こどもを変えたご飯と花壇 | 子ども達と自然に暮らそ!

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十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

体は食べたものでできています。

そして、心は、

想いをかけてあげることで育ちます。

→「心も体も健康な子供を育てるには」☆

のブログでも書いたことですが、

食べ物の力は大きいと思った記事がこちら。

 

ごはんがこどもを変えた!

中学校の教員、校長、そして教育長。

長野県内で長く教育に携わってきた大塚貢氏は、

非行や犯罪などが多発する、

いわゆる「荒れた学校」へ

赴任するたびに考えていた。

 

「この悲しい現状でも、

こども達を救う方法は絶対にあるはずだ。

それは何なのか!」

 

何としてもこども達を救いたい─

 

大塚貢氏は、

「授業の改革」と

「給食の改善」、

「学校内にうるおいと

癒しが感じられる花壇づくり」

の三つに取り組むなかで、

こども達の変化とともに

大人の変わりようにも驚いているという記事。

 

詳しくはリンクから読んでほしいのですが、

 

 

荒れた学校で、

生徒が各家庭で食べた2~3日分の

食材の包装やカラの容器を

学校に持ってこさせました。

すると、菓子パンや肉、ハムやウインナー、

ジュースなどに偏っていることがわかりました。


カラの容器を見て、朝ごはんは菓子パン、

夜はカレーや焼肉だろうと推測できました。

育ち盛りのこども達には、なんとも貧しい食生活。


 「こども達には、カルシウム、ミネラル、

マグネシウムやビタミン類が摂取でき、

血のめぐりがよくなるような

魚や野菜を食べさせてくださいと

保護者に訴えても、だめなのです。

聞いてくれるお母さんはほとんどいませんでした。

もちろん『肉ばかり食べさせないで』と言ったところで、

何にも効果はありませんでした」

 

と、ありました。

そこで、

 

「ごはんと、カルシウムや

ミネラルが豊富な青魚で、

こども達を救おう!」と、

 

給食を、ごはん中心に

魚と野菜を摂れるメニューに変え、

同時に、栄養士さんに授業をしてもらうなど、

働きかけていきました。

当時はまだ、

「早寝早起き朝ごはん」という考えもなく、

最初は、生徒だけでなく、

先生や親たちからも反発はありましたが、

次第に、生徒はもちろん、教師や親たちも、

栄養素が身体に及ぼす影響を理解し、

ごはん給食に賛同し始めます。

こうして、週5日のごはん給食が

定着していくと、

子どもたちが落ち着きを取り戻し始めました。

 

それと同時に、

花を植える活動も始めます。

少年犯罪を犯した子の学校を訪ねると、

殺風景でお花がない学校がほとんどだったといいます。

命あるものを大切にする教育が

なされていないという学校風景がそこにありました。

 

そして、そういう子ども達の多くは、

恵まれた家庭環境の中、

好きなものだけを食べてきた子たちだったといいます。

 

 「肉食に偏った食事では、

イワシなど青魚に入っているミネラルや

カルシウムやDHA(ドコサヘキサエン酸)、

EPA(エイコサペンタエン酸)などを摂取できません。

彼らは血がどろどろになってしまって、

前頭葉の働きが

マヒしてしまっているのではないでしょうか。

物事を考えたり、判断したり、

学ぶ意欲を高めたり、

人とコミュニケーションをとる──。

その大切な働きをする前頭葉の能力が、

偏った食事のせいで

低下してしまっているのではないかと思うのです」

 

食事を変え、

花を植え、

命あるものを大切にするということや、

子ども達を何とかしたいという、

先生たちの想い。

 

子ども達は、見事に変わっていくのです。

 

 

 

花壇といえば、

うちに来ていた悪ガキたち、

やっぱり最初は口も悪くて乱暴で大変で、

うちの末っ子にも意地悪してたけど、

命あるものに対して、

命を粗末にするようなことをしたときは、

本気で怒ったし、

想いをかけて接していった結果、

二年後には、

すっかり、以前とは比べ物にならないほど

落ち着いて、

末っ子にも優しくなっていました。

 

この春、庭に遊びに来た時には、

ターザンブランコの先に、

「お母さんが大事にしてる花壇があるから」と、

花壇まで行かないように、

自分達で相談して、

途中でキャッチするネットを張ってくれました。

 

このネットがそう。

 

 

この記事を読んで、

ああ、あの悪ガキたちにも、

命あるものを大切にする想いは、

芽生えていたんだな~って、

改めて思うと、

うれしくなりました。

 

彼らの、食べ物までには

関われなかったけれど、

命を大切に思う、

そこだけでも伝わったなら、

よかったなって思います。

 

うちに来ていた、

乱暴で、すぐにケンカして

殴る蹴るを繰り返していた子たちは、

共通して、肉が好きでした。

うちでは肉しか食べないっていってた子もいました。

そういう食が、

キレやすい、

怒りの衝動を抑えられない、

そういう子たちを作っていたのかもしれません。

 

どこで、彼らの怒りの衝動にブレーキをかけるかは、

食によって心の落ち着きを取り戻すか、

大人の関わりや、

実際に命あるものに触れていく中で、

自分でブレーキをかける気持ちを育むか、

どちらも有効なのかもしれませんね。