やっぱり悪ガキ | 子ども達と自然に暮らそ!

子ども達と自然に暮らそ!

十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

春休みになって、

またひょっこり現れるようになった

ボスとスネ夫。

ボスも、

今日から中学生。

中学入学を前に、

頭を丸めたボス。

スネ夫は六年生になる。

二人とも、

進級するとは思えないくらい、

やっぱり悪ガキでした。


昨日もやってきたかと思うと、

ずかずかと家に上がり込み、

居間の椅子にどっかり座り込み、

二人で私を囲んで話し始める。

息子をおちょくったりしながら、

他愛もない話をする。



でも、聞いていると、

ここに来る前に、

近所でロケット花火を打ち上げたり、

火遊びをしてきていたようだ。

で、そこの近くのうちの窓から

仏壇が見えて、

とげが刺さったり、

木に頭ぶつけたり、

なんか悪いことが次々と起こったという。

「たたりだと思って、

すみません、すみませんって謝りながら来たんだ。」

と、話す二人。

そりゃあ、ばちが当たったんでしょう。

そんな風に、くつろぎながら、

なかなか外に出ようとしない二人。

彼らが来たのは三時前。

すでに三時半を過ぎている。

「俺、朝から何にも食ってないんだよね。」

「俺も!」

「腹減った、なんか作るの?」

台所にずかずか入ってくるので、

「わかった、なんか作ってやるから、台所から出なさい。」

そうして、

おなかがすいてるなら、

おやつよりは軽食だな、と、

お好み焼きを焼く。

四枚焼いたお好み焼きは、

あっという間になくなった。

「お母さん、料理うまいじゃん!」

「そうだよ、今頃分かったの?」



腹が膨れると、スネ夫が

「飽きてきた~」

と言うので、すかさず、

「そうだよ、外で遊びなさい」

やっと外に出た二人。



ほっと一息ついていると、

今度は外でトンカチをたたく音。

物置から勝手に出したな!

と、思ったけれど、

なんか作ってる時は大人しいので、

そのまま放置。


ボスへの手紙は、まだ渡せていなかったので、

帰り際に渡してやろうと、

夕方になり、

ポケットに忍ばせ、外へ出た。


玄関前に大工道具やら木切れやら釘やら散乱させたまま、

まだ遊んでいる二人。


「お母さんいるうちに、ここ、片付けなさい!」


何度も言って、やっと片づけ始める。


もう、空も夕焼け空。


ブランコに乗ると、

「ビデオに撮って~!」

と、二人。



楽し気に、

キャーキャー言いながら

ブランコに二人乗り。

それが終わって帰るかと思ったら、

木に登ってターザンロープをやりだす。


なかなか帰らない。


一緒に外に出た息子も、

「早くおうちに入ろうよ~」

と、袖を引っ張る。



スネ夫が木に登ったところで、

突然、

「じゃあな!」

と、走り去るボス。


慌てて呼び止め、

「これ、お父さんとお母さんから手紙。

卒業と、入学おめでとう。」

そう言ってボスに手渡すと、

「あ、そういうこと。」

と、手紙を受け取り、走り去ったボス。


庭ではスネ夫が、

「おかあさ~ん、ひどいよ~!助けて~!」

と、足から外れないターザンロープに、

四苦八苦している。


外してやると、

じゃあね!と、帰っていくスネ夫。


やっと帰った~!

やっと渡せた~!




そして翌朝。

物置を見た旦那様が一言。

「あいつら、今度プレーパークで使おうと思って

用意してた木、みんな使っちまいやがった!」


え!みんな?

そっか、その辺の木使ってたと思ってたら、

物置の中にとっておいてた木、使ってたのね!



・・・やっぱり悪ガキでした。