失敗という恵み

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ふと目にしたチラシに、Kanさんという方が

「失敗の無いところに進化はない」というような事を

書いておられて「なるほどなぁ」と思った。

 

失敗があるから改善され、向上する。

失敗せずに学べることもあるが、失敗は人をより高くジャンプさせる。

 

 

不幸なことだが、犯罪や死亡事故が起きて初めて改善される物事がよくある。

停滞し、淀んでいた川の堰が一気に切られたように。

 

なんとか人や自然の被害なく、改善してほしいところだが…

 

 

 

今日も偶然、考えさせられる出来事があった。

某宅急便会社の不慣れなドライバーが、我が家に別人の荷物を配達した。

 

「配達が遅れてすみません、こちらにハンコお願いします」と言って、

押す場所が見やすいようにするためか、伝表の宛先を折り曲げて

見えないまま差し出してきた。

 

たぶんドライバー氏に他意は無かった。

私も確認せずに押印した。

 

その後、受け取った荷物の届け先を見ると、ウチではない。

急いで呼び止め、荷物を返し、

そのまま謝って去ろうとするドライバーを再び呼び止めて、

目の前で、押してしまった受け取り印をボールペンで消してもらった。

 

これはドライバー氏だけでなく、確認せずに押印した私の失敗でもある。

 

今まで数え切れないほど荷物を受け取ったが、

一度たりとも間違って配達されたことはなかった。

しかしそれが当たり前ではなく、

受け取る側も二重のチェックが必要とされるものだ、

というカンタンなことに気付かされた一件だった。

 

 

そういえば、よく配達に来る小さい配送業者のおじさんは、

いつも渡す前に荷札の届け先を私に確認させる。

正直「めんどくさいな、もう何度もウチに配達来てるおじさんが

確認してるんだから、大丈夫でしょ」と思っていた。

 

しかしおじさんこそ、本当のプロだったのだ。

どんなにベテランになろうと、人間のすることにはミスもある。

「たぶんお客さん、ウンザリしてるだろうなぁ」と思いながらも、

しっかりと客に確認させる。

 

そのひと手間が失敗を防ぎ、関わる人全てを、時間や労力の無駄から守る。

 

もちろんおじさんも、どこかでヒヤリとした経験があって、

そうするようになったのかもしれないし、幾多の失敗から生み出された、

業界のやり方なのだろう。

 

歓迎はできないけど、失敗はありがたいゲストみたいだと思う。

その大きさにも、よるけど(苦笑)

 

 

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