2017年10月27日、ベトナム一日目。 | 滋賀・高島の機屋・サダ杉岡のブログ

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滋賀の高島という地域で機屋をしている今年53歳の男のブログです。
仕事のこと・家族のこと・日々の日常で感じたことなどを綴っております。
大したことは書いておりませんが、それでもよろしければご覧ください。

昨日、遅くまで荷造りをしていました。


前回八月下旬、タイへ行く前に本来はベトナムにも伺うつもりで予定を組んでいたのですが、祖母に不幸が出来てしまい、ベトナム行きは諦めました。


今回、ジェトロさんからの補助事業での2回目のベトナム行きとなり、初めてベトナムへ向かうことと相成りました。


前回、高島晒の平山君が頑張ってくれていた伝を頼り、ホー・チ・ミンではファッションショーに参加して、またハノイでは商談をしたいと思っております(が、どうなりますことやら)。


個人的には、ベトナムという国にはとても良い印象を持っています。


国全体が若くてエネルギーに溢れる現在の様子をみるにつけ、否が応でもこれから発展していく未来を想起せざるを得ません。


消費地としてはまだまだだという意見もありますが、では発展しきった国や地方へ行って商機がそこにはありますか?と思います。


わたしたち、「高島ちぢみ」の海外展開もまだまだだという面もありますし、ここはひとつ、市場調査だけでも積極的に行いたいと思うわけです。


それにしても、日本に帰った、と思っていたらわずか数日・あっという間にまた飛行機に乗っている自分自身が果たしてどうなんだろう、と思える節があります。


織機を導入することが出来、ほっとしたのもつかの間、また出ていくのかという自問自答も去ることながら。


今のところ、流れがこういう風に向いているのですから、しょうがないというように思っています。


家業を継ぐときに、前の会社から家に戻ったときに


「流れがある間は、その流れには逆らわない」


ということを前の会社の尊敬する先輩からアドバイスいただき、滋賀高島に戻ってきました。


それ以来ずっと、どうしても理屈でなく、はたまた理論でもなく、どうしようもなく目の前のことを解決できずに困ったときは、ひとりで目を閉じて「今の流れ」を感じるようにしています。


きちんと悩んだ上で、大きな流れを感じられるかどうか。


その上で、その感じたことに対して、行動出来うるものかどうか。


そんなことを考えて、動くようにしています。


ただし


その流れがそのときの、今の自分にとって最善なのかどうかはわかりません。


ですが、流れを止めることは、できたらしたくありません。


「しようがないな、やめとくわ」


となってしまったら最悪だと自分では考えています。


ただ単に、目の前で起こったことを「しょうがない」と片付けるのではなく、さらにアクティブに、前向きに動くために、一旦の判断は「流れ」に任せ、そこから次の動きに注力します。


(今年度は流れが集中してますが・・)


今、ベトナムに向かわなくてはいけない気がするのは、そんなところです。


言い訳に聞こえたら、スミマセン。


今日は、朝五時半の地元発の在来線・湖西線に乗って京都までいきました。


送ってくれなくていいよ、駅駐車場に停めておくよと言ったのに、結局ヨメは送ってくれました。




ありがとう。


こんな生活をしているわたしに、ヨメは抗うものの逆らわず、付かず離れず、近寄らず別れずに一緒に暮らしてくれています。


感謝しないといけません。


5時台の湖西線京都行きの電車には、それ相応の通勤・通学客がおられました。



今週始めに、台風により、甚大な被害に遭った湖西線に、今週の金曜日に乗って出掛けることは、全く想像していませんでした。


JRの方、県や国、高島市や大津市の働きかけが相当あったものだと考えられます。


大人の事情はわかりませんが、本当に涙が出るほど嬉しいものですね。関係者の方々にはお礼をお伝えしたいです。


ありがとうございます。


いつもより人で電車が混んでいる?気がするのは、気のせいでしょうか?




