第7話 「バトゥール湖もブラタン湖も同じ！」と言うマリアンヌ
「どうして？ブドゥグルで私を降ろしてくれる約束だったわよね？」
私は、ヨーヨーに尋ねた。
ブドゥグルはブラタン湖の畔にある村で、私がタクシーの運転手に行先として指定した場所でもあった。
「それは、知らないけど」
ヨーヨーが困った顔で答えた。
「知らないって、どういうこと？」
「私はブラタン湖に行くってずっと言っていたわ。
どうして、キンタマーニにいるわけ？」
「僕は、マリアンヌに言われたとおり運転しているだけだよ」
やられた！
私は、ファビオを探しに行った。
「ファビオ、私たちがいるところ、ブラタン湖ではない」
「え？どういうこと？」
「ここは、キンタマーニ。方向が違う」
※どちらもウブドから北にあり、方角は一致しているが、道が違う。
「どういうこと？」
ファビオは、私が何を言っているのかわからない、という顔をした。
マリアンヌは何か企んでいる！
ファビオと私は、マリアンヌに「どうしてブラタン湖に向っていないのか」尋ねることにした。
「ブラタン湖？そんなの知らないわ。私たちはバトゥール湖に行くのよ」
キンタマーニはバトゥール湖の近くにある町で近くにはバトゥール山とバトゥール湖がある。
「なぜ、バトゥール湖なの？」
「行きたいから」
「自分がバトゥール湖に行きたいから、ブラタン湖に行こうとしている2人を騙したわけ？」
「バトゥール湖もブラタン湖も大してかわらないでしょ」
話にならなかった。
マリアンヌにとっては、湖ならどちらも同じかもしれないが、こういう風景を見たくてブラタン湖に行きたかった私には大きな違いがあった。
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、バトゥール湖にはないし・・・
「ウルン・ダヌ・ブラタン寺院を参拝したい！」
この時の旅の主目的は、各地の寺院参拝だった。これは、バリ・ヒンドゥー教の総本山ブサキ寺院。
しかも、バトゥール湖なら、1人でバリ島を回っていたときにすでに行っていた
「明朝、ブラタン湖で私を降ろしてください。
それができないなら、ここからブラタン湖へ行くタクシー代を出してください」←静かな、冷たい口調
全身が震えていた。
私はもう黙っていることはできなかった。
ファビオは、女2人が言い合う様子を黙って見ていた。
「ファビオ、あなたはバトゥール湖に残っていいわよ」
私はファビオに伝えた。
もう、1人になりたかった。
「いや、僕は君とブラタン湖へ行く」
ファビオが言った。
そして、マリアンヌに費用の清算を求めた。
ファビオ、頑張って！
次回へつづく・・・
バロン（の顔の部分）は、
バリ島に伝わる獅子の姿をした聖獣です。
あらゆる災害を防ぐ力を持つと信じられています
お手間でなかったら、バロンのお顔に軽く触れて(クリック)、
この先の無事を祈ってください
(同時に、このブログを応援してくださることになります
）
1クリック応援ありがとうございます♥
いただいた1クリックは、「にほんブログ村」での1票となりました！！私の励みです
そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです
世界一周ランキングにも登録してみました！！
今日も最後までおつきあいくださり
ありがとうございました
****英検に関するお知らせ****
2021年度第1回英検：5月22日(土)に準会場として実施します！
次回から検定料が大幅に値上げされます。
1級検定料は12600円！準1級10700円！2級9700円！準2級9200円！
気軽に受けられる試験ではなくなっちゃいますね(>_<)
（2級以下の級は準会場で受験すれば、各級2000～3800円安く受けられます）
BRIDGE(名古屋金山）https://bridge-els.com/