JOHN LENNON  ~ROCK'N'ROLL~  1975

 

 

 

 

 

 

 

「カッピ、明日は雨やぞ」

「だったらなんでわざわざ前夜泊してショボい晩ごはん食べてるのよ」

「高速道路の深夜割引がかかるやないか。まあキミも飲みなさい」

「こんなところで飲んでいいの?」

「あかんとは書いてない」

 

 

 

「朝は浜松SAで静岡おでんや」

「24時間やってるのね」

 

 

 

どうせ雨や、たまにはゆっくりサービスエリアを見て行こ。

鎌倉アルプスは明日やな。

 

 

 

「『パイナップルとバナナとリンゴをミックスした甘みの果物』だって。買ってみよか」

「うわっ~!、まず~」

「見ただけで言わないでよ」

「いや、家に帰ってからの話や」

 

 

 

「これは兄貴に買うていったろ」

「安上がりなお土産ね」

 

 

 

「つまらんもん買うなよ。水屋で化石化すると発掘作業が大変や」

「それは私のセリフだわ。家の中にガラクタばかり」

 

 

 

「ガラクタで思い出した。今日は鎌倉あきらめて伊東に行こう」

「♪ ヨン イチ ニー ロク  ヨン イチ ニー ロク ♪」

 

 

 

「ハトヤではない。今回の宿は半年も前に小田原にとってある」

「ユーはなにしに伊東へ?」

 

 

 

「いつもブログを拝見している伊豆の『怪しい少年少女博物館』にお邪魔しようやないか」

「なんか知らんけどガラクタなんて言ったら失礼よ」

「=お宝、っちゅうこっちゃ。わかるもんにわかるわからんもんにはわからんそんな世界やな」

 

 

 

館長さんが展示品の妖怪や化物のことをブログに書いてはるのやが、古い文献も調べて読み応えのある記事にしてはるのや。

タダもんやないと思う。

 

 

 

道の駅もロクなもんがないしな。

 

 

 

「だったらもう行きましょうよ」

「うむ」

 

 

 

「その前に『砂場』さんでお蕎麦をいただこうやないか」

「知ってる店?」

「知らん。通りかかった。

 

 

 

「君は変わったものを食うな」

「寒かったのよ。おっちゃんそれ粉わさびやで。伊豆まで来たのに・・・」

「ヘタに生わさびより粉の方が良く効いていてええのやで」

 

 

 

やっと到着です。

 

 

 

こういう時は迷うのですが、受付で思い切ってご挨拶を差し上げます。

館長さんがウリ坊を覚えてくださっていました。

 

 

 

「おっちゃんなにこれ?。フランク・ザッパ?、ロキシー・ミュージック?」

「なかなかキミも言うではないか」

 

 

 

月光仮面は祝十郎やぞ。

 

 

 

これこれ!。ニセもんが出回って裁判になったらしいぞ。

 

 

 

暗黒魔人をやっつけるのや。

 

 

 

うーん、なかなか。

 

 

 

紙芝居をやっています。

 

 

 

戦闘機の中にウルトラホーク1号が混じっとるわ。

アルファ・ベータ・ガンマに分離やな。

 

 

 

こりゃたまらんな。

 

 

 

「ミーちゃんケイちゃん顔が歪んでるわよ」

「いやあ、ピンクレディはエロかった」

 

 

 

「これもエロいわね」

「アクセサリーかなんかの広告かな。乳首が写ってるからアメーバの事務局に消されるな」

「なにが基準なのかしら?」

「ようわからん」

 

 

 

『夜の学校』はお化け屋敷です。

 

 

 

カッピがギャーギャー言うくらい怖かったのです。

お見事。

 

 

 

とにかく所狭しと展示品が並べられています。

解説などないですが、展示品にそんなものを付けていたら収拾がつかないのではないかしら。

 

 

 

ジェシ・コリン・ヤングと舟木一夫

 

 

 

2Fへ上がります。

 

 

 

ちょいとお兄さん。ぎゃあああ。

 

 

 

梁にまで展示品があふれています

この双頭の牛もほんまもんと思うのですが、館長さんにお聞きするのを忘れました。

 

 

 

いったいこんなものをどこで作ってるのか・・・

 

 

 

「エイリアン対プレデターね」

「エイリアンのデザインはギーガーっちゅう人が手掛けてて、ELPのレコードジャケットでも有名なんや」

 

 

 

2階は一部が回廊のようになっており、角度を変えると展示物の見え方が変わってくるのです。

 

 

 

無秩序に見えて細部にまで行き届いた配置がなされています。

 

 

 

「こういうのをなんて言ったらいいのかしら?」

「むうううう、ノスタルジーと言うか悪趣味と言うかカルトと言うかエログロと言うかマニアと言うかシュールと言うか・・・」

 

 

 

紙芝居やらのぞきからくりやら駄菓子屋やらヒーローものやらが好きやった子供が大きくなって、

大事にしていたおもちゃ箱をひっくり返したようなもんや。

 

 

 

館長は『データハウス』の社長さんで、譲り受けたものも含めてここに展示物を集められたそうです。

あるところにはものが集まってくるのですね。

 

 

 

「いやあ面白かった。戦後のサブカルチャーの歴史そのものやな」

「お化け屋敷怖かったわ。女の人が持ってるドライヤーとか」

 

 

 

「これで1000円は安いな」

「なに言ってるのよ。100円負けてもらってお土産までもらったんじゃないの」

「これは宝物にしておこう」

 

 

 

 

 

 

このあとも雨は止まず、私たちは泊った鴨宮の近くで回転寿司を食べるハメになったのです。

 

 

 

「明日は午前中は降らないみたいやぞ。鎌倉アルプスへ行こうやないか」

「そうかしら?。天気予報にダマされた挙句、乗り物三昧のテッちゃんツアーになりそうな気がするわ」

「先走ってはいかんな。もう少し飲みなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕霧は夢の入り口水鏡

 

 

おそまつさまでございました。