6時過ぎ、夜明け。湖畔。


しばらく、この景色も見られないですね。


そうこうしているうちに、京都駅。


朝7時44分京都発のはるか号に乗るためには、乗り換えが7分あったはずなのに・・


気づいたら、3分しかなかった・・


厳しいね、湖西線。


朝早いはるか号は、そこそこ混んでいました。


高槻を経て


新大阪を出る頃には、車両連結部に立っておられる方もおられました。


はるか号の中で、平山君と色々話し合いました。


産地のこと、展示会のこと、海外展開のこと。


彼はクレバーで、とても頭の良いタイプだとわたしは思っていて。


非常によく、産地のこれからと機屋のあれこれを理解してくれていました。


わたしから見れば


世襲でなく、この仕事についてくれた彼らも、大きな意味での後継者といえると思います。


その彼らが、将来を託して良いと思えるような、そんな高島産地にしたい。


わたしは、そんなことを思っていて。


少しでもそんなことを共有できる仲間を今は募集しています。


そして未来を共に語り、造っていけたらと思っています。


過去の上に今があり、今の上に未来があるのですが、理屈ではそうなっていても、どうやら、普通にやっていてはそういう風にならない予感もどこかでしています。


少しでも、関わるすべての人が幸せになれるよう、頑張っていきたいと考えています。


これからも、「高島ちぢみ」「高島帆布」そして高島産地をよろしくお願いいたします。


ヨメが持たせてくれた、プーアル茶約1.5リットルは、天王寺付近でなくなったようです。



ごちそうさまでした。


8時20分前に、はるか号は関西空港駅に滑り込み。


これから、チェックインを手続きします。


・・ところがところが。


舐めていたわけではなくて、この時間のチェックイン場所が激混みです。


チェックインの列。


聞けば、この時間のベトナム航空は、ハノイ行きもホー・チ・ミン行き(我々の便)も、同じところでのチェックインで、同じ時間の離陸ということだそうです。


スタッフさんに聞けば


「この時期、ベトナムへは修学旅行、ツアー客等に人気なのです」


「非常にこみ合ってスミマセン」


とのことでした。


勉強になります!


結局、丸一時間ほどチェックインに時間がかかりました。


早く来たつもりですが、なかなか世間は厳しいですね。


それでも





お腹の減りには抗えず、出国前のお約束、「神坐」さんでのラーメンをいただきました。


ごちそうさまでした。


ただ、出国手続きはかなりスピーディーにしていただき感謝です。





9時40分過ぎ、ほぼ時間通りのゲート搭乗となりました。


そして

無事、予定時刻での離陸となりました。


よかったです。乗れて。


ベトナム航空にのるのは初めてです。


CAさんの、アオザイ姿が目を引きます。


美しい。


ウエルカムドリンクがやってきます。



ごちそうさまでした。



時差が二時間だそうで、二時間だけ時計の針を戻します。


今回、同行メンバーの席は離れており、その様子を見ることはかなわなかったわけですが、途中で平山くんがわたしのもとへ。


「となりのおばさまが強すぎて、こっちの席への圧迫がスゴい」


「トイレからなかなか、帰ってこられない」


やはり、知り合い同士、隣同士に座るのも、有効な手段のようです。


エアバスA350型、という新しい目の航空機は狭いながらも快適で、席配列は3-3-3の×42~4
3列。


小さめながら、きちんと350人以上の収容力がある航空機のようです。



ほぼ、満席。


現地時間としてはお昼にほど遠い、11時前にお昼をいただきました。


「western style」、和食でない形の方を選びました。


塩とコショウをつけていただいているので、ポテトサラダとか、ご飯に軽くかけていただくと、とても美味しいです。


ごちそうさまでした。



しかしながら、わたしの席のモニターは一向に実用に至りませんでしたが・・


まあ、それ以外は本当に快適な、空の旅でした。


現地時間13時過ぎ、ホーチミン到着。


階段だぜ!


