音楽流通に革命を

相模の風レコード 代表 いしはらとしひろが綴る、『メジャー崩壊後』の音楽流通ビジネスやレコーディングのあれこれ


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このところ、CDを中心に話を進めてきました。
でも、現在の音楽を取り巻く状況を考えたら、着うたやiTunesなどのネット配信のことも、ちゃんと考えなければいけませんよね。むしろ、今はそちらの方が主流かもしれないし。

今日はiPodに特化して話を進めましょう。
iPhoneやiPadでも、iPodと同機能があるから、それらも含めると、随分たくさんの人がiPodを使っていますよね。
僕が最初にiPodを買ったのは2006年の初め。けして早いほうではないです。
6年前なのに、あの頃買った僕のモデルは、今ショップで見ると「iPod classic」ですよ。たった6年でクラシックかよ、と思うのは感覚が古いのかなぁ?まぁ、いいや。

考え方としてはカセットテープやMDの頃からある、「ウォークマン」の延長だと思いますが、でもかなり違いますよね。
僕はiPodを日常的に使うようになって、音楽の聴き方がだいぶ変わってしまいました。
・一番大きいのはつまらない曲、あるいは、その時の気分に合っていない曲はバンバン飛ばしてしまえること。多分使っている皆さんにもそういう部分ってあると思いますが、いかがですか?
もちろんCDだって曲を飛ばせるし、MDウォークマンだってそれはできる。
でも、シャッフル機能と相まって、飛ばすときに、本当に気軽に、ある意味残酷にポンポン飛ばすようになってしまった。そして何回も飛ばされるような曲はiTunesのリストからも削除してしまう。

家でCDを聴くようなときは、基本的にアルバムをかけるから、あまり好きではない曲も当然かかる。
でも何かしながら聴いていることも多いから、まぁいいか、というようなことも多いです。
逆に最初はさほど好きでもなかった曲でも、何度も聴くうちに良さが分かってきたりとか。

iTunesで、特にアルバムを丸ごと聴くような場合、聴き方がシビアになったような気がする。ヘッドフォンだからオープンエアで聴くときよりも、音が否応なく入ってくると言うのもあると思うのだけれど。

僕はプレイリストをいくつも作って、テーマごとにまとめて聴くのも好きです。
これもiTunesを使うことで、大量の曲の中から好きな曲を好きな順番で簡単に、短時間で作れる。昔はカセットテープで「MY BEST]なんていういささか恥ずかしいラベルと共に、結構な時間をかけて「自分コンピレーション」を作ったものでした。アレはアレで大変楽しかったけれど、今、あれと同じ時間と手間をかけて自分の好きな曲を集めたものを作るとなったら、ちょっと二の足を踏んでしまいます。

そんなiTunesの「マイ・コンピレーション」にあ、あの曲もあったらな、なんて時に、やはり、iTunesStoreで買ってしまうのですね。1曲150円か200円だったら、そしてその曲やアーティストに興味はあるけれど、アルバムCDを買うほどじゃないよな、なんて時には1曲だけ買う、買える、というのは大変便利です。
たいして買っていないつもりだったけれど、さっき数えたら1曲単位でiTunesで購入した曲は100曲くらいありました。6年使っていて100曲だから、けして多くはないのかもしれないけれど、でも、それを全部CDで買いたいか?といわれると、やはり「iTunesで買えてよかった」と思ってしまいます。

なんかiTunesやiPodの太鼓持ちみたいな感じになってきたな。
でもそうじゃないですよ。
僕がiPodoやiTunesというものを使うようになって、音楽の聴き方や購入の仕方がどう変わったか、というお話です。

僕は48才ですから、色々な部分で保守的にもなってきていると思います。
そんな僕ですら、そういう風に行動が変わってきたのですから、最初からダウンロードありき、パソコンに取り込んで聴くのありきの、若い人だったらもう感覚は全然違うのだろうな、というのは想像が付きます。

あなたは、iPodのようなもので日常的に音楽を聴くようになって、音楽との接し方が変わりましたか?それともそんなのは当たり前のことで考えるまでもないことでしたか?

