鍼灸マッサージ師を目指した理由はいろいろあるのですが、その一つを。

特別支援学校に勤めていた時、ほぼ寝たきりのお子さん達がいました。言葉のコミュニケーションも、視線を合わせることなども難しく、身体の変形もありました。関わり方やリハビリ(自立活動と言っていました)について、ある程度の研修は受け、先輩にも教わるものの、このお子さん達に何をしてあげられるのか、悩みながら過ごす日々でした。

その時に専門職として関わってくださっていた看護師さんや、PT(理学療法士)さん、OT(作業療法士)さんの姿を見て「専門職」に憧れてしまったんですよね。

直接身体を動かしたり、姿勢を工夫ししたりして、呼吸を楽に、痰を出しやすくしたり、全身の緊張を緩めたり。
お子さんの表情が柔らかくなるのが見ていてわかりました。
私も教わって真似することはできるけど、基本をわかっていないので応用が利かない。
一日のうちの長い時間関わっているのに、専門知識が足りないなあ…と。きちんと勉強したいけど、どうすればいいのか…と思いながら、その日その日の仕事、その年その年の仕事で手一杯で過ごしていました。
約20年前のことです。

やがて勤務先が変わり、お子さんのタイプも変わって、当時のことは「いい経験だった」「自分なりに頑張った」と自分の中では収めていたのですが、お子さんたちの健康や成長に本当に貢献できていたのかな?と…今思えば、どこかで不完全な気持ちが残っていたようです。

これが鍼灸マッサージ師を目指した理由のうちの一つです。

コージー 女性のためのマッサージはりきゅうルーム