ブラック企業を告発!全国青年大集会に向けて | 松崎佐智のBLOG

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2011年船橋市議選に立候補いたしました。ご協力ありがとうございました。

29日、まともな仕事と人間らしい生活をめざす全国青年大集会2013 (10月20日、東京・明治公園)の成功へ向けた学習交流集会が東京都内で開かれ、私も会場に行きました。

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日本共産党穀田恵二・国会対策委員長 (党国会議員団ブラック企業・雇用問題対策チーム副責任者)が情勢報告。
穀田さんは、参院選後の国会内の変化、派遣法改悪に端を発する雇用環境の悪化などを語り、最後に「若者の苦しみに心を寄せて欲しい。現状打開の道を、連帯感を持って、一緒に探求しよう」と述べました。

会場からは7人の青年、日本共産党の東京都議団 副団長・曽根はじめさん、首都圏青年ユニオン の神部紅さんらが、日頃の活動や実態を報告しました。

「6月、新宿のマクドナルドを回って、寝泊まりしている人を調査した。
デパートの搬入を仕事にする男性は、月給14~20万円。主食はカップラーメン。週に2~3回はファミレスやマックで寝泊まり。
車の備品工場で働いていた男性は、雇い止めで社宅を追い出され、路上生活に。夜は歩き回っていて、所持金500円。翌日、千葉で援助者と生活保護の申請をした。
自分のいた居酒屋も、人手不足で店長がうつ病や胃潰瘍に。立ったまま意識を失うことも。社員の同期80人中、20人しか残らなかった」

「東京都議団で若者対策チームを結成。議会ではブラック企業対策に、各社の新入社員の離職率の公表をするよう、国に、都として申し入れを、と迫った。
また、公的機関で労働相談を受ける時にたらい回しにしないことや、青年の住宅問題の改善、都内の企業の99%である中小企業を魅力ある職場にする提案もしたい」(曽根さん)

「SEとして働いていたが、徹夜もよくあり、一ヶ月の残業は80~170時間。あとで過労死ラインは80時間と知った。退職後、会社の売上が半分になった。若者の使い捨てでは、経済成長なんて無い。
同業他社もサービス残業が横行すれば、お互いに潰し合い、いずれは社会全体がブラック企業化する」

「神奈川のある大学は、学費が一年で90~155万円。初年度は+30万円。
自分の奨学金の返済額は400万円以上になる。
文系と理系は四年間で120万円の差。学部が違うだけで、この差はおかしい。後輩のためにも、週一回、大学前で署名活動に取り組んでいる」

「3年勤めた大手スーパーを辞める前、有給休暇を下さいと言ったら、無いと言われた。いや、下さい、と粘り、千葉青年ユニオン(誰でも入れる労働組合)に相談。ユニオンがFAXで申し入れると、翌日、店長がユニオンに『もちろん有休分は払う。行き違いだった』と返答。10日分もらった」

「居酒屋『わたみん家』で働く青年は、一年間休みなし。1日14時間労働、一ヶ月の勤務時間は420時間。なのに月給は14万円。しかも店長の賭け麻雀に付き合わされ、店長から40万円の借金をしている。それなのに、本人は『店長は頑張っている。世話になってる』と言って、帰宅して行った」

「全国青年大集会に向け、月一回、プレ企画を千代田区で開いている。10月12日には100人を呼んで、『本社が多く集まる千代田から、ブラック企業告発』 の集会を開く。(13:30~16:00 全国家電会館5階講堂:東京都文京区湯島3-6-1/TEL03-3832-4291
飯田橋で働く青年は、サービス残業当たり前。無茶な業務命令もある。逆らえない、彼のような人の代わりに、声をあげる」

「働く人は労働組合に入ってこそ、憲法38条で団体交渉権を得る。先日、首都圏学生ユニオン を結成した。ブラックバイトを放置できない。大手スーパー・マルエツのバイトの組合員は、未払い給料7000円を求めて団体交渉中。たかが7000円でも、13000人が働く企業。闘い方で社会に与える影響は大きい」(神部さん)

また、特に印象的だったのが、「週刊少年チャンピオン」などを出版する秋田書店で、セクハラ・パワハラを受け、解雇された女性のお話でした。

女性は「読者を裏切れない」と抗議したら、上司に「読者はバカだから大丈夫」と言われ、更に懲戒解雇されたと言います。彼女は首都圏青年ユニオンの組合員になり、解雇撤回、損害賠償や未払い賃金を求める裁判を起こしました。

「おかしいことはおかしいと、ずっと声をあげてきたが、会社に『不正業務はお前がやったんだ』と言われ、解雇された。
小さい頃から漫画が好きで、夢を持って入社した最初の業務が、読者を騙す不正業務だった。
3.11、震災が起きて、東北の子ども達に何ができるかと思ったとき、上司に『漫画雑誌は夢や希望を与えるものだ』と話した。その後、編集長から、女なんだから早く辞めればと、パワハラが始まった。
会社では同期は男性2人だけで、誰にも相談できなかった。首都圏青年ユニオンに相談したら、私の声にならない声を聞いてくれる人がたくさんいた。裁判に勝ちたい」

会場がシーンとして彼女の話に聞き入り、終了後、大きな拍手が起こりました。

最後に日本民主青年同盟 の田中悠委員長が、「この運動も10年目。若者の実態を告発していくことで、社会を変えてきた。この集会があったから、安倍政権の暴走を止められた、というものにしたい」と語りました。

集会の主催は、日本共産党中央委員会と、日本民主青年同盟中央委員会でした。