素晴らしき0.01の世界 | 音楽でよろこびの風を

音楽でよろこびの風を

世間を騒がす夫婦音楽ユニット 相模の風THEめをと風雲録

よろこび製造所へようこそ!


あなたと一緒によろこびのタネ、

よろこびのネタを作り出せることが、

しあわせです。


0.01の世界


0.01。

なんか すごく細かそうですね。

ええ、細かい世界の話です。


1ミリの0.01は10ミクロン。


1秒の100分の一は0.01秒。


たとえば職人さんなんかでは、

この0.01の単位で

仕事をしている人もいます。


優秀な旋盤工には、

材料を触っただけで、

ミクロン単位の凸凹が

わかる人もいるそうです。


さもありなん。


そして音楽の世界の

100分の一は。


リズムなんかは、

わかりやすいところです。


100分の三秒。

0.03秒。

曲が進行する時間の中で、

演奏者が0.03秒ずれると

どうなるか。


たとえば4人編成のバンドで、

ギターの人だけ、

0.03秒遅れてしまった。


でも、たったの0.03秒です。

そんなの瞬きの時間より

短いんじゃない?


これが結構わかるんですよ。

ミュージシャンではなく、一般の方でも

かなりの人がわかります。


元の曲のテンポにもよるのですが、

ん?何か起きたぞ、

くらいに感じる方が

多いと思います。


そして、

ミュージシャンなら

大抵の人は、

あ、今、ギターが少し

モタッたかも、

くらいはわかります。


もちろん

少しずれたからって、

問題になるわけではない。


それが味になることもあるし。


曲自体が

厳密さを要求しているか、

ちょっとくらいのズレは

許容する器を

持っているかかで、

そのズレの受け取り方も

変わります。


でも、0.03秒の違い、

かなりの方がわかるんです。


すごいですね、

人間の感覚って。


僕は今、

レコーディングをしていて、

音に対する感覚が 

いつもより

鋭くなっています。


そんな状態で音を聞いて、

0.015秒くらいの

ズレまでは、

なんとかわかります。


普段でもわかるのは、

0.02秒くらいまでかなぁ。


そして、

優秀なドラマーや

パーカッション奏者は、

0.01秒の単位で

リズムをコントロールしたり、

出し入れしています。


もちろん、

演奏中にそんなこと

考えている訳じゃ、

ありませんよ。


「次のブレイクで

0.023秒 ためて、

演奏に味を出そう」

なんて思ったら

気が狂います(笑)。


すごい技を持っている人は、

それに関わる

精度や感受性もすごい、

と いうことなんですね。


でも、

それだけにこだわらず、

大きな枠でも

捉えることができる。


大枠でも

ミクロの世界でも、

コントロールができる。


音楽に限らず、

体や手を

使うことが多い人、


あるいは

そういうことを

仕事にしている人は、

微細な感覚を持った人が

多いです。


料理にしても、

スポーツにしても、

そうだと思います。


そして、

そういう感覚を

持っているだけでも 

すごいと思うのですが、

そういう感覚にプラスして、

直感、

インスピレーションにも

従える人。


いますね。

もう最強だと思います。


自分も、

たまにそういう時が

あるから思いますが、

それをいつでも、

引き出せるような人が、

名人とか達人なのでしょう。


専門のことには、

微細な感覚、

感受性を持っていて、

でもそれだけではなく、

それにこだわりすぎず、

全体の流れの中で

判断できて、

かつ直感にも優れている。


そういうことの目安、

というか、

ものさしの一つが

、0.01の世界、

のような気がします。


すごいな、0.01。


そして、

そういう繊細さを

持っている人を

尊敬します。


素晴らしき0.01の世界。


今日も読んでくださって

ありがとうございます。


一緒によろこびの世界を

作っていきましょ!