A様の寄贈により建設された大型井戸の完成報告書です。
学校や貧しい村に寄贈して頂いている小型井戸は、地質によって設置できない場合があります。
大型井戸は地質を選ばないで良い事と、水源が切れる心配もほぼない為、小型井戸の設置ができない地域や、水の利用の多い公共施設、大きな村に建設されます。
村に寄贈する場合、一つの井戸で50~100世帯以上で利用することができます。
今回は、保健センター(病院施設)に寄贈されることになりました。
現地の報告によると、こちらの保健センターには、1日約100名の患者さんが訪れるそうです。
これまでは、雨期の時に溜めた雨水とため井戸の水を利用していましたが、このセンターでは出産も行われるため、水が必要です。
患者さんだけではなく、周辺にある役場や警察、村人も利用しますので、水を使う人が増えれば増えるほど雨季でも水が足りなくなります。
さらに、乾季になるとほとんど雨が降らないカンボジアでは、貯め井戸の水もなくなってしまうため、非常に深刻な問題となっていたそうです。
私はスローヨー区の健康センターの代表です。
スローヨー区の保健センターのために井戸建設支援を行ってくださいましたA様という支援者様へ本当に感謝致します。
井戸の寄付は非常に助かっています。なぜかというと、健康センターには2つの問題があります。
❶ 病院で道具などを洗う水がありません。しかし、建設してから、病院周辺の人々はその井戸の水を利用しています。
❷ 妊娠のときや夜間の処置の際に、電気がありません。
幸運に、一番の問題はA様のご支援によって解決されました。二番の問題も解決できるようにこれからも私たちは頑張っていきます。
改めて、スローヨー区の健康センターの代表として、ご支援者様のために、長生き・強い体力・祝福・良い人生という仏教的な恵みがありますように、お祈りしています。
カンボジア・日本の友好関係が永遠にありますように。
スローヨー区にて、2013年11月16日
健康センターの院長
レン・アン
病院施設で道具や器具を洗う水がないという状況は、日本では考えられないことです。
本来であれば優先的に環境を整える必要がある場所でも、このようなカンボジアの田舎の村では、まだまだ厳しいようです。
今回、こちらに井戸が建設されたことで、いつでも衛生的な水が使用できる環境が整ったことは、病院のスタッフや患者さん、関係する全ての人達にとって、非常に大きな助けになっているはずです。
A様、このたびは大きな支援をありがとうございました。
また、支援の窓口として選んでいただきありがとうございます。
カンボジア井戸建設支援に関する詳細はこちら です。