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井戸建設報告書 シェムリアップ州ソーセイ村
こちらはシェムリアップ州にあるウン ウェアッさんの家に完成した井戸です。
完成した井戸の撮影をしようとすると、お母さんは子どもを抱きかかえながら駆け寄り、「こんなに水が出るのよ。」と嬉しそうに話しながら見せてくれました。
はじめは恥ずかしがっていましたが「僕が手を洗うところを日本人に見せて!」と言って得意気な顔です。
「井戸が自分の家にできてから生活は大きく変わり、本当にらくになった。」と話すのはまだ小さい子ども3人を持つお母さんです。
水浴びをするときも料理をするときも、必ず必要になってくる水を今ではすぐ手に入れることができます。
今まで抱えていた不安がなくなったのか、井戸ができてからのお母さんの話し方がとても穏やかになったように感じました。
「安全な水を飲んで、子ども達には心も身体も元気になってほしい。」と、仕事から帰ったお父さんは話しました。
ご支援いただき、本当にありがとうございます。
KHJ Constructions.
この村でも他の貧しい村と同様に、雨水や溜め井戸の水を頼りにしていました。
雨の降らない乾季の数か月間は、雨水や溜め井戸の水も使えなくなり、水不足は村の人達にとって深刻な問題となります。
井戸建設前の、村の家族からのメッセージです。
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■ウン ウェアッさんの話
私の家族は5人います。毎日、生活はとても難しいです。
お金がないし、子供もたくさんいるし、それに家が遠いです。最近雨が降らないから、遠い所まで水を浴びに行きます。
田圃が出来ないので、ファームの仕事をしています。一日5ドール貰えます。
私が仕事しに行く時、奥さんと妹と子供が遠い所まで水を汲みに行くのがとても心配です。もし家の近くに井戸が頂いたら、私はとても嬉しいです。
■ウン ウェアッさんの妹
最近兄と住んでるので、ちょっとだけ手伝えます。
私は朝6時から午後5時までファームの仕事をします。帰ってから、水を汲みに行って、ご飯を作って、ちょっと大変です。もし家の近くに井戸が出来たら、嬉しいです。
■村長さんの話
こちらの村は貧困の村です。作物をあまり作れないし、お米もあまり育っていませんから、こちらの村民の生活はとても大変です。
でも一番問題のは水がないことです。村長や村の人々は支援を頂ければ、生活の一部助かります。村長として、もし井戸が頂けたらしっかりと管理し、大切に使うことを約束します。
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カンボジアの田舎の貧しい村では、農作業で生計を立てている人達がほとんどです。
夜が明けてから日が暮れるまで働いて、もらえるお給料が一日5ドル(600円)程です。
お父さんだけでなく、奥さんや子供達も、生きてゆく為に、皆、仕事を手伝います。
お母さんや子供達は、仕事の合間に、水汲みや食事の支度をすることになります。
また家が貧しいと、学校に行くことよりも、どうしても家の仕事を手伝うことが優先されてしまいます。
村に井戸ができることで、水不足から発生する様々な問題や、毎日の水汲みの苦労から解放されることになります。
これまで学校に通う事のできなかった貧しい家の子供達も、きっと学校に通えるようになるはずです。
M様、貴重な支援を本当にありがとうございます。