腎臓病教室について① | IgA腎症・ITP50代専業主婦の気ままなブログ

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中1で慢性腎炎と診断され、2022年2月腎生検でIgA腎症、2023年8月特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と診断される。
病気、食事療法、体調のことなど、気づいたことを気ままに書いています。
夫と姑との三人暮らし。
長女は結婚して近所に、長男は一人暮らししています。


1/30、奈良県医療センターで開催された「腎臓病教室」に行ってきました。


少し長くなりますので、興味のない方はスルーして下さいね。




コロナ禍の影響で4年ぶりの開催だったそうです。


2年前からここに通院している私は、もちろん初めての参加です。




広いメインホールで開催されましたが、私達が入った開始5分前には、すでに9割近く席が埋まっており、あとからも次々と入って来られました。




「用意した資料が足りないくてコピーに行ってますので、少しスタート遅らせます。」とアナウンスがあり、5分遅れでスタートしました。


でも、私達のまわりは誰も、手もとに資料がないままのスタートでした😓


参加者は高齢者夫婦がほとんどで、高齢者1人の方は少なく、私のように若い人(50代)はほとんど居なかったような。


たぶん、お仕事で参加できないんでしょうね。


だから、付き添いの娘(20代)は浮きまくってました😅




また、皆さん一人でササッと歩ける比較的お元気な方ばかりで、車椅子を利用されてる方はお一人でした。




前半『あなたの腎臓病 大丈夫? 〜悪くなる前に今からできることってなんだろう』では、主治医が産休のときに、代わりに診察して下さった、“当たり”の先生が講演してくれました。

 これ ↓

とても内容濃く上手くまとまっているものを、無能な私が、気になる部分を中心にまとめたものです。

私の勘違いや間違いもあると思うので、参考ていどに温かい目で読んでださい。



まずは腎臓の働きについて
主に次のものがあります。

・血中の老廃物の除去
・水分の調節
・電解質の調節
・血中の酸・アルカリの調節
・ホルモンをつくり出す

次に腎臓の検査について
次のものがあり、それらの結果をみて、いま腎臓がどの程度ダメージを受けているか、どの程度はたらいているかを診断します。

・血液検査 尿素窒素(BUN)
      クレアチニン(Cre)
      推定GFR(eGFR)
・尿検査  尿蛋白
      尿潜血
・画像/形態検査
      腹部超音波検査
      腹部CT
      腎生検

腎臓の働き具合によって、G1〜G5の段階があり、G3〜G5が慢性腎臓病と診断される。
※コピーしてもらった資料の画質が悪いので、図は他からお借りしました。


慢性腎臓病(CKD)とは、
①尿検査、腎臓の形の異常等
②糸球体濾過量(GFR)
60ml/min/1.73㎡未満
①、②のいずれか、あるいは両方が3ヶ月以上続く状態。

など、基礎的な説明がサラッとありました。



★慢性腎臓病(CKD)の早期治療がなぜ必要か?
・CKDの患者は約1330万人(約7人に1人)
・早期で無症状のうちに進行し、透析や移植が必要となる
・心臓病などのリスク因子となる
・死亡率があがる


★慢性腎臓病(CKD)の原因は?
・腎臓そのものが悪くなる(腎炎等)
・他の病気が腎臓に負担をかける
 高血圧、糖尿病 膠原病、血管炎
・遺伝の影響
・その他(感染や薬のアレルギー等)


★腎臓病で症状が出るのは?
先ほどの図のG1〜G4はほとんどの場合、無症状。eGFRが15未満の末期腎不全になると、腎臓から毒素や水分が捨てられなくなり、様々な症状が出てくる。


