視察の日程2日目は、早朝から豊洲市場です。
朝5時30分からマグロのセリがあると言うことで、この時間に行って参りました。
豊洲市場は、土壌汚染対策費用も含めてなんと5700億円!さすが東京の胃袋を満たすためだけあって途方もない整備費ですが、わが広島市も、10年以内の中央市場建て替えを予定しており、最新の設備を備えた市場と言うものがどのようなものか見て参りました。
規模は違えど都市における市場の果たす役割は同じです。
市場内で働く人たちは約15,000人。仲卸業者だけで96社もあります。
食品の衛生を保つために、最新の設備で外気や虫、ほこりなどの流入を抑制しています。
省エネ対策や効率的な物流の実現と地域との連携による賑わいの創出を図り、今まさに動き始めたところです。
運営の仕組みは、簡単に言うと、東京都が施設を整備し、これを組合に貸してその使用料を徴収します。つまり東京都が大家さんと言うわけです。組合はそれを仲卸などの利用者に有料で貸すことで収益を上げます。水産物について言えば平米あたりいくらと基本料金が決まっており、それに合わせて売上高に応じた費用負担もあるようです。
とにかく広い、大きい、新しい、とてつもなく大きな施設です。
食事をするところもあり、見学者がぐるぐると回りながら楽しめるような配慮もしてあります。
ゆりかもめの駅が目の前にありますので、大変便利です。
中を走るターレの速度が思った以上に早く驚きましたが、活気あふれる取引の様子に、見ているこちらが元気になります。
広島市が整備を進める新中央市場との希望は全く比較になりませんが、コールドチェーンの確立など、参考にすべき点は大いにあると思われました。