晩秋の涸沢カール⑦

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2010年10月24日(日)


本谷橋(13:10)~涸沢ヒュッテ(15:13)


まいにち 花へんろ
横尾本谷・・・実物はもっとすごいです・・・。

急登にさしかかって最初に唄ったのは「おはら節」。

最初は余裕がありました。
まいにち 花へんろ
ガレ場を行くわたし。

確実に夫の踏んだ石を歩きます。
まいにち 花へんろ

仲良し親子のパーティ。

ごろごろとした大きな石がつづきます。
まいにち 花へんろ
北アルプスなんやなあ・・・来たんや・・・

汗であえぎながら荒い息を吐きながらふと顔を上げます。
まいにち 花へんろ

紅葉および黄葉のピークはここらへんでしょうか。

寂しげな景色ですが快かったです。
まいにち 花へんろ

人生をあきらめた中年にぴったりの景色です。


まいにち 花へんろ
黄葉のじゅうたんのよう・・・夫とともに目を奪われます。

うーん。言葉になりません。
まいにち 花へんろ

あれが奥穂かなあ、と胸が高鳴ります。


オリジナル宝塚メドレー(主に90年代後半の星組のショーのフィナーレ)を唄います。

でも息が切れる私。

夫は白山のガイドさん先生の導きどおり、丁寧に確実に登ります。

たまに下山者のかたがおいでます。夫は妻に山側に寄るようそっと指示するのでした。


「よ~い~ほな、よ~い。ほっほっほっ」

親子でしょうか、いい年のおじさんと青年です。

おじさんは両手にストックを持って軽快に降りてゆかれます。

息子さんは少し先を歩き頻繁に振り返って見守っておられました。いい親子やなあ。

親子登山か。いいねえ。

夫婦山行もなかなかいいもんです。
まいにち 花へんろ

ナナカマドです!

あまりの美しさにパーティ三組いたのですがみんな立ち止まって感嘆していました。

そして写真の撮りっこをしました。

山を歩く人はみんな表情が素敵!!

いきいきしている!!

みんながみんなそうでした。

ばてて苦しくてもみなさんのお顔を見ると自然に表情がゆるむのでした。
まいにち 花へんろ

小屋が見えてからがものすごく長いのでした。

「やっと屋根が見えたあ」

と喜んでいたら

「見えてからが長いんですよお」

と東京のパーティーのお父さんらしきかたが微笑みながら登って行かれました。


・・・この東京のかたと私たちはまるでウサギとカメのようでした。

なんとなくとばし気味だった私たちは、

ゆっくりとたゆまず一定のペースのこのパーティにあっさりと追い抜かれました。

私たちが小屋に転がりこんだ頃にはもうゆったりとストーブを囲みくつろいでおいでたのでした。


         もみじ もみじ もみじ


白いペンキで矢印や×とか書いてありました。

夫は確実に表示を見て間違いなく足を運びます。

ちょっとだけ前を歩く夫。

振り返り振り返りわたしを導いてくれます。

当時はばてて頭が真っ白な状態だった私。

夫の優しさを当たり前のように受け取っていた私・・・。

こうやって振り返るとなんて優しい人やろう、と驚きます。

うれしくてうれしくて・・・。ほんとうにありがとう!
まいにち 花へんろ

オレンジ色がこんなにも優しいとは・・・。

ヒュッテはもうすぐです。
まいにち 花へんろ

いつか登りたい穂高の峰々・・・。

やっと会えました!!
まいにち 花へんろ

やっと・・・涸沢ヒュッテに到着しました!!


冬支度でしょうか、カナヅチで釘を打つ音が山に響きました。

「もうすぐ小屋しまうんやね・・・」

淋しくも私たちを迎えてくださる・・・あたたかくも感じる音でした。

盛夏に来たかったのですが、都合で晩秋に・・・でも晩秋の山行の素晴らしかったこと!!


夫は落ち着いて宿の申し込みをしてくれました。

妻は倒れこむように小屋の土間の腰掛に座り込みました。

もう動けん・・・そんな心境でした。


天気が崩れるという予報のため、直前まで涸沢まで行くか横尾で引き返すか迷っていたのですが、

訪れてほんとうに良かったです。


そのような理由のためわざと予約をしていなかったのですが、快く泊めてくださいました。

涸沢ヒュッテの皆さま本当にありがとうございました!


宿泊手続きも終わり、さて氷河圏谷を見よう、と階段をあがりましたら、雨が!

しかも雨脚はどんどん強くなります。

妻は筋肉痛でそれどころではありませんでしたが・・・。


怖いような頼もしいような、見たことも聞いたこともない、言葉にどう表現すればいいのかわからない。

飲み込まれるような・・・ここが氷河圏谷・・・愕然と立ち尽くす私たちでした。



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