はじめに

 

佐賀県

佐賀地区

佐賀市(旧佐賀市・諸富町・川副町・東与賀町・久保田町・大和町・富士町・三瀬村)、神埼市(神崎町・千代田町・脊振村)、小城市(小城町・三日月町・牛津町・芦刈町)、多久市。
以上は山間部の2村を除き、すべて佐賀都市圏だ。ということで、文句なく同じ郡にしてよかろう。
後述するが、このほか、吉野ヶ里町(三田川町・東脊振村)、上峰町も佐賀地区として扱うことにする。
郡の名前は文句なしで佐賀郡でいいだろう。

 

さて、これらの区域は平成の大合併までの区分で言えば、2市17町だ。佐賀市、多久市と富士町が赤字になっているのみなので、それ以外はそのままとする。なお、DID人口条件により、大和町のみ市に昇格とする。神埼郡にあった東脊振・脊振・三瀬の3村は町にする。
・佐賀市:金立・久保泉→金泉町を独立。残りは佐賀市に。
・多久市:北多久・東多久・南多久→新多久町、多久・西多久→元多久町に。
・富士町:南山・小副川(小関)→富士町、北山・関屋(小関)→北山(ホクゼン)町に。

ということで、佐賀郡は佐賀市・大和市・金泉町・諸富町・川副町・東与賀町・久保田町・富士町・北山町・三瀬町・神崎町・千代田町・脊振町・三田川町・東脊振町・上峰町・小城町・三日月町・牛津町・芦刈町・新多久町・本多久町の2市20町となった。

 

鳥栖地区

ここは独立させるには小さいと思う。
さて、三田川町(派生して東脊振村・上峰町)は佐賀都市圏、北茂安町・三根町は久留米都市圏となっている。鳥栖市と中原町をもって鳥栖都市圏となってはいるが…北部九州の方ならわかってもらえるが、鳥栖そのものが、久留米都市圏みたいなものだ。ということで、三田川以下3町を前述の通り佐賀地区に、残りは久留米地区として扱うべきと判断した。
ということで、三田川他は前述の通りだ。そして、鳥栖他は少し後になるが、久留米地区で扱うこととする。

 

唐津地区

唐津市(旧唐津市・浜玉町・七山村・厳木町・相知町・北波多村・肥前町・鎮西町・呼子町)、玄海町。
厳木町を除いて唐津都市圏。とはいえ厳木町も、たしかに多久市には近いのだろうが、佐賀地区の中心である佐賀市に近いか?と言われると、大いに疑問符なので、これは唐津のままでよかろう。ということで、全市町村残留である。
そのまま残ったので郡の名前も東松浦郡でよかろう。。

 

ということで市町を割る。
唐津市が赤字、呼子町が青字だ。たしかに呼子町は狭い。そして、鎮西町に取り囲まれているし、いったん同じ市になってしまったのだから、この2つはまとめてもいいかもしれない。呼子の方が大字として残るものと考えて、鎮西町ということにさせていただく。
・唐津市:湊町、鬼塚・久里(久里校区)→鬼塚町、鏡・久里(鏡山校区)→鏡町。
・肥前町:入野町に改称。
市に昇格する町は存在しない。もちろん唐津市中心部は市のままだ。そして、七山・北波多は例によって町にする。

ということで、東松浦郡は唐津市・鏡町・鬼塚町・湊町・浜玉町・七山町・厳木町・相知町・北波多町・入野町・鎮西町・玄海町の1市11町となった。

 

杵藤地区

武雄市(旧武雄市・北方町・山内町)、鹿島市、嬉野市(嬉野町・塩田町)、白石町(旧白石町・有明町・福富町)、江北町、大町町、太良町。
武雄、鹿島の2市が元からあったが、特に10%通勤圏は設定されていない。それどころは北東部が佐賀都市圏に入ってすらいる。とはいえ、佐賀都市圏自体が大きく、当地区に入り込んでいる部分は特段通勤率が大きくもないため、無視してそのまま杵藤地区とする。杵藤というのは杵島郡と藤津郡の合成なので、そのまま杵藤郡とする。

 

市町であるが、合併前の区分で2市10町だ。赤字は武雄市と鹿島市、嬉野町だ。とはいえ、鹿島、嬉野は分割困難と判断したため、武雄市のみ分割を行う。
武雄市:武雄・橘・朝日→武雄市、若木・武内→若竹町、東川登・西川登町→川登町。

ということで、杵藤郡は鹿島市・武雄市・川登町・若竹町・北方町・山内町・嬉野町・塩田町・白石町・有明町・福富町・江北町・大町町・太良町の2市12町となった。

 