それより、ベトナム、暑い。31℃だそうです。



今回は、ジェトロ滋賀情報センター所長の道法(どうほう)さんと、平山くんと一緒なのですが、この段階で平山くんとシャトルバスがずれました。


「このまちでひとりになっても生きていける自信がある」


などと豪語されている彼ですが、どうかひとりで生きないで。


イミグレーション、荷物受け取りをなんとか無事に突破して、両替。タクシー乗車です。


両替のところでは、なぜか、レートを表示しておられず、電卓で示してくれます。


面白いのは


SIMカード購入、タクシー手配もそこでできること。そしてそんなところがいくつもあること。


道法さんは、過去にベトナムはホーチミンにおられたことがあるそうで、ことあるごとに頻りに「変わったなあ~」を連呼されています。


それがとても面白くて、前とどこが変わったのか、そんな話を聞くのが今回の楽しみになっています。


タクシー乗り場。


さっきの両替のところで予約したおかげで、今までのどの国より、早くタクシーに乗ることができています。


タイのバンコク空港のチケット発券システムも便利だと思いましたが、時間という面では圧倒的にこちらが優位です。


タクシーでホテルまで向かいます。



左ハンドル、車線はアメリカと同じ感じです。


15時過ぎの街は車やバイクでとても混んでいます。

 
大きい交差点以外の信号が少なく、人が平気で渡ってきます。


それでまた混み


また渋滞に。



ベトナムの初印象はそんな感じです。















ホテルにつきました。





夕方、ジェトロホーチミン事務所へ訪問するまで、部屋に待機します。




キレイな部屋です。




今回も、湯槽はありません。





窓のカーテンを開けると・・



高いな・・怖い。


16時半になり、歩いてジェトロさんの事務所のビルまで向かいます。



すぐ近く、のはずなのですが、ぐるぐると回っているような印象を抱きます。




高いビルを見ると、大概、道法さんが「あれはなかったなあ~」と感心されます。



広場のようなところへ出ました。



このビルは、タイムズスクエアだそうです。




どんどん、道法さんは歩いていきます。


それについていきます。


ジェトロさんが入っているビルは、中国系の企業のビルだそうです。



入り口。




事務所の応接室から見た風景です。


 

古巣で話す道法さん。



記念撮影。


お邪魔しました。


しばらく、サイゴンセントラルの高島屋さんで市場調査をしました。


お皿。




お菓子。


日本の水産屋さん。


こちらは、三重から来られているカカオや、カシューナッツのお店。「Viet Lotus」さん。


美人のマダムが、自ら、店頭にたって売られていました。



漢字に寄せず、日本文化に寄せず、販売されているそうです。




わたしたちも頑張らないと!



食事を、ジェトロの近藤さんととることになりまして。


会場は高島屋さんの中の「久原」さん。


だしが美味しいお店だそうです。


「あごだし」の効いたまるごと玉ねぎ鍋、は平山くんの却下により叶いませんでしたが、博多風もつ鍋をいただきます。




左側が近藤さん。道法さんとは旧知の仲で、パナソニックのOBさんでいらっしゃるそうです。




何かの説明をする平山くん。




こちらのサッポロビールが飲みやすくて!




鍋が来るまで、アジフライ、鶏南蛮などをいただきます。



こちらは揚げ出し豆腐。


これまた美味しい。



鍋は、迫力。



だしが本当に美味しいです。


締め、うどん。





ごちそうさまでした。


近藤さんの愉快な話を聞きつつ


美味しく、楽しく過ごすことができました。


ありがとうございました。


日本食レストランはとても多いらしいです。





なるほど、このビルの中にもたくさん。


しかも、どこも満員。


ホーチミンの中で、大小問わず、自称他称問わずでいえば、約千店ほど「日本食」レストランがあるそうです。


人気なのか、何なのか・・。



帰り道もあるきでホテルまで戻りました。


金曜日の夜、ハロウィンということもあって、街は車と人とバイクでごった返しています。


何度もひかれそうになります。


スゴいエネルギーです。



先ほど通った公園も、人がたくさん。




感心しながら、町を見つめます。


ものすごい、活気。




仮装している人がちらほら。


疲れたけど、何だか面白い初日でした。


明日はファッションショーに参加したり、面談をしたり。


土曜日ですが、機会を頂けたことに感謝。


明日も頑張ります。