とあるがん患者の会の代表のセミナーに参加して、とても共感した話があるので簡単にかいつまんでご紹介。

その代表はご自身の知人が何人もがん治療の名医と言われる人にお世話になるも予後が非常に悪いこと、また、某がんセンターのトップが何人もがんで亡くなっていること、一方で医者に匙を投げられた状態からでもがんを克服している人がいることを疑問にもったそうです。そして、がんを克服した人たちにインタビューを行い、ある仮説に辿り着きます。

・克服できないと確信している人は克服できない
・克服した人は生活と生き方を見直している

その代表いわく、
西洋医学の医者はガンは治らない病気という大前提で教育を受けている。従って、手術で取り切れなかった場合には、薬を使っても耐性を獲得し克服できないという考えが染み付いている。だから、がんセンターのトップがどんな最先端の治療を受けても、克服できないと確信しているため克服できない。
患者も医者の言うことを絶対だと思っている人は克服できないことが多いのではないか。何故なら克服できないと思っている医者と、克服できないと信じた患者のセットでは、勝負の前から負けているため克服できるわけがない。
克服できると信じて生活や生き方を改善すれば、すべての人が克服できるわけではないが、克服できる人がいる。

というわけで、その患者の会では克服した人達の生活や生き方を真似る事が、がんを克服する方法であるとし、結構ストイックに玄米菜食や自然療法を実践しているそうです。で、現に克服している人が何人もいる凄い会だそうです。

この患者会は他県にあること、結構ストイックに研修等に参加しなければならないことから、入会はしていませんが、とても共感できるお話でした。

わかりやすくすると
東大に入りたい子をどうやれば東大に入れることができるか。いっぱい勉強すれば入れるのか、、、否。信じるだけで入れるのか、、、否。
東大に入った人たちが歩んだ道を歩かせるのが1番可能性が高い。東大生たちが子供のころに通った塾に通わせ、同じ中学に通わせ、同じ高校に通わせ、同じように勉強させる。人には向き不向きや運もあるから、全員がこれで東大に入れるとは限らないけど、がむしゃらな勉強するよりも可能性は高いはず。少なくとも、絶対にこのコは東大に行けないと思っている先生の下で、絶対に東大に行けないと信じて勉強していては、絶対に東大には入れない。
これはスポーツでも全く同じだと思います。甲子園に出場したいなら、甲子園出場の最も多い高校に行く、その高校に1番野球で人を入れている中学に行く。その中学に1番人を入れているクラブに行く。そして、そこで甲子園に将来甲子園に出場させられると信じているとコーチの下で、甲子園に出場できると信じて練習する。間違っても甲子園に行けないと染み付いている弱小高校に行ってはいけないのです。そこから甲子園出場できるのは少年マンガだけ。現実はもっと地道で現実的。
この考え方は、病気でも同じでは、、、。

というわけで、僕たちは肺がんにほんとに効果があるかどうかはわからないけれど、出来る限り幅広く情報を集めて、出来る範囲でがんを克服した人たちの真似をしようと思っています。
ただ特定の健康食品は、商売臭さもあり情報の真偽を確かめるのが困難なので、手を出していません。また、免疫療法やその他クリニック系の治療についても情報は集めてますが、とりあえず分子標的薬が功を奏している間は検討しておりません。(ちなみに西洋医学反対派ではないので、標準治療や最新の治験情報等も調べてます。)
結果として、あまりお金を掛けずに出来る食養やセルフケア中心になっています。

と、綺麗事ばかり書いていますが悩ましいこともあります。結構、がんを克服した人の体験談では、細胞殺傷性の抗ガン剤を拒否した人が多いです。
悩ましいこと
・分子標的薬が世に出てから日が浅いためか、もしくは飲み始めたら止められない(がんが消えても薬をやめたらがんが増える可能性があると考えて)ためか、分子標的薬を飲んでがんを克服した人の情報は殆どない。→分子標的薬については参考とする情報がない。
・alkの場合、(人によって差があるとしても)一般的にがんの進行が早い。→もし分子標的薬に耐性ができた場合、非常に判断が難しい。少し様子を見るか、すぐに細胞殺傷性の抗ガン剤をするのか、、、等々。

まぁ、悩んでもしようがないことは悩まず、とりあえず情報収集とセルフケアの実践をしよう、というのがこの1年でした。