伊万里地区

前回・長崎県の巻を参照いただきたい。ここの話はもう終わった。

 

さて、佐賀県の分割が終わった。3郡5市43町の一覧と地図である。

 

福岡県

最初に説明した通り、福岡県は東西分割を行う。福岡と筑後が西九州、北九州と筑豊が東九州だ。

 

福岡地区

基本的に、府は都市圏を考慮せず、市町村圏の区域を保つことにする。都市圏を考慮すると、府の広がりがえらいことになってしまうからだ。福岡都市圏の場合、本来久留米地区である小郡市を含むばかりか、佐賀県基山町まで入ってしまっている。ちょっとこれはアテにならない。

まあ、今回の府の対象となる都市には、そもそも広域市町村圏を形成していない都市もあるのだが、今回は広域市町村圏があるので、それをそのまま福博府としたい。

せっかく府に改組するのだから、歴史的経緯に沿ってやはり福岡と博多は平等、ということでこの名前にした。
ただし、隣の久留米地区もかなり膨れ上がるため、大きく分ければ福岡地方のよしみで、朝倉地区・筑前町のうち旧夜須町のみ編入しておく。


まずは福岡市内の分割からだ。
今回、旧福岡市の範囲を区とする。といっても、全部を区にするわけじゃない。正直、どこまでを区部にするかは府ごとにケースバイケースだが、福岡の場合は、東区の和白・志賀島、西区の伊都、そして早良町を除いた地域にしようかと思う。そのうえで、区部は人口20万人以下になるように調整していく。
・東区:箱崎・多々良→箱崎区、香椎区、和白・志賀島→和白市に。
・博多区:那珂・席田を那珂区、残りを博多区に。
・中央区:おおよそ城南線以南や、友泉中校区を切り離し、残りを福岡区とする。城南区以南は南区高宮地区と合わせ平尾区とし、友泉中校区は城南区に編入する。
・南区:高宮校区を中央区の城南線以南と合わせ平尾区とする。花畑・長丘・柏原校区・鶴田→花丘区(名前は花畑+長丘より)、残りは大橋区に。
・城南区:旧村単位で、早良区とまたぐ地域が多いため、旧村ごとになるように境界変更を行う。具体的には干隈・飯倉・荒江を西新区・三和区に含め、野芥をこちら側に編入する。また、前述のとおり中央区友泉中校区を編入する。
・早良区・西区:西新・原(+城南区干隈・飯倉)→西新区、田隈・金武・入部(+城南区干隈)→三和区(3地区合併なので)、内野・脇山→早良町、姪浜・壱岐・能古→姪浜区、今宿・周船寺・元岡・今津・北崎→伊都市に。
ということで、従来の福岡市は12区2市1町に再編された。

あとは、福岡市以外の部分だ。一応書いておくと、筑紫野市、春日市、大野城市、宗像市(旧宗像市・玄海町・大島村)、太宰府市、糸島市(前原市・二丈町・志摩町)、古賀市、那珂川町→市、宇美町、篠栗町、志免町、須恵町、新宮町、久山町、粕屋町、福間町、津屋崎町、筑前町(夜須町のみ)である。
基本はそのままなので、変更がある分のみ記述する。。
大野城市:大野市に改称。
大島村:玄海町に編入。
宇美町・篠栗町・志免町・須恵町・粕屋町・新宮町・福間町を市に昇格。

ということで、福博府は福岡区・博多区・那珂区・箱崎区・香椎区・平尾区・大橋区・花丘区・城南区・西新区・三和区・姪浜区・伊都市・前原市・春日市・那珂川市・大野市・太宰府市・筑紫野市・和白市・粕屋市・宇美市・篠栗市・志免市・須恵市・新宮市・古賀市・福間市・宗像市・早良町・二丈町・志摩町・夜須町・久山町・津屋崎町・玄海町の12区17市7町となった。

 

北九州地区・鞍手地区・京築地区

鞍手・京築が小規模であるため、非常に大きくなってしまうのだが、北九州でまとめてしまう。そことくっつけるぐらいなら下関を、という意見も出るだろうが、そこまでやってしまうとあまりに大きくなりすぎるのと、地理的条件(海を渡る)を考慮してそれはさすがに無しにさせてほしい。その代わり州は一緒にしたわけだし。

全部ひっくるめて所属市町村は以下の通りだ。
北九州市、直方市、行橋市、豊前市、中間市、宮若市(宮田町・若宮町)、水巻町、芦屋町、遠賀町、岡垣町、鞍手町、小竹町、苅田町、みやこ町(犀川町・勝山町・豊津町)、築上町(椎田町・築城町)、吉富町、上毛町(新吉富村・大平村)。

