● 人事評価制度の作り方7
人事評価の基本ルール
人事評価は絶対評価という方法で評価を行うようにします。
社員同士比較するようやり方(相対評価)はよくありません。相対評価をすると、チームワークが乱れ組織風土が崩壊します。絶対評価で行うための評価ルールを明確にし、事前に公表します。
絶対評価で行うときの一般的な評価ルールは次の通りです。
① 事実評価の原則
想像や推測でなく、客観的な業績や職務行動等の事実に基づき、評価を行います。
② 考課期間独立の原則
過去の実績などにとらわれることなく、考課期間内の職務行動の状況や結果に基づいて評価を行います。
③ 平等の原則
経歴、年齢、性別、信条などを考慮せず、評価を行います。
④ 職務行動評価の原則
評価の対象になるのは職務活動であり、私生活など職務に関係ないことは評価の対象になりません。私的な行動であっても、職務に影響があればその時点で評価対象となります。
⑤ ハロー効果防止ルール
人事考課で一番よく発生するエラーが「ハロー効果」です。これは、一つの出来事や部分的印象で、全体評価をしてしまうことをいいます。
そのハロー効果防止ルールは、「一つの出来事では同じ評価項目グループからは最大1回しかカウントしない」というものです。
⑥ 期待成果の評価はありのまま
期待成果の評価とは「仕事の結果を評価すること」ですが、仕事の結果は本人の能力や努力だけでなく、外部要因にも影響を受けます。しかし、期待成果は仕事の結果を評価する項目ですから、それら外部要因の影響を考慮せず、「ありのままに評価する」ことが原則です。
成果向上型人事制度 人材を伸ばし、業績を伸ばす制度がよい制度