育児と介護の話を再び | 子ども達と自然に暮らそ!

子ども達と自然に暮らそ!

十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

今日は立春。

旧暦では、立春から新しい年がスタートします。

 

スタートにあたり、

誰かの役に立てる記事を書きたいと思った時、

ふと、介護のお話が

心に浮かびました。

 

昨日、たまたま、お話しした方がいます。

小さなお子さんがいる方で、

介護をしなければならない状況のママでした。

 

ケースバイケースなので、

ひとくくりに、こうしたらいいよとは

言えないのですが、

育児しながら介護する大変さはよくわかります。

 

私も、10年前はそうだったから。

 

10年前、離れて一人暮らししていたおばあちゃんが

脳こうそくで要介護5の状態になり、

うちに引き取り、

リハビリと自然療法を重ねて、

要支援1まで回復していきました。

 

そうして10年介護したおばあちゃんは、

おととし、がんを発症し、他界しました。

 

もちろん、介護真っただ中の時は、

ただただ夢中で、

大変だったとか

考えてる余裕もありませんでした。

健康を維持しながら、

家族で笑って過ごせるために、

自分でできる限りのことはしようと思いました。

 

リハビリのお陰で

回復していったおばあちゃんでしたが、

からだの回復と反比例するように

心が病んでいきました。

「自分なんて、世話になってばっかりで

早く死にたい」と。

 

介護をする私は、

肉体的な辛さではなく、

そんなうつ状態のおばあちゃんと暮らすことに

精神的な辛さがありました。

ただそれも、

末っ子の誕生とともに

いつのまにか

おばあちゃんのうつ状態は消えていきました。

 

赤ちゃんのパワーってすごいです。

どんな言葉の癒しより、

孫パワーが一番だと感じました。

 

末っ子が4歳の時が書いた絵。

おばあちゃんとお母さんと一緒の末っ子です。

末っ子のお陰で、一時は

おばあちゃんに笑顔が戻りましたが、

2年前にがんを発症。

 

ただ、そこは家族で相談して、

抗がん剤による治療ではなく、

緩和ケアでおばあちゃんの

お世話をしていくことを決断し、

最後の時まで、

うちで家族と過ごしました。

 

亡くなる直前まで

家族みんなでお世話しました。

 

朝、私がご飯支度やらで

忙しいときは、

次男がおばあちゃんの着替えを手伝ってくれて、

夜、お風呂に入れるときは

娘がおばあちゃんと一緒に

お風呂に入ってくれました。

長男はその時は離れて暮らしていたのですが、

家に帰ってきたときに、

車いす用のスロープを手作りしてくれました。

車いすでお散歩するときは、

必ず末っ子が一緒に

車いすを押してくれました。

最後寝たきりでご飯も

のどを通らなかったおばあちゃんに、

末っ子がおかゆや、すりおろしたリンゴを

ちょっとづつ口に運んでくれました。

おばあちゃんのおしめは、

旦那と私で替えましたが、

訪問介護の方には、

お風呂に入れなくなった

おばあちゃんの髪を洗ってくれたり、

家族でも大変な

おしめの交換をしてくれたり、

本当にお世話になりました。

 

 

刻々と変化する

おばあちゃんの状態に合わせて、

ケアマネジャーの方が

きめ細やかに対応してくれて、

車いすや、

介護用ベッドとか、

その都度必要なものを

すぐに使えるように手配してくれました。

 

介護は、先の見えないところが

大変なところです。

この先、こういう状態がいつまで続くのか。

子どもにお金がかかっていく時期に、

介護が重なってくると、大変なのが

経済的不安。

入院費や、施設への入所にかかるお金、

またはデイサービスなどを利用するのであれば、

そういう費用。

同時に、介護状態によっては、

仕事をやめなければならない

状況が来たりするので、

経済的にはひっ迫します。

 

そして、その状態がいつまで続くのかが

見当もつかないところが

一番つらいところです。

 

ただ、それでも、

私達は、

おばあちゃんと暮らせたことは

良かったと思っています。

 

今になって思います。

おばあちゃんと暮らした日々は、

子ども達の心の中に

ちゃんと残っているから。

 

そして、そのことが、

大なり小なり、

子ども達の人生に

いい影響を与えてくれていたんだと。

 

次男は、

介護状態のおばあちゃんと

暮らしたことがきっかけで、

バリアフリーの家を建てたいと、

工業高校の建築科に進学しました。

今も、その夢は持ち続けているようです。

 

娘は、この先

どう変わるかわかりませんが、

一時期、女医になりたいと言っていました。

 

末っ子は、人の気持ちを汲んであげられる、

誰にでも優しく接する子になりました。

 

おばあちゃんの死を

子ども達も間近で経験することができました。

 

なにもできなくてもいい。

そこにただいるだけでいいんだ。

 

そう思えたのは、

おばあちゃんが亡くなる最後の1か月。

 

今は、おばあちゃんが子供たちの心に

残してくれたおみやげに、

感謝の気持ちばかりわいてきます。

 

もちろん、介護は大変でしたよ。

介護したことのある人にしかわからない

大変さがそこにはあります。

 

でも、子供にお年寄りを

介護する姿を見せておくのは、

子どもにとって、

後々すごくプラスになります。

 

介護中も、

子どもとお年寄りは

とても相性がいい。

お年寄りが子供の面倒を見ているようでいて、

子どもがお年寄りの面倒を見ている。

子どもから与えられる刺激は、

お年寄りに生きる力を与えてくれる。

そして、お年寄りの脳も、

老いてはいられなくなります。

子どもによって、

脳は活性化します。

子どもと一緒にいるお年寄りは元気です。

子どもは活気のないお年寄りに

笑顔を与えてくれます。

笑いは最高の薬です。

 

子育てと介護、

やってみるのは生半可な事ではないけど、

その分、ものすごく

大きなプラスを得られると思っています。

 

もし、育児と介護を

同時にしなければならなくなった時、

心にとめておいて欲しいのは、

どうやったら、

家族みんな笑顔で過ごせるだろうか?

っていうことに

意識を向けること。

 

たとえ介護が必要なお年寄りであっても、

人格はあって、

だからこそ、

どうやったら笑ってくれるか、

どうやったら楽しく過ごせるか、

どうやったらいい気分でいられるか、

そんなことを考えながら

笑顔で会話するようにしていました。

 

時々、手足をマッサージしたり、

からだに触れることもしました。

子どもにおばあちゃんの手を

もんでもらうこともありました。

 

触れるっていうのは、

とても大事なことだと思いました。

 

私の場合は、

小さな子供を連れて、おばあちゃんの

病院通いはしたくなかったので、

食事療法と運動で

おばあちゃんを元気にする方法を試みました。

結果的には、がんを発症するまでは

とても元気に過ごすことができました。

 

参考になるかはわからないけど、

介護のことを書いた記事を

紹介しておきます。

 

育児と介護

 

 

はぴちるLINE@始めました。

はぴちるプレパ情報など、随時配信いたします。

友だち追加