オートカー・ジャパン 3月号に横置きFFを採用するEセグメントセダンながら、イタリア・フランスでは国家元首など公的な立場にある人間(VIP向け)のためのショーファードリブンとして設計された準Lセグメント、ランチア・テシスとシトロエンC6の徹底比較乗車記が掲載されました。メルセデスSクラスやBMW7シリーズ、アウディA8、ジャガーXJといった他のEU諸国の「輸入車」に乗るわけにはいかないと言う事情があります(ドイツもイギリスもアメリカも日本も韓国なども同じですが)。アメリカではブッシュ大統領の公用車がキャデラックDTS、安倍総理や皇室にはトヨタ・センチュリー(レクサスLSのフォーマル・ショーファードリブン版としてLSセンチュリーになるかもしれませんが)、天皇・皇后両陛下にはセンチュリー・ロイヤル(ちなみにドアミラーです)。


シトロエンC6

評価はテシスの方が上でしたが、並行輸入扱い(ディーゼルも存在する。当然規制クリア済み)の上、ランチアはこの分野から撤退するという方針なので正規輸入されるC6の方がより一般向けとも言えます。今後の改良や熟成も期待できますし、数年後にはディーゼルモデル(実はそちらの方が高級で出来もよい)導入に期待したいです。イタリアではマセラティ・クワトロポルテが本格的なLセグメントに成長し、大統領などの公用車に使われていますから世代交代という意味合いもあるのでしょう。

同月号には、世界一の高級車対決として英国版の翻訳記事が掲載されていました。レクサスLSの欧州仕様とベントレー・アルナージT、メルセデスS550、レンジローバーTDV8(07年モデルから登場のフォード製V8ディーゼル搭載。ジャガーにも搭載される可能性は高いが現在は欧州限定)、ロールスロイス・ファントムEWBの対決で比較テストを行いました。結果はロールスロイスがベストだが、一般人には到底無理な存在。現実世界ではレンジローバーがベスト。レクサスは最下位です。

現実世界の限界がメルセデス、BMW、アウディ、ジャガー、ランドローバー、ポルシェそれにレクサスですね。


レクサスLS460