最後まで読んで下さって ありがとうございました。
相模の風レコード  いしはらとしひろ

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インディーズとメジャーの違いってなんだろう?
まずはそこから掘ってみましょうか。

例えば1980年代。
この頃はインディーズとメジャーには、色々なところで差がありました。

特に録音のクオリティ。
当時はプロクオリティの録音をレコーディングをするのは、レコード会社の自社スタジオ、あるいはプロ御用達のレコーディングスタジオでなければ、まず無理でした。
もちろんレコーディングスタジオで、アマチュアミュージシャンがレコーディングすることもできましたが、今よりもたくさんのお金がかかったのは間違いありません。
特にアルバム単位のレコーディングを、マルチトラック録音で何人かのミュージシャンを入れてやる、ということになると、ミックスダウン、マスタリングまで入れると、相当高額な費用がかかったことと思います。また、レコードのプレスも、今の格安CDプレスとは比べ物にならないくらい高かった。
そこまでして頑張って録っても、大抵の場合、演奏の質も録音自体も、ジャケットなども含め最終的な仕上がりには大きな差があることが多かった。もちろん例外的にものすごいハイクオリティのものを当時から作っていたアマチュア・インディーズのミュージシャンもいると思いますが。

ところが80年代後半から少しずつ事情が変わってきます。
アマチュアでも手が出るような価格で、マルチトラックレコーダーが普及し始めたのです。
みるみるうちに価格は下がり、機能はハイスペック化し、アマチュアでもプロに近い(もちろんそれでも差はあるにせよ) 録音が可能になってきました。

ヒップホップの影響によるサンプリングやループという手法、考え方が一般的になったのも大きいとおもいます。
また、シーケンサーの普及で、一人でもハイクオリティのバック演奏が作れるようになった、ということも大きいかと思います。シーケンサーという「もの」の効果も大きいですが、もっと大きいのは打ち込みで一人でも作れるという考え方が広まったことです。
もちろんこういうやり方、一長一短、あるいは功罪ともにあります。
音楽は人と混じって、生で演奏することにより、意図せざる面白みが生まれるという面もあるわけですし。

そして90年代後半から、いよいよデジタルレコーディングが一般化します。
パソコンとそれなりの音楽録音編集ソフトと、マイクなどある程度のグレードの周辺機材をそろえれば、かなりプロに近いクオリティで、自分で全部の音を録れる、作れるようになったわけです。そこまでできなくても、レコーディングスタジオなどを利用するにしても、以前よりは随分と安くなりましたし。
自分でできなかったとしても身の回りに、そういうことを得意とする人がいる、という状態になりました。

要は80年代に比べ、はるかに安い金額で、手軽にプロに近いクオリティのものが制作できるようになったのです。

プロ、の名誉のために言っておきますと、今だっていいレコーディングスタジオで、いい機材を使って、腕のいいエンジニアについてもらって録音したものは、ハイグレードです。
そんじょそこらのパソコンレコーディングと、仕上がりの面ではやはりかなりの差があります。さすがプロ、というだけの仕上がりにはなるはず。
でも、80年代ほど、そのクオリティにおいては差が大きくないはずです。

この価格破壊はもう、ひとえに「デジタルのおかげ」といっていいでしょう。

昔よりはうんと安価に、グレードの高い音楽が作れるようになった。
そして、CDプレスなどの料金も驚くほど下がった。

昔は「聖域」だったレコーディングという行為に、そんじょそこらの素人さんがずかずか入り込んで、しかもクオリティにおいて、さほど差がないものを作れるようになってしまった。むしろセンスと演奏力があれば、プロ以上に「面白い」音楽を作れるようになってしまった。