豊前市と吉富町・上毛町は中津都市圏であるため、大分県の中津地区に入れてしまう。
小竹町は飯塚都市圏だという。地図を見てもらうとわかると思うのだが、南部(町役場のある方)は飯塚に近いのだが、北部は逆に直方に近く、鞍手町とも隣り合っているため、分割編入と言う形にした。
したがって、南部、大字でいうと勝野・新多までは飯塚地区、北部の新山崎・南良津・御徳は北九州地区と言うことにしたい。
したがって、5市8町+小竹町北部をひとつの地区として扱うことにする。

で、困るのが郡の名前だ。小倉が中心と言えば中心だが、門司や八幡を考慮すると、小倉の名前をとることはしにくい。地区を総称する名前、と言えばそれこそ「北九州」なのだろうが、州の名前が九州なので、「九州北九州郡」では格好がつかない。これは名前を新たに付けるしかない。まあ、州として北の方にあるので「北」の字は残し、高度成長期に新たに興った都市圏でなので「新」の字を使い、「北新郡」と名付けることにする。

さて、赤字になっているのは、小倉南区と八幡西区だけだ。青字も一応ないことになっているが、小竹町北部がそれに該当することだろう。これは隣接する直方市に編入でよい。それ以外は特に合併や分割は行わない。

・北九州市:5市合併であるため、旧市ごとに考えたほうがいい。まず、1市から1区の状態が続いている門司・戸畑・若松。これらは赤字になっていないため、そのまま市に改めることにする。
小倉と八幡はいずれも2区に分かれ、しかもそのうち片方が赤字となっているため、分割する必要があるだろう。
まずは八幡から。八幡東区が市制施行当初の八幡市に近いため、そのまま八幡市とする。西区はすべて後付けで八幡に入った地区だ。橙字なので2分割する。中間市が食い込んでくびれた形状になっており、そこから南側が南出張所の管轄になっている。したがって、それで2分割するものとする。本庁側は現在の八幡地区の事実上の中心であり知名度の高い「黒崎市」、南出張所管内はそのなかでも中心に位置する「香月市」とする。
小倉は北区、それに南区の本庁管内をもって小倉市とする。そして出張所管内、すなわち曽根・両谷・東谷でそれぞれひとつの市町とする。曽根は市でほか2つが町である。
・岡垣町・水巻町・苅田町:市に昇格。

ということで、北新郡は小倉市・曽根市・門司市・戸畑市・八幡市・黒崎市・香月市・若松市・中間市・直方市・水巻市・岡垣市・苅田市・行橋市・両谷町・東谷町・芦屋町・遠賀町・鞍手町・宮田町・若宮町・犀川町・勝山町・豊津町・椎田町・築城町の14市12町となった。

 

嘉穂地区・田川地区

いわゆる筑豊地区。各々が小規模であるため、ひとまとめにする。筑豊郡でいいだろう。
飯塚市(旧飯塚市・穎田町・庄内町・穂波町・筑穂町)、田川市、嘉麻市(山田市・嘉穂町・碓井町・稲築町)、桂川町、香春町、添田町、糸田町、川崎町、福智町(赤池町・金田町・方城町)、大任町、赤村。

飯塚地区については全て飯塚都市圏でもあり、文句なく残す。そして、このほかに小竹町南部も入ってくることになる。田川地区については、赤池町が北九州(直方)都市圏である以外は田川都市圏である。まあ、赤池もあくまで直方に近い、と言うだけであり、直方も北九州市に飲み込まれてしまったので、そのままとする。

市町わけだが、添田町は赤、碓井町・方城町・糸田町が青ということになる。添田町は分割困難と判断しそのままとした。青字の方もそこまで小さいわけでもないためそのままとした。
・小竹町(南部):7㎢あるので、そのままでも悪くはないのだが、せっかくなので、飯塚市の中から、市街地が連続している目尾・吉北を編入することにする。これをもって新・小竹町とする。
・山田市:町に降格とする。
・嘉穂町:せっかく平成の大合併で旧郡名が復活したことと、当地がすべてその旧郡の範囲であることから、嘉麻町に改称とする。

ということで、筑豊郡は飯塚市・田川市・穎田町・庄内町・穂波町・筑穂町・山田町・嘉麻町・碓井町・稲築町・桂川町・小竹町・香春町・添田町・糸田町・川崎町・赤池町・金田町・方城町・大任町・赤町の2市19町となった。