★末期腎不全の症状とは?
尿毒症の主な症状
・体内に老廃物がたまると
 食欲がない
 吐き気
 頭痛
 体がだるい

・体内に水分がたまると
 むくみ
 動悸、息切れ
 息苦しい
 尿の量が減る


★透析をしてる人数は?
約35万人


★末期腎不全の原因
第一位 糖尿病性腎臓病
第二位 腎硬化症
第三位 慢性糸球体腎炎


★少しわかりやすくしてみると…
第一位 糖尿病
第二位 高血圧症
第三位 腎臓そのものの病気(腎炎)
糖尿病と高血圧症は、血液検査で発見される。
腎炎は尿検査で発見される。


★普段の生活からできること
・血圧管理が重要
 ガイドラインとは違いますが、130/80mmHg未満を目標としてください。

・たん白質摂取量の制限も重要
 腎臓を働かせ過ぎないように。
 尿毒素(ゴミ)がたまりすぎないように。

 ※ただし、頑張り過ぎないこと! 頑張り過ぎて痩せてしまう人が多い。例えばフォシーガ(私はこれを服用中)や〇〇〇〇(覚えてません)などを飲むと、おにぎり1個分くらいのカロリーが尿から出てしまうので、その分カロリーを摂らないと痩せてしまう。


・食塩制限 高血圧と尿蛋白が抑制されるため、6g/日未満。

・エネルギー 25〜35kcal/kg/日未満にならないように注意。

・カリウム 血清K値に合わせて個別的に検討し、野菜・果物の制限が必要。

・喫煙 CKD患者の介入効果は不明も、CVD発症および死亡リスク抑制のとめにも強く推奨。

・飲酒 一般的には、純アルコール量、男性40g/日、女性20g/日未満もCKDでのエビデンスなし。
 まあ、ビール1杯くらいはOK、脱水注意。

・コーヒー 1日カップ2杯までは、CKDの進展抑制効果の可能性がある。

・口腔ケア CKDでは唾液流量が低下するので、定期的なケアが望まれる。

・飲水 1.0〜1.5L/日の水分摂取が望ましい。過剰な摂取はむしろマイナス。

・運動 日常的な適度な運動は推奨される。以前言われていた安静は推奨されない。


 


★まとめ
・健診を毎年うけて、早期発見を行うことが重要!

・高度な腎障害をきたす前であれば、様々な治療が選択できる。

・生活習慣病(高血圧症/糖尿病)
 大きな腎障害が出る前であれば、厳格なコントロールで腎機能低下を緩和できる。

・腎臓そのものの病気(慢性糸球体腎炎)
 生検によってステロイド治療等選択し、根治の可能性もある。

・塩分やたん白質の制限は有用だが、自己流や極端な制限はマイナスなので、主治医と管理栄養士に確認しながら行うこと。




★たくさん話を聞いたけど、結局何をしたらいいのか分からない方へ
・No Problem! 私達がみなさんをサポートします!
・CKD教育入院も行っています。





★感想
あらためて、塩分制限と血圧管理が大切だと再確認できました。2年前腎生検を受けた頃に、教えてほしかったことばかりです。

たん白質制限を自己流でやってはいけない、ということもよくわかりました。

フォシーガを飲むと、おにぎり1個分くらいのカロリーが尿から出てしまうってことに、とても驚き、その分のカロリー摂取が必要だわかりました。

コーヒーが1日2杯までは進展抑制効果の可能性があるなんて、コーヒー好きの私にとっては、とてもうれしいことです。

唾液流量が低下するというのも、今回初めて知りました。子どもの頃から虫歯が多かったのは、CKDの影響もあったかもしれません。

過剰な水分摂取はむしろマイナスとのことですが、毎年夏季は自分では過剰と思えるくらいの水分摂取をしているつもりなのに、熱中症気味になるので、うまく水分コントロールすることが今後の課題だなと思います。

最後に、心配せず何でも相談して下さいと言ってもらえて、いい病院に通えて良かったなと、とても安心できました。




皆さんとても熱心で、ノートにメモしたり、最後にいくつも質問したり、大盛況でした👏

次回は5月開催予定、内容は未定です。

楽しみ😊