ここで、制作環境におけるメジャーの優位性、特権性というものが、崩れてしまったのです。

今だってメジャー録音と、インディーズ録音の差はある程度はあると思います。
しかし、80年代を思えばその差はだいぶ小さい。

今日の小さな結論
レコーディング、という部分において メジャーとインディーズの差はだいぶ縮まった。
見方によっては、立場によっては、ほとんど差がない。

さぁ、ほかにはインディーズとメジャー、どんな違いがあるのでしょうか?
明日以降、そういうことも考えてみたいと思います。



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チャック・ベリーの話の続きです。

ちょっとレコーディングからは離れますが。


音楽というのは常に進化し変化しています。

50年前にはなかったけど、今はこういう曲調やサウンド普通だよな、なんてものは山ほどある。

少しずつ進み少しずつ変化するからわかりづらいけれど、

こういうところも当然のことながら、進化しているのです。

例えば、タイムマシンで昔に帰ることが出来て、50年代末の時点でジェームス・ブラウンに

「あなたは10年後には1コードで、リズムを複雑化した音楽に乗っかって、

ひたすらシャウトしていますよ」と言ったとしても「はぁ??」という感じだと思う。

途中の経過を一切すっ飛ばしてそういわれたって、理解できないからです。


チャック・ベリーに話を戻すと。

彼の場合は、いわゆるブルーズマン、としての濃度はさほど濃くなかった。

もっと「ポップな感覚」を持っていたのです。

ラテンや、エキゾチックな音楽などの影響も、かなり濃く受けているように思う。

ポップなブルーズ感+白人的な感覚の融合、プラス ラテン&エキゾチック感覚。

すごい乱暴なまとめ方だけれど、これがチャック・ベリーの音楽の肝。

そして、それは1950年代半ばにおいては、最新型のポップスでもあったのです。


また、ギタリストとしても「ブルーズギタリスト」としては、さほどでもなかった。

デビュー当時の同じレコード会社のマディ・ウォーターズなどと比べたら

あきらかに差があったと思います。

多分本人もそれは自覚していたと思うのです。

「いわゆるブルーズスタイルだと、オレよりすごいやつは山ほどいるし、

そこで頭角を現すのは並大抵ではない」なんてことだって、頭の隅で考えていたかもしれません。

もちろん、計算ずくで彼がロックンロールを生み出したわけではないでしょう。

発生はもっと自然だったはず。

でも最初にあのスタイルを生み出した時に、これだ、というのは思ったはずです。

ブルーズに似ているけれど、他の誰でもない彼独自のギタースタイル。


チャックのブルーズギターとしては「軽い」ノリ。

ブルーズギタリストとして「いけてなかった」からこそ、生み出せたスタイル。

でも、それが一番生きるのが「チャック・ベリーのロックンロール」


彼の曲作りやギターリフは「チャック・ベリースタイル」と呼ばれ

語り継がれて、弾きつがれ、多くのフォロワーを生むようになります。

なぜか?

コピーしやすくて、しかも自分で弾けると、おお、カッコイイ、と思えるようなものだったから。

ちょっとエラソーな言い方をすると「スタイルを共有しやすかった」から。

そしてチャック・ベリー本人の偉大さはもちろんなのだけれど、

彼を超えてスタイルが一人歩きするところまで行く。

チャック・ベリーの名は知らなくても「ジョニーB・グッド」は知っている。

あのギタースタイルを自分のオリジナル曲に応用する、などということが当たり前になってくる。

フォロワーが一人二人のうちは「パクリかも?」なんていわれていても、

ある一定数を超える支持者、追随者がいると、それは「スタイル」に昇華するのです。


自分の奏法や曲調が「スタイル」にまで発展する。

すばらしいですよね。

そんなことが起きたら、ものすごくハッピーだろうなぁ。


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前々回、チャック・ベリーのことを書いて、あらためて聴きなおしてみました。

特にデビューヒットとなった「メイベリーン」。


チャック・ベリーの声って、あまり黒っぽくない。

ギターのリズム感とかも、もろ黒人、という感じが薄い。

このギターがアコースティックギターのきれいなカッティングだったら、

元気のいいカントリーソングに聴こえるだろう。

この曲のロックンロール性を演出している要素の8割くらいは

やはりエレキギターだよな、という気がする。

しかもナチュラルディストーション。歪んでます。


歪み、という後のロックギターを決定付けるような要素が早くも出てきているのだ。

歪み、というのは読んで字の如く。

きれいな音でないのは確か。要するに汚い音だ。


でも、この頃から「汚い音だけどかっこいい」

「この曲をよりよく表現するには、これくらいダーティでないと」という感覚を

チャック・ベリーもレコードをリリースした側も、持っていたに違いないのだ。

1950年代という時代を考えると、かなり今に近い、というか飛び抜けた感覚だと思う。


エレキギターが生まれた最初は、アコースティックギターの音をきれいに電気的に拡大しよう

という意図で作られたと思うのだけど、意図せざる使われ方で発展して言ったその過程も

きちんと調べて書いたら面白いものになりそうだなぁ。


エレキ・ギター=チャック・ベリー=歪んだ音=ロックンロール

面白いつながりが見えてきた気がするなぁ。



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昨日の話とも繋がるような、派生するようなそんな話。

20世紀のはじめ、ニューオーリンズジャズの原型、というのが出来上がってきたわけですが

その状況を助けるものとして「軍楽隊が楽器を安く大量に放出していた」ということがあったそうです。


そらそうだよなぁ、トランペットだってトロンボーンだって、今だっていい値段するじゃないですか。

当時だって例えばもらえる給料と比べて、という相対的な価格で考えたら、

例えば月給の半分、とかしていたはず。そんなものぽんぽん買えるわけないものね。


で、そういう状況が、ニューオーリンズのミュージシャン達に楽器を潤沢にもたらし、

しかも軍楽隊、というところからもお分かりのように、マーチのビートの黒人的解釈

という部分もあったわけです、初期のニューオーリンズジャズは。


ニューオーリンズに軍楽隊がなかったら、ああはならなかったかもしれないわけですね。


もちろん音楽を作る要素は一つじゃない。無数だ、と言ってもいいかもしれないけれど、

でも、分かりやすい表面に浮かぶものと、言ってしまうと実もふたもないけれど

でも、重要な影響を及ぼしているものと。


音楽はいろいろなものを反映しているのだなぁ。

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