ボブ・ディランを見てきた。
事前に情報を一切見ずに行ったので、びっくりすることが結構あった。

・スーツにいかした帽子の伊達男姿。
・ギターを持たずスタンディングで歌う。
・たまにピアノを弾く。
・ディランスタンダードというべき、いわゆる名曲をほとんどやらず、2000年以降に発表した曲がほとんどだった。
・74歳とは思えないくらい、きびきびとした動き。
・声もがっつり出ている。
・ディラン独特のだみ声で押しつぶしたような歌い方だが、初めて「ディランって歌うまいよなぁ。」と思った。
・バンドの表現力が素晴らしかった。

見る前の勝手なイメージとしては
歌う徘徊老人
だったのですが。 

全体に「シャープな切れ味」かつ、かっこいい不良性。
時々ステージ上を徘徊はしていたが。

もう20年近く前に一度、ディランのライブは見ているのだが、その時はバンドがいまいちだった。
こじんまりまとまっていて、ディランの歌もそれに合わせてスケールダウンしているように聞こえてしまったのだ。

今回のバンドは、表現力においては、前に僕が見た時とは比べ物にならないくらいレンジが広い。
上手いうえに、野性味やひねくれも感じさせてくれる。

そんなバンドを従えて、自在に歌うステージ上の男。
元祖ラッパーのような、あのメロディ感を喪失させる歌い方で、でもとてもメロディアスに聴かせる。

何を今更だけれど、すげえな、ディラン。

昨日見た渋谷オーチャードホールは、ずいぶんと気取りくさったハコだけど、途中からステージがそのへんのライブバーに見えてきた。
それだけ実際の距離よりも近く感じたということだし、下世話なところもにじませつつ、でも、最終的にかっこいいところに着地させるのだから、これはもう大変なものだなぁ。

しかも、ディランなら有名曲大会のライブ(山ほどある有名曲)にしてしまってもいいようなものなのに、(というかお客さんのかなりの人はそれを望んでいると思う)そういうところでの盛り上がりには目もくれず、この数年に発表したアルバムの曲を中心に、がっつりやる姿勢が「ロックオヤヂ」として、ものすごくかっこいいと思う。
CDアルバム制作のペースもこのところ、年一枚ペースだし。
現役感ありまくり。
というか、この年になって、どうなっちゃってるんだ、このじーさん。

当分大丈夫だな。
そして自分なんぞ、全然小僧だな。

すごくやる気がわいてきた。
先週見た、ブライアン・ウィルソンとは、また全然違う感動の仕方をして、あー、音楽とは摩訶不思議であります。

よかった。

【相模の風THEめをと ライブ情報】
4月24日(日) 幡ヶ谷36°5
 相模の風THEめをとの新しい主催イベント 第一回目です。
「見たことのない旋律(メロディ)」
12時30分開演 2000円+ドリンク
出演 紘史 青山祐己 相模の風THEめをと
タイトル通り メロディの音楽の美しさにこだわったイベントです。
そして楽しさも120%。そっちも仕掛けますぜ~。