの連続クローズラインだ! 私は2人の腕をかいくぐり、後ろに回ってジャンピング・ハイキックを叩き込んだ!!
『バシッ!!』
「ぐへ~っ!」
 手応えあり! クローズの延髄に決まった!
「スピンキック!!」
『バキッ!!』
「ぬぁ~っ!」
 目標を見失ったエックスは、スリムになったモアイドンのスピンキックの餌食となった!
『バミューダIII! 3人連続してダウンです!! さっきまでの勢いは何処に!?』
「こうなったら、アレしかない!」
「おう、ぶっ飛ばしてやる!」
吸引バミューダ・トライアングル!!!」
 起き上った3人は動きの遅いモアイドンの周りに集まった!
「させるか!」
『ドカッ!!』
『あぁ~っと! 仲間割れか? スカイマンがモアイドンを突き飛ばした~!! バミューダIIIの顔からレーザー光線が発せられ、お互いの顔に光が吸い込まれていくぅ~! 四角いリングの上に光の正三角形が現れたぁ~!! 空間の歪みがスカイマンを包み込んで行きます!!』
異次元転送!!!」
『シュルルルル・・・・・』
『スカイマンが消えたぁ~っ!!』
 ・・・・・

 

その22へ続く・・・

この物語はフィクションです。 以下略・・・