さて、福岡県は大きく福岡・北九州・筑豊・筑後の4地区に分かれており、筑後以外は上記の通り、1郡(府)ずつになってしまった。…正確には福岡地区には朝倉があるんだけどね。
でも、その朝倉も一つの郡にするには規模が小さい。なので、朝倉、八女、佐賀県の鳥栖までひっくるめて1地区にしてしまおうと考えたのだ。後述するが、さすがに筑後地区全部を1郡にしてしまっては規模が大きくなりすぎるので、さすがに久留米と有明で2分割したうえで、福岡県は全部で5府郡ということにしてしまおうかと思っている。続けましょう。

 

久留米地区・朝倉地区・八女地区

久留米市(旧久留米市・北野町・田主丸町・城島町・三潴町)、八女市(旧八女市・黒木町・上陽町・立花町・矢部村・星野村)、筑後市、小郡市、大川市、うきは市(吉井町・浮羽町)、朝倉市(甘木市・朝倉町・杷木町)、大刀洗町、大木町、筑前町(三輪町・夜須町)、東峰村(小石原村・宝珠山村)、広川町。
さらに、佐賀県から鳥栖市、みやき町(中原町・北茂安町・三根町)、基山町も加える。
郡の名前は三国山地があり、丁度、筑後、筑前、肥前の三国を跨ぐことから三国郡ということにしたい。
なお、筑前町のうちより福岡寄りの夜須町は福博府に編入する話はしたが、日田都市圏にあたる宝珠山村も日田地区として、後日大分県の巻で扱うことにする。

さて、市町村であるが、鳥栖地区も合わせ、7市20町3村である。久留米市、甘木市、、浮羽町黒木町が赤字である。小石原村も青字であるが、宝珠山村が日田地区に回ることから、周囲に合併できそうな地区もないし、そのままにする。
・久留米市:両端を分離する。山本・草野・大橋・善導寺の4町を耳納町、旧筑邦町をそのまま筑邦町とし、残りが久留米市に。
・甘木市:上秋月・秋月・安川→秋月町に。
・浮羽町:町域の7割を占める姫治地区を分離し、姫治町とする。
・黒木町:分割させるとしたら大淵地区だが、人口が少ないうえに市街地からの距離もさほど離れているわけではないためそのままに。
・筑後市:羽犬塚市に改称。

したがって、三国郡は久留米市・小郡市・大川市・甘木市・八女市・羽犬塚市・鳥栖市・耳納町・筑邦町・北野町・田主丸町・城島町・三潴町・吉井町・浮羽町・姫治町・大刀洗町・大木町・秋月町・朝倉町・杷木町・三輪町・小石原町・黒木町・上陽町・立花町・矢部町・星野町・広川町・基山町・中原町・北茂安町・三根町の7市26町となった。
 

有明地区

大牟田市、柳川市(旧柳川市・三橋町・大和町)、みやま市(瀬高町・山川町・高田町)。
旧山門郡と三池郡であり、三池郡側の大牟田市と高田町が大牟田都市圏になっている。実は大牟田都市圏はまだあり、それが熊本県の荒尾市・長洲町・南関町である。大牟田市と荒尾市が県境を挟んで市街地が一体化していることは、地理好きの方ならご存じの方が多いだろう。
でだ。実はこの部分は熊本県側でも有明地区と呼ばれている。この大牟田都市圏以外の部分が玉名市と他2町ということになるのだが、正直、これだけでは規模が小さい。したがって、両県の有明地区をもって有明郡ということにしたいと思う。一応以下に、熊本県有明地区の自治体一覧を先行で載せておく。

表の通り、三加和町のみ山鹿都市圏に属することから、それ以外の市町のみを有明郡として統合することにする。
なお、柳川市・三橋町は大川都市圏と言う扱いになっているが、大川は別に郡の中心でもないのでスルーする。

さて、有明郡の市町であるが、福岡県側は2市5町、熊本県側は2市7町、合計4市12町である。大牟田市・玉名市が赤字である。
・大牟田市:旧銀水町を銀水市に。
・玉名市:横島町と同じ中学校区になっている大浜町と、大浜町に隣接し、同じく海岸沿いにある滑石を合わせ、横浜町とする。
・三橋町:柳川市街地に取り囲まれた部分があるので、柳川市に編入した。具体的には枝光・柳河・高畑・下百町・今古賀・藤吉・江曲。

したがって、有明郡は大牟田市・銀水市・荒尾市・柳川市・玉名市・三橋町・大和町・瀬高町・山川町・高田町・長洲町・南関町・横浜町・岱明町・天水町・玉東町・菊水町の5市12町となった。


ということで、福岡県のまとめ。福博府と4郡、12区45市76町の一覧と地図である。


さて、これで西九州が完結した。最後に1府12郡の人口・面積、区市町数の一覧である。

 

あと2回ほど九州をやると思います。