A様にご支援頂いた大型井戸の完成報告書です。前回に続き、二基目の大型井戸を支援して下さいました。











KHJ(カンボジアの建設支援会社)からの報告によると、ヴィルクサイ村は、約50世帯の家族が暮らしている村で、これまで村には井戸がありませんでした。


そのため雨季には雨水を貯めて水を使い、乾季には近くの市場まで行き水を購入していました。


近くの市場と言っても、小さな市場に、この村を含め近隣の住民全員が向かう為、道はいつも非常に混雑し、バイクで1~3時間ほどかかってしまいます。


苦労して買いに行った水も、洗濯や料理にも使うため3日と持ちません。しかも、購入したその水も決して安全ではなく、く煮沸しないと飲み水としては使用できません。


乾季には雨が降らないカンボジアでは、その時期水の値段が高騰します。貧しい村の人達にとって、水のない生活はとても深刻なものでした。


これまでも色々な団体に井戸建設の依頼をしたものの、どこにも作ってもらうことが出来なかったそうです。


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このような話を聞くと、水道をひねるといつでも綺麗な水が出てくることが、どれだけ有難いことなのかと思います。


もう19年前になりますが、阪神大震災で被災した時、何週間か水道の水が出ない生活をしたことがあります。


近くの小学校までポリタンクをかかえ、毎日水を汲みに行かなければならないことが本当に不便でした。


そのような特殊な出来事でもない限り、通常日本では水が使えなくなるということはないはずです。


電気、水道、ガスといったライフラインが通っていることが、決して当たり前ではないということを、カンボジアの支援活動を通して改めて実感しています。


井戸を支援して下さる方のおかげで、私自身もカンボジアからの報告書を目にすることができ、このようにブログにも掲載することができています。


つい忘れてしまいがちな、当たり前の日常への感謝を思い起こすきっかけをもらっているなと思っています。


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こちらの写真、女の子が日本語で「ありがとう」と書いてくれています。


実は、カンボジア語(クメール語)は書けないのだそうです。そんな少女が日本語にチャレンジして書いてくれました。



今回の大型井戸の建設により、村の人達の生活はどれだけ便利になり、豊かになることだろうと思います。


A様、カンボジアの貧しい村に大きな支援をありがとうございます。




カンボジア井戸建設支援に関する詳細はこちら です。