今日は「今さらソ連ロシア旅」の日です
1991年8月19日、ソビエト社会主義共和国連邦(長っ!)初代大統領であり最高指導者であったゴルバチョフ大統領の失脚、ソ連崩壊へとつながる、クーデターが起きた、あの日私はモスクワにいました・・・。
”最後の最後の”ソビエト時代のロシアを旅した時のことを、『今更ソ連ロシア旅』シリーズにしています。
当時の旅手帳を紛失してしまったため、私の記憶とフォトアルバムに書き記した、一言ダイアリーを基に綴ります。記憶違いがあった場合はご容赦ください
3) 出発前から面倒くさい
4) 出発前から面倒くさい2
18)これも使えない
19)この国はいつか崩壊する!
20)大統領は暗殺された!
今日は第22弾最終回です!
よし!書けた!
伝えたいことは、この中に凝縮した。
本当は、もっと書きたかった。
インツーリストによる発券ミスさえなければ、旅を中断する必要などなかったのだ。
たった1日だけれど、最後の1日というのは貴重である。
戦車が待機する市街を、わけがわからないまま、半日かけて空港へ移動する必要などなければ、空港オフィスの床で一晩眠る必要もなかったはずだ。
4つ星ホテルのベッドの上で眠れた。ソ連基準だが
ちゃんとシャワーを浴びて、綺麗に身づくろいして旅立つことだってできた。
お土産だって買えた
やるせない気持ちや怒り、“大統領が暗殺されて今にも戦争が始まろうとしている”(※)モスクワにとり残されてしまった不安……
書きたいことは山のようにあった。
※「大統領暗殺」は空港で飛び交っていた噂。
戦争は、Warとしかわからず、ついに米ソが戦争を始めるのか?と恐怖に怯えた。
米ソ戦争(世界大戦の始まり?)でなく国内の紛争らしいとわかったのは、翌日(8月20日)になってからのことで、クーデターだとわかったのは帰国してからだった。
しかし、今はインツーリストの発券ミスによって著しい不利益を被っていて、
日本に帰国することすらできなくなっている状況と
空席がでたら、どの航空会社のものであってもチケット代金を補償してほしいこと(←ここ非常に重要)を予めインツーリストの窓口になっている日本の旅行会社に事務的に知らせておく必要があった。
わずか数十秒あれば、これだけのことをすべて伝えることができるファックスという夢のようなマシンが今の世の中にはある!※1991年当時
さあ、この1枚を日本へ送ってもらおう!
・
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まさか!
まさかっ!
ない!
ないッ!
このオフィスにも、あのオフィスにも、ファックス自体がない!
思わぬ計算違い
でも、この広い空港、1台もないわけがない。
私は必至に探した。
そして、ついに見つけた!!
”白いミカン箱ほどの物体”を所有するオフィスを!
あれは、ファックス機に違いない!
私は、オフィスに勤める女性職員に声をかけた。
「あれは、ファックスですか?」
「そうですよ」
「○○××△△という状況で困っています。この1通を日本に送ってほしいのです」
「必要なら通信料を支払います」
そして、3足のストッキングを添えた
当時のロシアでは薄地のストッキングは欲しくても手に入らず、かなりの高級品と聞いていた。
何かあったときのためにと日本からLLだったか3Lサイズのストッキングを持ってきていたのだ。
大量に持ってきた割には出番が少なく、5足残っていた。
女性職員は驚きながら、
「わかったわ!」
と言って、すぐにファックス機のところへ行き、原本を返してくれた。
\(^o^)/
さて、
大仕事を終えた私は再び各航空会社の地上職員巡回訪問体制に戻った。
各航空会社のカウンターでチェックイン手続きをしている職員と顔見知りになっておいたのだ。
「何か、良い知らせはない?」
30分ごとに訪ねる。←鬱陶しいヤツ
困った顔をする職員もいれば、親身になってくれる職員もいる。
どのくらい時間が経過したのだろう。
「なんとか飛行機に乗れるかもしれないわよ。1時間後に離陸する飛行機のチェックインがまだの人がいるの。あと30分しても来なかったら、あなたを乗せてあげられるわ」
最初から一番親身になって相談に乗ってくれていた、オーストリア航空だった。
\(^o^)/
しかし、不安がよぎる。
アエロフロートのチケットを紙屑にして、オーストリア航空のチケット(日本円で28万円弱)を買った場合、日本側のインツーリスト(または窓口旅行会社)は果たして代金を補償してくれるのか?
ファックスで補償してほしいことは伝えた。
しかし、当然のことながら返事があったわけではない。
ファックスは一方通行なのだ。
しかし、28万円を惜しんで、”大統領が暗殺され、戦争が始まろうとしている”モスクワに着の身着のまま無期限に残ることになったら笑い話では済まない。
やっぱり、ここは未来の自分に投資するところだろう!
オーストリア航空555便 16:30モスクワ発
1時間後、
私は晴れて「空の人」となることができた。
予定時刻を大幅に遅れました!!
さあ、投稿しよう!というところで、操作ミスなのか?PCの設定なのか?記事が突然消えてしまいました
途中で保存したところまでは残っていたのですが、半分以上書き直すことになってしまったのです
夢中になって書いているときほど、保存するのを忘れてしまうんですよね
そんなわけで、書き忘れなどを発見した際は追記する場合があります。
謎のヴェールに包まれた旧ソ連邦
なんだかよくわからないけれど、「怖い国」と言われたソ連
私はこの国を自力で歩いて見て回りたいと思い、旅立ちました。29年前のお話でした
やっぱり、ソ連シリーズの最後は
この画像かなぁ
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