武器としての「論理」②【具体と抽象の狭間で】 | 京進スクール・ワン鴻池教室「リーチング日誌」

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  第二回は論理三原則の中でも「言い換え」に焦点を当てていきます。論理三原則の中でも「言い換え」は王様的な存在です。武器としても活用範囲は広いと言えます。「言い換え」については三回に分けてみていきます。

 

具体と抽象

  まずは「具体と抽象」の言い換えについて。

「くだもの」の具体例を言ってみましょう。

何でも構わないのですが「りんご」「ぶどう」「いちご」くらいにしておきましょう。

「くだもの」と「りんご」は同じものを指していると気付くでしょうか?

くだものの中の一つにりんごはあるし、りんごはくだものです。

つまり

くだもの=りんご

の関係が成り立ちます。

 

ひとつコツをかいておくと

「具体」を導くには、たとえば

「抽象」を導くには、つまり

という言葉を使って考えればうまくいきます。、

 

くだもの→たとえば?→りんご

りんご→つまり?→くだもの

といった感じです。

「つまり」「たとえば」は言い換えを導くパスワードとも言えます。

 

 

  分かりやすいように単語のレベルで書きましたが、文章になっても同じことです。簡単な文章で見てみます。

  私はガッキーが大好きです。ドラマ「逃げる恥だが役に立つ」のみくりさんは本当に素敵でした。たとえば、とても合理的な考え方のくせにどこか抜けてる。そんなところがキュンキュンします。「コードブルー」で見るガッキーもかっこいいです。チームをまとめようと必死に働く彼女をみると、自分も頑張ろう!という気持ちになれます。映画「くちびるに歌を」もとても感動しました。病院の無機質な空間も、五島列島の素晴らしい自然にもどちらにも溶け込めるガッキーが大好きです。

 

   この文章にある「具体と抽象」は分かりますか?

「ガッキーが好き」で、その後に具体例を挙げていかにガッキーが好きかということを言っています。つまり最初の1文残りの部分は「言い換えの関係」になっていると言えます。

 

 

 

具体例を見つけたら

  第一回で意識して気付く練習をすることが大事と書きましたが、一番の練習は手を動かすことです。手を動かす順番としては先に具体例に気付くほうが簡単ですので、気が付いたら「  」で括りましょう。次にその具体例は何を説明するための例なのかを考えます。そこには線を引いておきましょう。

 

  先ほどのガッキーの文章で言えば「逃げはじ」や「コードブルー」が具体例だ気づき、これは何を説明するための具体例かを考えるというわけです。もちろんお分かりですよね。「ガッキーが好き」ということを説明するための具体例です。そこに線を引きます。

 

  私はガッキーが大好きです。「たとえば、ドラマ「逃げる恥だが役に立つ」のみくりさんは本当に素敵でした。とても合理的な考え方のくせにどこか抜けてる。そんなところがキュンキュンします。「コードブルー」で見るガッキーもかっこいいです。チームをまとめようと必死に働く彼女をみると、自分も頑張ろう!という気持ちになれます。映画「くちびるに歌を」もとても感動しました。病院の無機質な空間も、五島列島の素晴らしい自然にもどちらにも溶け込めるガッキーが大好きです。

  抽象的な部分に線を引くのは、その部分が「言いたいこと」である可能性が高いからです。そこが要点だとも言えます。もっとはっきり言ってしまえば設問の「答え」になっている可能性も高いのです。

 

  国語で時間が足らないと言っている子によくあるのが、文章を読んでいるうちに混乱して読み直しているうちに何度も同じところを読んでしまうことです。でも要点に線が引いてあれば具体例の部分はさらっと読み流せばいいので、それほど混乱することもなくなります。

 

  筆者は具体例を使って、自分の言いたいことをイメージしてもらおうとしているわけですので、その論理構造が理解できれば読むスピードも格段に上がります。

 

  まずは気付くたびに手を動かしましょう。

 

 

 

 

「随筆」は具体例そのもの

  国語の素材分には、「説明的文章」「物語的文章」そして「随筆文」があります。説明文や物語は何となく分かっても随筆って何なのかがよく分かっていない人も多いです。

 

  随筆とは、「筆者自身の体験や経験を通してあることを伝える文章」だと言えます。その体験が子供の頃のことなんかだとしたら、物語に見えてしまうのも仕方がないかもしれません。要は、「事実(体験)」なのか「作り話」なのかの違いです。

 

  私がよく例にするのが、「ちびまる子ちゃん」です。もちろん「ちびまる子ちゃん」は漫画なので物語だと言えますが、実は限りなく随筆に近いのです。

 

  「がんばれ健太君!」の回で登場する健太くんは、清水エスパルスで活躍し、ガンバ大阪やFC東京の監督もしている長谷川健太のことですし、まる子の親友のたまちゃんは実際にいたそうです。ただしあくまで漫画なので作り話も入っているでしょう。

 

  これを完全に随筆化したのが、さくらももこのエッセイ集「もものかんずめ」「たいのおかしら」などです。こちらは完全にさくらももこさん自身の体験を書いています。どちらも同じような面白さなのですがジャンルは異なるのです。

 

 

 

 

  こういった随筆はほとんどの部分が体験、つまり具体例であると言えます。そうすると、その体験(具体例)を通してなにを伝えようとしているのかということを考える必要があるわけです。見つけたら線を引きましょう。手を動かすことが最大の練習です。

 

  ここまで、「具体と抽象」について書きました。論理三原則の中でも最重要といえる部分です。分かった気にならずに必ず毎回手を動かすことを期待します。