オマーンを旅する中で出会った特に印象的な人物は、

☑ マスカットのタクシー運転手バダル、

☑ サラーラの富豪ザキーム、

☑ 政府の官僚ムスラーム

の3人だったけれど、

 

 

サラーラのタクシー運転手サイーフも、私がオマーンという国を知るのに一役買ってくれました。

 

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特にストーリー性があるわけではないけれど、前号の続きとなるので、リンクを貼っておきます。

 

1) オマーンのタクシー

2) やっぱり縁があった、乳香! 乳香の土地博物館

3) 乳香の土地博物館

4) よりによって、オマーンで失くすなんて

5) 日本語では、財布だね!^^

6) 海外で出会った外国人に確実にウケる、私の十八番

7) もう友達じゃないか!

8) メーターがついているのは、不利益だ

9) アラブの消えた民族アードとサムード、そしてラクダの足跡1

10) ラクダの足跡

 

 

 

ピンク音符ピンク音符ピンク音符ピンク音符ピンク音符

 

第11号:

 

さて、「神が遣わした雌ラクダの足跡」につづいて、今日は長い間伝説とされてきた古代都市ウバールについてシェアしたいと思います。

 

image

 

(と言っても、私は専門家ではないので、現地で聞いたこと若干と寄せ集めの知識のミックスに過ぎません。多数の資料をもとにしたため、矛盾が生じたり、史実と若干異なる場合があるかもしれませんお願いお願い)

 

T.E.ロレンス(アラビアのロレンスとして知られる)「砂漠のアトランティス」と呼んだ、伝説の都市です。

 

想像画

 

『コーラン』にも『アラビンナイト』にも出てくる(イラーム/Iramという名で)のに、その実在が1990年代になるまで明らかになっていませんでした。

 

発見したのは、ドキュメンタリー制作者であるニコラス・クラップ/Nicholas Clapp率いるチームでした。

ニコラス・クラップは、バートラム・トーマス/Bertram Thomasが1932年に著した“Arabia Felix”の中でウバール/Ubar(=Iram)について知り、調査を開始しました。

 

バートラム・トーマスによるArabia Felix

 

ウバール(イラーム)は乳香(フランキンセンス)の産地であり、交易都市であったとされる都市です。

 

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これらは、私がオマーンで買ってきたフランキンセンス

 

トーマスは調査を完了することなくこの世を去ったため、クラップが引き継ぐような”形”となりました。

 

では、そもそも、バートラム・トーマスはなぜ、ウバール(イラーム)が実在したと確信したのでしょうか。

 

image

 

イラーム(ウバール)はコーランやアラビンナイトにも登場する交易都市です。

 

アラビア半島の南部に位置するルブアルハリ砂漠/Rub Al-Kali desertにあると考えられていました。

 

今でこそ、その起源は紀元前3000年頃で1世紀頃まで存在したとされる、ウバールですが、その実在は謎に包まれていました。

 

しかし、その実在につながるヒントがシリアで見つかりました。

 

「1973年にシリアでエブラ/Ebla(アレッポの南西55kmあたり)が発掘された」ことをナショナル・ジオグラフィック誌が1978年12月に書いたのです。

 

エブラは約4300年前に存在した古代都市です。

 

 

そして、バートラム・トーマス(と思われる)はエブラに残る資料の中でエブラの交易先を突き止めました。

その中に、“イラーム”(ウバール)を見つけたのです!

 

トーマスは、長い年月をかけてウバールにつながる交易路を探しましたが、発見することなくこの世を去ってしまいました。

アラビアのロレンスもウバールに魅了され、探索を計画しましたがトーマスの死によって中断してしまいました。

 

T.E. Lawence (アラビアのロレンス)

 

時を経て、ニコラス・クラップがカリフォルニアのハンティントン図書館でギリシャ系エジプト人の地理学者Claudius Ptolemy(AD100-170)によって描かれた地図に砂漠の行路を見つけました。

 

Claudius Ptolemy(AD100-170)

 

トーマスが見たのは、もっと詳しい地図だと思いますが。

AD150の Ptolemyによるアラビア半島の地図

 

そして、こちら下矢印NASAのスペースシャトル・エンデバーが1994年にとらえた画像です(最初の発見は、1992年の人工衛星による)

 

画像の下部、中央辺りにUbarと書かれているのが見えますか?

Tracksは砂漠に埋もれていた道です。隊商が踏み固めた成果でしょうか。

 

こちらのほうが見やすいですね

 

確認した道らしきものと一致していたのです。

 

砂漠のアトランティス、

ウバールの発見です!拍手拍手拍手

 

さて、ウバールは、町の道が黄金で舗装されていたと言われるほどに富みに富んだ都市でしたびっくりびっくり

 

主にフランキンセスの生産、保管、交易を行っていました。

木の樹脂であるフランキンセンスがかつて金と等価で取引されたと言いますから、富む理由が伺えます。

 

イエスの誕生を祝う東方三博士。

お祝いの品は、金、乳香(フランキンセンス)、没薬

 

さて、発掘調査の進むウバールですが、今日では、ウバールは厚さ約2フィート、高さ10~12フィート、長さ60フィートの城壁8面に囲まれ、それぞれの角には直径10フィート、高さ30フィートの柱が立っていたと考えられています。

 

こんなイメージのようです下矢印

 

 

あるいは、こんな下矢印

 

 

世界のあらゆる場所からの陶器の欠片や香炉、硬貨が出土しているそうです。ネズミやラクダの骨も見つかっているようですが、人骨は見つかっていないそうです。

 

 

陥没したと考えられている地底へ落ちたのでしょうか。

(現時点では、陥没した穴の中の調査は未調査です)

 

 

あるいは、天変地異が起こった際、どこかへ避難することができたのでしょうか。

 

このウバールに住んでいたと考えられているのが、アード族でした。

アード(ウバール)は神の怒りによって滅ぼされたとされていますが、巨大な穴の上に町を建設し、町の重さが陥没を引き起こしたのではないかとも考えられています。

また、人口が増加しすぎ、地下水を汲み上げすぎてしまったために地盤沈下を引き起こしたとも。

 

 

周辺の村々からは、紀元前6000年に遡る遺跡が発見されているそうです。

 

サムード族(Thumud)はアード(Ad/Aad)の後に、その土地に住んだとされています。

近くには、サムライト/Thumrytという地名がありますが、その由来まで調べきることができませんでした。

名前からすると、関係があるように思えますが。

 

失われた古代都市ウバールと消滅したアラブ民族アード族とサムード族のお話でした。

 

ふーっ

大作になってしまいました~ガーン

 

ピンク音符ピンク音符ピンク音符ピンク音符ピンク音符

 

いろいろ調べている過程で知ったのですが、バートラム・トーマスによるArabia Felixやニコラス・クラップの著書は入手可能なんですね。

これらに書かれていることと、私が書いたことが大きく違っていたらどうしよう滝汗滝汗滝汗

シバの女王の本が気になるわ~

 

 

 

 

これは、面白いそうです下矢印 

1円で買ってみようかな爆  笑なんて

 

 

 

 

最後までおつきあいくださり、

ありがとうございました(^O^)/

 

※本日、残念ですが、コメント欄閉じていますお願い

 

※乳香の写真以外はネット界よりお借りしてきたものです。

 

ピンク音符ピンク音符ピンク音符ピンク音符ピンク音符

 

日差しの強いサラーラで帽子を失くししまい、日を浴びまくってしまいましたゲロー

スカーフでは日焼けを防げずえーん

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