1３年前かな？
我が家の仲間入りをしたチビ。
戌年になって10日。
とうとう旅立っていきました。
チビは、稲生川に落ちていました。
稲生川は、冬場、水を止めているので、
秋から春まで水がない状態です。
そんな、水の流れていない
稲生川に、チビは落ちてさまよっていました。
その時すでに、うちには一匹、
ムックという犬がいました。
ムックは、北里大学の当時
『犬部』という名前で、
殺処分されるはずの犬の譲渡会をしていて、
そこで出会った犬でした。
こちらはムック。
ムックが2歳になった頃、
稲生川添いを散歩していたら
何やら鳴き声がして、
川の中を見ると、
一匹の犬がキャンキャン鳴いていました。
稲生川は、水がなくてもかなり深く、
簡単には下りられません。
近所の人がはしごをかけていましたが、
誰も下りようとしません。
仕方ないので、
家にいったん戻ってムックをつないできてから、
ムックのリードを持って再び川へ。
梯子を下りて、犬を確保。
首輪がついていて、
人懐っこい犬でした。
そのまま放しても、
保健所に連れていかれたらいけないので、
とりあえずうちに連れて帰りました。
かなりお腹が減っていたのか、
エサをあげるとがつがつ食べます。
最初はムックが吠えて大変だったので
ちょっとづつ慣らしていきました。
写真は、慣れたころです。
当時推定3～4歳。
うちで保護する一方で、
張り紙をしたり、
新聞に、「迷い犬保護しています」
という記事を載せてもらったり、
飼い主を探しましたが
結局見つからず、
そのまま家の仲間となりました。
ちょうど、長男とその友達が
ギャングエイジのころ。
今は中学生の娘はまだこんなに小さい。
それから13年。
ず～っと、子ども達と共に過ごしたチビ。
キャンプにも連れていきました。
犬ぞりで、子ども達を引っ張ってくれました。
雪遊びするときも、いつも一緒でした。
お散歩も、子ども達といつも一緒。
長男、次男、娘が大きくなって、
一緒に遊ばなくなっても、
今度は末っ子がお相手。
末っ子も犬ぞりで引いてもらいましたが、
末っ子のころには
もう馬力（犬力？）がもたないので、
犬の前を一緒に引っ張って
伴走しながらでしたが。
毎日たくさんの子供たちに
かわいがってもらいました。
ムックは大きくて怖いけど、
チビは触れるって子が多くて、
チビはほんとに
子ども達にとっても癒しの存在でした。
人懐っこくって、
何があっても全然怒らないチビ。
悪ガキたちも、
犬の散歩だって言うと、
喜んでついてきました。
「おれ、ムック持つ！」
「俺チビ持つ！」
って言って、ダ～！！っと走っていってしまいます。
暗くなってからじゃないと
帰らない子供たちを
犬の散歩しながらよく送っていきました。
いろんな子たちを送って、
散歩にあちこちのコースを歩きました。
食い意地が張ってたチビ。
リードうっかり離してしまうと、
真っ先に奥のお宅のおうちに走っていって、
そこの家の犬のえさをがつがつ食べたチビ。
奥のお宅のワンちゃんは、
うちとは違うおいしいエサを食べてるのを、
なぜか知っていて、
逃げると必ずそこの家に走っていきました。
口のしまりが悪くて、歯が見えちゃうチビ。
みんなに笑いを与えてくれたチビ。
水の中が大好きで、
散歩に行くと、
用水路に真っ先に飛び込むチビ。
雪の中、犬小屋が吹雪で埋まって、
掘り出したことも。
１年前亡くなったけど、
介護状態のおばあちゃんが、
窓から外のチビを眺めて、
「チビ、間抜けな顔ね～(笑)
口が閉まらないんね～」と、
よく笑っていました。
おばあちゃんにも
笑顔を届けてくれたチビ。
今でも思い出すと、
「チ～ビ～！！」って
言ってたいろんなシーンが思い出されます。
どれもこれも、
大笑いしたネタばっかりです。
楽しい思い出をありがとう。
子ども達と遊んでくれてありがとう。
みんなにたくさんの笑いをありがとう。
大好きだったよ、チビ。
お口、臭かったけどね。
冒頭のこの写真、
子ども達に焼きマシュマロ
もらって食べたので、
マシュマロだらけのお口になっています。
食い意地はって、
いっぱい食べたら、
この翌日、瀕死の状態になりましたが、
何とか復活。
一時は元気になって、
子ども達と散歩行けるくらいまで回復。
でも、年が明け、
とうとう旅立っていきました。
年明け最後の写真です。
戌年を迎えられて良かったね、チビ。
ライン@始めました。
まだ不馴れですが、
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