西暦391年、狂信的なキリスト教徒が、エジプトのアレキサンドリア図書館を襲撃し、20万巻のパピルスに書かれた図書を焼き捨て、

多数の占星学者を虐殺しました。

 

アレキサンドリア図書館では、紀元前からの数千年にわたって、西アジアで発達した文化を図書として保存していました。

 

その前の戦争で蔵書の大部分を焼かれた後も、人々は失われた図書の復元に努力していましたが、

 

キリスト教徒の焼き討ちと徹底した破壊によって、永年集積した占星学の貴重な資料の大部分が失われたことは、ほんとうに残念なことです。

 

その後、キリスト教は、占星学が教会の権威を侵すものとして弾圧し、中世期の暗黒時代約1000年続きました。

 

 

現在我々が知りうる最古のものは、紀元前523年のバビロン王朝の楔形文字・粘土板のような、燃えないものに書かれた天体記録などの出土品のみです。

 

 

旧約聖書の中で、神は占いを禁じています。

 

しかし、占星学は、天体の運行に基づく科学的、統計的な学問であるから、単なる占いではないのです。

 

 

それで、15世紀になると、歴代ローマ法王が、占星学者を次々に宮廷にかかえるようになりました。

 

人を惑わす予言や、まじないのような占いは、神をないがしろにする邪悪なものであるが、


自然の摂理に従っている科学的な占星学は、神に許されるべきものとして、認められることとなったのです。

 

 

現代、ゲルハルト・フォス神父は、1980年に、

古い格言『星は指示する。しかし強制はしない。』を引用して、

 

『占星学は個人の自由を抑圧しないので、神の意思に逆らうものではないから、キリスト教徒は占星学を研究しても差し支えない』と述べています。

 

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中国、唐の時代の仏画には、水星、金星、火星、木星、土星の五惑星が、仏さまの姿で描かれたものがあります。

 

日本では、天体を擬人化して神として祀る、日本神道の太陽神・天照大神(あまてらすおおみかみ)があります。

 

 

占星学は、宗教と科学の間の溝を埋める、

最善の知恵であってほしいものです。

 

 

 

この場合の占星学は、信じるものではなくて、事実に基づくものでなければなりません。

 

古代の科学の延長上にある占星学が、現代人の心をとらえることはできるでしょう。

 

しかし、ほんとうに人の心の拠り所になるためには、

 

占星学を研究する者、占星術師と名乗る者は、科学的な的中率の向上を図るとともに、もっと哲学的な面でも、充実に向けて努力をしなければなりません。

 

                

                                                 石川源光先生の著書より

 

 

 

 

 by へるめす祥子

 

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