◆ 仕事の一生懸命 | 人事コンサルタントのブログ

◆ 仕事の一生懸命

 カレーライスしか作れない奥さんが、毎日、汗かいてカレーライスを作って、「私は努力しています、一生懸命料理を作っています」といえるのだろうか。確かにカレーライスを作るということについては、努力しているのかもしれないが、本当の努力とはちがうのではないだろうか。


 本を読むとか、人に聞くとか、料理教室に通うとかして、料理のレパートリーを増やす、腕を上げるための行動をとることが、一生懸命であり、努力しているといえるのではないか。


 同じ様に、会社の仕事においても、目の前の仕事に対して、その時だけ一生懸命になる(その時でも一生懸命にならないのは論外)のは当たり前であり、その仕事のレベルを上げるために、例えば、日頃から、本を読むとか、よりできる人に相談するとか、するのが本当の努力といえる。


 もちろん、過去にそのような努力をしてある一定水準以上のレベルにあるのであれば別であるが、そうでなければ、その仕事のレベルを上げる努力をすることが、本当の努力といえる。

 そして、その努力が本人の能力向上につながり、関連の仕事でも生きてくるのである。その場だけの一生懸命じゃ、本人の能力開発にもつながらないし、ほかの仕事にも活用できない。


 本当の努力をすることが、会社のためにもなり、本人のためにもなるのではないだろうか。