◆ 仕事は仕事、遊びは遊び
若いころ、上司から「仕事は仕事、遊びは遊び、ケジメをつけてやれ」と言われたことがある。
その時はそんなものかなと思っていたが、最近どうも引っかかる。確かに仕事と遊びはちがうのだから、区別して考えることは必要である。それをあえて言うということは、その根底には、「仕事はつらくて嫌なもの、我慢してやれ。その分遊びで発散しろ。」というような意味があるように感じる。本当にそうだろうか?
もし仕事がつらくて嫌なものだったら、普通、生きている時間の中で、寝ている分を差し引いた残りの時間の半分は仕事をしているわけであるから、人生の半分がつらくて嫌な人生になってしまう。
そんな馬鹿のことはない。仕事は仕事でおもしろい、遊びは遊びもおもしろい。そのおもしろさの質はちがうかもしれないけれど、どちらもおもしろい、と考えたほうが人生楽しいのではないだろうか。
家事も含めて、男も女も仕事とは切っては切れない縁がある。社会にかかわるという意味で、お金の関与がある無しにかかわらず、一生仕事を続けるであろう。その仕事がつらくて嫌なものだったらこんな不幸はない。